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風が強いと感じるレベルは最大風速(10分平均)が10m/s以上であり、電線がヒューヒューうなり、枝がザワザワ揺れる。(注1)
一体、日本の都市(県庁所在地)でどこがもっとも風が強いのか気になったので調べてみた。
調査方法は気象庁HPから2019年1/1~きのう12/15まで(通日で349日となる)の最大風速10m/s以上の日数をカウントした。
風の強い都市1位は那覇で2位は秋田、以下青森、金沢、札幌、松江と続く。
日本海側に多い。秋田は地上で最も温度変化の大きい北緯40度に位置する。
もっとも風の強い方から:
1位 那覇 88日
2位 秋田 86
3位 青森 72
4位 金沢 70
5位 札幌 67
6位 松江 61
7位 千葉 58
40日以上50日未満:宮城/和歌山/神戸/佐賀30日以上40日未満:宇都宮/横浜/甲府/岡山/
20日以上30日未満:新潟/名古屋/津/広島/鳥取/宮崎/鹿児島
風の弱い街は山形、大阪、京都、高知だった。
山脈に囲まれた盆地ないし盆地状の平野部で風が弱い。京都、大阪、奈良、東京は日本の首都があったところ。風が弱いということは天気が安定していたため相対的に自然に恵まれ災害が少なく居住しやすかったことを物語る。
少ない方から:
1位 大阪/山形/京都/高知 1日
5位 静岡/前橋/松山 2日
以下 香川3/熊本と大分4/大津と山口と奈良5/長野7/水戸8/東京と福井9日
10日以上20日未満:盛岡/福島/さいたま/富山/岐阜/福岡/長崎/徳島(注2)
上記はすべて47都道府県の県庁所在のデータであるが、半島や島嶼ではさらに風の強いところがある。(注3)
注1:
最大風速とは10分間の平均風速のうちその日の最大の風速のこと。なお最大瞬間風速は3秒平均であるが、今回はこれを採用せず。注2:
さいたまと大津はデータ未整備のため2018年の1年間の日数。他はすべて2019年1/1~昨日12/15までの日数。
注3:
たとえば襟裳岬の風は半端ではない。
最大風速10m/s以上の日数は上記と同じ期間で264日だった
。1週間で5日は強風が吹く。
「襟裳の春は何もない春です」と森進一がうたったが、風だけはどこよりも強かった。秋田は主要都市で1位であるが、襟裳岬と比べれば10m/s以上の日数は1/3に過ぎない。
なおわが国の最大風速1位は富士山の72.5m/s(1942年4/5)
2位は室戸岬の69.8m/s(1965年9/10)富士山を除いて平野部1位だった。
北海道の1位は後志・寿都で49.8m/s(1952年4/15)だった。
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