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ユーチューブ男が毎年受けている健康診断の中に15年ほど前
新しい検査方法として 『腫瘍マーカー検査』 というものが取り入れられたときがありました
体のどこかに腫瘍ができると、血液中や排泄物中にたんぱく質や酵素、ホルモンなどの
特別な物質が増えてくるそうで、それを検出するのが腫瘍マーカー検査
腫瘍の発生やその種類、進行度などを判断する手がかりとす るそうです
採取した血液の中から数種類の検査項目の中で
『大江戸さん、胃か肺か腸のどこかにガンが出来ているみたいだよ』との警告!
それから半年間、精神的にもちょっと辛いガン探しの検査が始まりました
ある時、大腸の内視鏡検査のために1泊2日の食事制限をして胃も腸も空っぽにしてから
浅草橋にある専門病院へ検査入院をしたときのことでした
4人部屋だったと思いますが、いちおう同室の患者さんに挨拶まわりをして
翌日の検査にそなえてベットに横たわると同時に同室のガン患者さんたちとの会話が始まりました
患A『俺はねぇ、何回も手術をして体中が傷だらけなんだよ!ハハハッ!』
患B『俺なんかあっちこっちの病院をタライ回しにされてまた戻って来ちゃったよ!ハハハッ!』
患C『俺なんかどの医者にも見放されちゃって、いつ死ぬかわからねぇんだよ!ハハハッ!』
患ABC『ところで大江戸さんはどこにガンがあるの?』
一応胃か腸か肺に出来ている可能性が高いと医師に告げられていた旨を話すと
『そうかぁ~♪ じゃあ俺たちとガン仲間だなぁ~♪♪』なんていう
ちょっと異常ながらも、その晩はガンの話に花が咲き延々と楽しい会話が続きました
次の日、検査医師がファーバースコープを腸の中へ入れて隅々までモニターで見せてくれました
『大江戸さん、ものすごくきれいな腸だよ!』
★とは言っても大腸には出来ていないだけで、他にあるかもしれないのは変わりません
というわけで、部屋に帰って同室の患者さんに検査結果の報告をすると
『そう・・・・・・・・・・・・・・・・』
★何だ!この素っ気無さは!!(汗)
それから帰り支度を済ませてから最後の退室の挨拶をすると
『ん・・・・・・・・・・・・・・・・・』
★この時点で、この方たちとの短いガン仲間としての良好な関係は崩れ去ったことを悟りました(大汗)
そのようなわけでこの日は、ちょっと嬉しくもありまた悲しくもある
とりあえずは目出度い退院の日となったわけです
しかしながら、まだまだガン探しの日々は続くのでした(汗)