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いやあもうすぐ9月も終わるというのに相変わらず暑いですね。日本からは四季がなくなり東南アジア型の夏と冬だけの二季になっていくのかな?という感じがしています。 さてこの夏から秋に移り変わるこの時期なんですが、「このところ急に目がムズムズ&ネチネチしてかゆくなった」という患者様が意外にも多いんですね。皆様「今、目がかゆくなるはずはないし、おかしいなー。」と言う感じで受診されます。 全然おかしくありません。実は今は、キク科・ブタクサ属の1年草であるブタクサによる花粉症のピークの時期なのです。そこら中に生えています。スギ・イネ・そしてこのブタクサが「世界3大花粉症」の原因で、日本でも花粉症の原因の第3位なのです。 (上記データは花粉図鑑より引用) また今の時期は花粉症原因2位のイネ科の雑草(イネ・オオアワガエアリ・メヒシバなど)による花粉症もまだ残っています。更にそれに加えて秋特有のカナムグラ(アサ科)、セイタカアワダチソウ(キク科)、ヨモギ(キク科)による花粉症もあります。(上記データは花粉図鑑より引用) つまり、 秋と言うのは、実は「1年で一番花粉症の原因物質が多い地獄の時期」 なんですね。下記の表を見て頂けると一目瞭然と思います。 (上記データは花粉図鑑より引用) 目薬・内服薬で速やかに改善しますので、症状のある方は我慢せず早めにお近くの眼科専門医を是非受診されてください。我々は皆様の不快な眼症状を取り除くためのプロですからね。
2024.09.29
さて先日紹介した、エンジェニュイティー(NGENUITY® )3D ビジュアルシステムですが、高いポテンシャルがありそうだったので、製造販売元の日本アルコン社様とディーラーの吉田メディカル様のご厚意で松山市のアルコントレーニングセンターにウェットラボに出かけてきました。 これは具体的に言うと、人間の顔の模型に豚さんの目をセットして実際に白内障手術をやって見るというものです。何故豚さんかと言うと、流通量が豊富で目が手に入りやすいのと構造が人間と似ていて手術トレーニングに最適だからです。 ちなみに20年以上前私が研修医だった頃には、今回もお世話になった同じ日本アルコン社のトレーニングセンターにお邪魔して連続で10眼以上豚眼で手術の練習をさせて頂いたこともあります。本当に昔からお世話になっているんですね。ちなみに手術機械も道具も患者様に使っているものと全く同じです。 手術準備中の写真。↓ 実際の手術の様子。↓ 豚さんの目を模型にセットしたところ。↓ 手術が終わって、無事に目の中に眼内レンズが入っているところ。↓ さて結論を言うと、このエンジェニュイティー(NGENUITY® )3D ビジュアルシステム、凄くいいと思いました。良く見えるし立体感があって目の中の深さがはっきりと分かるし、「手術眼科医としての寿命を延ばしてくれる魔法のシステム」だなと感じました。 自分は今の従来型の顕微鏡を使っての手術で特に問題を感じていないので現時点では導入はしませんが、後10年とか、もう少し年を取ったら検討しようと思いました。
2024.09.04
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