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2006.09.10
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文庫 キス・ランディング/ふゆの仁子/タカツキノボル/ダリア文庫


キスランディング

8月発売文庫キス・ランディング

文庫 キス・ランディング/ふゆの仁子

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あらすじ

連れて行ってください、天国に

航空会社で副操縦士として働く野城高久は、幼い頃に父親を亡くしてから他人に強い関心を持てなくなった。
以来27歳の今まで誰とも付き合った事がない。
そこに34歳の天才パイロット・大澤健吾が引き抜かれてきた。
大澤の歓迎会に野城も参加するが、酔うとガードが緩くなる野城は、大澤の濃厚なキスと煽る言葉に誘われ、自分から抱かれてしまう……!
書き下ろし付きで登場!
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お薦め度的には★4.5(★1~満点★5)好き度的には★4.0



『キスラン』のリメイク版ですね。
最初に出たときから……経た時間の中で色々変わったことがありました。

あの、大きな事件もあって……丁度5年ですか。
事件の後でのふゆのさんのサイトでも、飛行機つながりで話題になっていたのを覚えています。

当時と今とでは大分決まりごとも変わったし、飛行機も進化したんでしょうね。

時代は変わったけれど、小説の中の時間はあの時のままで。

最初に読んだ時は、実はイマイチ……だったのですが、
今回改めて読み直してみると、こんな話だったのねぇ~、と、とっても新鮮でした。

飛行機事故で加害者になってしまった機長の息子として辛い時期を送ってきた大澤は、
事故の被害者で、父親に庇われて助かった高久を一つの象徴として大切に心の中で思ってきた。

引抜により同じ航空会社で働く事になった大澤は、気になる高久を必要に構ってくるが、
大澤との因縁を知らず、事故のトラウマを抱えたままの高久は戸惑うばかりだった。
ただ、酔った時だけガードが甘くなり、奔放になってしまい、その隙をつかれ、
高久はズルズルと大澤と身体の関係を持つ事になる。

本意ではなくとも身体に引き摺られ大澤に抗えない高久。
高久を大切に思いながらも、本意を上手く表せない大澤。

事故のトラウマから、他者を思うという心が欠けてしまった高久は、
大澤との関わりで、徐々にその心を溶かして行く。

事故の加害者の家族と言う事で世間から冷たくあしらわれ、
世の中を斜に構えてしか見れなかった大澤も、高久と関わり、高久を思うことで、
頑なな心も融けだしていった。

しかし、不器用な付き合いしかできない二人はお互いに思いを上手く伝えられず。
そんな時、大澤を良く思わない同僚の嫌がらせと、乗務中の飛行機のアクシデントが重なり――。

一つの事故を間に挟み、お互いに親を亡くしながらも加害者側と被害者側にたった二人。
それぞれに傷を負い、トラウマになって。
お互いを思うことで乗り越えてしまうと言う話なのだけれど、
当たり前だけれど、依存しあうとか傷を舐めると言ったものではなく。

それは話の始まりの切っ掛けで、展開の切っ掛けで。

この大澤と言う男が実はかなりのひどい男で、松橋がどれだけ虐げられて来たか!(T_T)
それでも健気な松橋は大切に大切に大澤を支えてきたのです。
……って話は今回無かったけれど。。。

話のメインは飛行機の操縦士としてのそれに纏わる話なんでしょうか。
高久メインの話なので、高久の葛藤とか解り易いなぁとは思いました。

でも、この、嫌よ嫌よも好きのうち。と言うのは、う~ん。。。

クライマックス、故障で胴体着陸をしなければ、と言う緊迫感と、それでやっと素直になる二人。
もう、みんなを巻き込んでね、告白合戦……何かの映画にもありましたよね(苦笑)
ま、松橋の機転で事無しとなりましたが。
お騒がせカップルと言う事なのでしょうか。

そうですね、今回は楽しく読みことができました。

シリーズで、3冊ほど続くのかな。続きも楽しみです。
このシリーズも含めて、ダリアでふゆのさんの全サ企画があります。


えっと、実は個人的にはこの話の中では脇になる、ラプンツェルの話の方が好きなんですよね。
雑誌で連載されただけで、新書にはして貰えなかったシリーズなのですが、
同人誌として体裁をBBNと揃えて出して下さいました。
でも、できれば商業誌としてシリーズの中に入れて欲しい……と思うのですが、
やっぱり何か大人の事情が有るのでしょうね。。。

タカツキノボルの描く、髪の長いラプンツェル(松橋)を見てみたい……。



















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Last updated  2006.09.10 15:08:12
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