仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

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2024.05.06
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カテゴリ: 宮城

塩竈市の本町(もとまち)通りを散策。御釜神社には何度か参拝しているが、古代から伝わる御神体の四口の神釜を、初めて見せていただいた(拝観料100円で扉を開錠していただく。撮影は不可)。4つの釜に水が張られ、釜の底の色なのか黄土色に見える。雨や日照りでも、溢れることも干上がることもないのだ。




本町通りに面した看板(上の画像)を読む。


御釜神社(鹽竈神社末社)
祭神 鹽土老翁神
月次祭 毎月6日
特殊神事
藻刈 7月4日
御水替 7月5日
藻塩焼例祭 7月6日
藤鞭社祭典 7月7日
由緒
塩竈市名発祥の地
日本製塩起源の地
 恭しく顧みるに、神代の昔武甕槌、経津主の二神鹽土老翁神の教導によって東北経営の功を畢へられたが、鹽土老翁神はこの地に留まり給ふて人々に海草を焼き製塩の法を教へ給ふたので其の神恩に感謝して三神を斎き奉り鹽竈神社を創祀するに至ったといふ。
 當御釜神社は鹽竈神社の末社に坐し、鹽土老翁神製塩の旧址で境内の牛石、藤鞭社等何れもこれに有縁のものと伝へられ例年7月4日藻刈、5日水替、6日藻塩焼、7日藤鞭社と古式床しい特殊神事を経て製せられた神塩を以て10日本社例祭の神饌を調進する慣例である。
 蓋し塩竈の地名は鹽土老翁神製塩の伝説に由来し、元禄2年5月8日芭蕉は御釜神社に詣、「未の尅
(おだずま注:ひつじの刻の意か) 、塩竈ニ着、(中略)出初ニ塩竈ノかまヲ見ル云々」とあり、神竈を拝し古来製塩の由来に思いを馳せ、鹽土老翁神の偉大さに賛仰のことばを惜しまなかったのである。(曾良旅日記より)
 更に此処は市名発祥の聖地で実に本邦製塩の濫をなす記念すべき所である。
社務所



社務所でいただいたしおり(紙)には、こうある(以下)。


"奥州一宮"鹽竈神社 第一末社 御釜神社(おかまじんじゃ)
 現在の御釜神社周辺は、江戸時代末期までは浜辺で、製塩が盛んに行われておりました。
 神代の頃に、この場所で御祭神・鹽土老翁神が神釜を以て人々に製塩方法をお教えになったと伝えられ、御聖跡として今の地に御釜神社が鎮座しております。
 毎年、7月6日には「藻塩焼神事」(宮城県無形民俗文化財)が斎行され、古式に則って製塩が行われます。



神社の向かいは、塩竈まちかど博物館(旧ゑびや旅館、下の画像)。交差点から山側に坂道を登るとすぐ、杉村美術館がある。


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最終更新日  2024.05.06 21:54:05
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