ケンさんのお天気とマラソン

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2017年12月05日
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カテゴリ: スポーツ
W杯、カナダ・カルガリー大会で日本選手は日本新記録や世界記録を叩き出しています。なぜ、カルガリーが高速リンクなのか。

結論から申し上げれば、 カルガリーは海抜約1000mで、最大の原因は空気が薄いため空気抵抗が10%ほど減少されることです 。標高や高緯度による重力加速度の減少は0.1%程度です。

高度が高くなると、空気が薄くなり気圧が下がります。気圧とは空気の重さのこと。切り裂くように進むスピードスケートでは必ず空気抵抗を受けます。これが減少すれば抵抗が減り、スピードはUPします。しかし、今度は酸素が足りなくなり、筋肉疲労が著しくなります。500mを35秒前後で走ると、時速50kmを超えます。筋肉に打ち勝ってどう戦うかが試されるのが高地リンクの特徴です。

海抜0m 1013hPa=1気圧
海抜1000m 895hPa  
895÷1013=0.88=88%
カルガリーの気温は0度前後。

12%ほど気圧が低くなります。
カルガリーのリンクの氷の影響はあるものの、現在は製氷技術が向上し世界中で大差ないように整備されているので、カルガリーが特に滑りやすいということはないでしょう。やはり空気抵抗が少ないことが高速リンクと言われる主原因。

今回W杯第三戦カルガリーで叩き出された新記録:
女子団体追い抜き 日本 優勝 2分53秒88 世界新
男子団体追い抜き 日本 2位 3分38秒65 日本新
女子500m 小平奈緒  優勝  36秒53  日本新
女子1500m 高木美帆 優勝  1分51秒79 日本新
女子3000m 高木美穂 優勝  3分57秒09 日本新
男子1000m 小田卓朗 11位  1分7秒83  日本新

団体追い抜き(パシュート)は男子が3200m、女子が2400mで1チーム3人ずつ走り、2チームが反対の直線部分から同時スタートしてタイムを競う。タイムは3人目のブレードの後ろがゴールした時点のタイムとなる。選手は必ず最低1周は先頭に立たなければならないという規則がある。 

俄然、平昌冬季五輪が楽しみになってきた。前回のソチ・オリンピックに行けなかった高木美帆の悔しさがばねとなっています。
期待されていた高校生が、10年経てやっと花を咲かそうとしている。
何事も、やっぱり基礎は10年なんだなあ。

ガンバレ、日本!





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最終更新日  2017年12月05日 11時04分47秒
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