12月25~27日に長野市ビッグハットで開催された「全日本フィギュアスケート選手権」。女子シングルでは、18歳の紀平梨花が日本女子2人目となる4回転サルコーを見事成功させ、大会2連覇を飾った。
【PHOTO】4回転初成功で堂々の全日本連覇! 18歳・紀平梨花の厳選フォトを一挙にお届け!
実戦の舞台で初めて成功させた4回転サルコーは、GOE(出来栄え点)3.19点という完璧なジャンプ。その後のトリプルアクセルが回転不足とジャッジされて減点となったものの、3回転フリップ+オイラー+3回転サルコー、3回転ループ、回転フリップ+トゥループなど次々と難度の高いジャンプを着氷させた。
そんな紀平への警戒心を強めているのが、ライバル・ロシアだ。国内メディア『Sports Daily』のアレクサンデル・マラコフ記者は「リカ・キヒラはアンナ・シェルバコワにとって最大のライバルになる!」と銘打ち、次のようにレポートしている。
「キヒラはキャリアで初めて4回転ジャンプを成功させた(採点は12・89点!)。以前のキヒラは“和製エリザベータ・トゥクタミシェワ”の印象で、華麗なトリプルアクセルを持ち味とするスケーターだったが、ついに4回転サルコーという大きな武器を手にしたのだ。2021年の世界選手権では、間違いなくシェルバコワとトップの座を争うだろう」
さらに「難易度の高い新ジャンプを会得するのに年齢など関係ない。キヒラは18歳でそれをやってのけたのだから」と称賛。そして「4回転を決めた直後に、彼女はトリプルアクセスで減点となってしまったが、これは難しいジャンプの際には得てして起こるもの」と綴り、「きっと時間が解決するだろう。キヒラがあらゆるエレメントを安定させてきたなら、きわめて危険な存在となる。ロシア女子の選手たちを含めたすべての者にとって脅威の対象だ」と警鐘を鳴らした。
全日本選手権と同時期に行なわれたのがロシア選手権だ。紀平が全日本選手権でマークした234・24点は、ロシア選手権を制したシェルバコワの264・10に遠く及ばず、2位カミラ・ワリエワの254・01点、3位アレクサンドラ・トゥルソワの246.37点よりも低い。
だがマラロフ記者は「国内選手権の採点などはなんの参考にならないし、比較すべきではない」と一蹴。「吟味すべきはエレメントの難易度だ。世界選手権に向けて、我々が警戒すべきはキヒラだ。恐るべきライバルが台頭したのである」と言い切った。
来年3月にストックホルム(スウェーデン)で開催される世界選手権で、紀平はロシア勢を向こうに回してどんなパフォーマンスを披露してくれるのか。完成度の高い、圧倒的な演技に期待したい。
構成●THE DIGEST編集部
長野県長野市のビックハットで開催されている「全日本フィギュアスケート選手権」が27日に第3日を迎え、女子フリースケーティングが行なわれた。昨シーズン王者の紀平梨花は、自身公式戦初となる4回転サルコーを成功させ、フリー154・90点、総合234・24点で2連覇を達成した。
【PHOTO】日本女子フィギュアの新エース!笑顔がキュートな紀平梨花の厳選フォト!
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ショートプログラムで首位に立った紀平は、注目を集めた舞台で大技をきっちり決めてみせた。漫画が原作の連続ドラマ『コウノドリ』のメインテーマ曲、ピアニストの清塚信也さん演奏の『Baby,God Bless You』にのせ、冒頭で4回転サルコーを着氷。GOE(出来栄え点)3.19点がつく美しいジャンプを披露した。
ただ、その後のトリプルアクセルは回転不足で減点。とはいえ、その後は3回転フリップ+オイラー+3回サルコー、3回転ループ、後半のダブルアクセル、3回転フリップ+トゥループ、2Aとジャンプ要素をクリアし、初披露のプログラムを優雅に舞った。
紀平のジャンプ成功を、ロシア・メディア『Sports Express』は「日本の紀平選手が国内選手権で4回転サルコーを決めた。18歳の選手にとって公式戦で初の4回転ジャンプとなる」と速報で伝えている。
また、五輪公式メディア『Olympic Channel』のニック・マカヴェル記者は「印象的なジャンプ。すごい。3Aでポイントをいくつか失ったけれど、彼女のプログラムには何ら影響はなかった」と感嘆。名物記者ジャッキー・ウォン氏も「リカ・キヒラのクワド・サルコー!」と興奮を抑えきれない様子を見せている。
そして、世界のフィギュアファンにも大きな反響を呼んでいる。「とうとうやった!」「リカー!」「女王の風格」「ついに! ワールド(世界選手権)でシェルバコワとの対戦が楽しみになってきた」「彼女を愛してるわ」「最高に目覚めの良い朝になった、ありがとうリカ!」など、英語やロシア語、フランス語で歓喜の声が上がった。
今シーズンは新型コロナウイルスの影響で久しく公式戦がなく、紀平にとっては今シーズン初の公式戦。この難しい状況で世界での戦いを見据えたチャレンジを成功させた18歳に、フィギュアファンは惜しみない拍手を送っている。
構成●THE DIGEST編集部
長野市ビッグハットで開催されている『全日本フィギュアスケート選手権』、昨年女王の紀平梨花は女子フリースケーティング(FS)で154.90点をマーク。合計234.24点で大会2連覇を達成した。
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25日のショートプログラム(SP)では79.34点をマークし、首位発進を切った紀平。この日は、ステファン・ランビエール氏が振付を担当した新フリー『Baby, God Bless You』の初披露となった。冒頭では注目の4回転サルコーを鮮やかに決め、その後も立て続けに大技を披露。終始安定した滑りを見せ、演技後は喜びを噛みしめるように何度も頷き、両手でガッツポーズを作った。
インタビューでは「モチベーションが下がるときもあった」と新型コロナ禍での心境を振り返り、「いろんな方に助けられて、いろんな方の応援があったからこそですし、本当にお二方の先生が私を一生懸命教えて下さって、本当にコーチの皆さんにもファンの皆さんにも感謝しかない」と笑顔。「それを絶対に演技で表したいという強い思いだったので、今回の演技には満足しています」と話している。
さらに、日本女子17年ぶりの成功となった4回転ジャンプに関しては「結構前から決めれるんじゃないんかと思っていた」とコメント。「今までやってきたことを全て出して、今回は緊張とか関係なくジャンプのイメージだけを考えてすごい綺麗に跳べたので本当に嬉しいです」と喜びを露わにした。
構成●THE DIGEST編集部
<フィギュアスケート:全日本選手権>◇最終日◇27日◇長野市ビッグハット◇女子フリー(FS)
【写真】フリーの演技を終えてガッツポーズする紀平
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女子でショートプログラム(SP)首位の紀平梨花(18=トヨタ自動車)がフリー・154・90点の合計234・24点を記録し、2連覇を飾った。
紀平さんの4回転サルコーはパッケージとして本当に素晴らしかったです。いまの競技では、跳ぶ前後の正確さ、確実性が求められます。ただ跳んだだけでなく、あれだけの完成度で踏み切り、着地まで決めてみせた。そこに価値があります。
選手は各自の体形や筋力で跳び方に特徴があります。坂本選手は臀部(でんぶ)、太ももの力が強く、パワータイプの幅の広いジャンプで、伊藤みどりさんのようです。紀平さんは軸をコンパクトにまとめて高く持っていく。92年アルベールビル五輪金のクリスティ・ヤマグチさんのようです。踏み切るタイミングもうまいです。
日本人では安藤美姫さんが決めてから長い時間がたちました。背景には、女子は男子と違い4回転は必要でない状況がありました。3回転半と、連続3回転に、表現力を加えた争いでした。しかしいま、ロシア勢を中心に女子でも4回転ジャンパーが多数出ています。勝つためには必要になったことが、この挑戦と成功を呼んだと思います。
ロシア勢にとっても紀平さんの成功は影響を及ぼすはずです。あれだけきれいに決めた事実は大きいです。ライバルがいることは選手にとっては大事な存在です。切磋琢磨(せっさたくま)して北京五輪に向かっていってほしいですね。(カルガリー五輪代表)
フリーでは4回転、SPでは珍しい片手側転を披露
フィギュアスケートの全日本選手権は27日、長野・ビッグハットで女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位だった紀平梨花(トヨタ自動車)が154.90、計234.24点をマークし、2度目の優勝を連覇で飾った。フリーでは日本女子2人目の4回転ジャンプに成功。喝采を浴びたが、SPでは氷上で片手側転を披露。珍しいスキルにSNS上では驚きの声が上がっていたが、さらに反響が拡大している。
【動画】「衝撃的」「インパクト凄すぎ」とネット反響! 紀平が氷上で決めた片手側転の実際の瞬間
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フリーでの4回転サルコー以上の驚きだったかもしれない。SPでは冒頭の3回転アクセルを成功させるなど、安定した演技を披露していた紀平。その終盤だ。ビールマンスピンからステップにつなぐ場面、さっと左手を氷につくと、その腕一本で体を支え、綺麗に側転を見せた。事前から注目されていた片手側転を見事に成功。フィギュアスケートでは珍しいシーンに会場からも拍手が起きていた。
このシーンにネット上では「インパクトが凄すぎる」などと声が上がり、米名物記者のジャッキー・ウォン氏もプログラムをレポートする中で「片手側転はクールでした」と評していた。
SPから3日が経過したが、SNS上ファンからはなお「紀平さんのショートの片手側転は凄かった」「身体能力の高さに驚くばかり」「エモすぎる」「次はバク転?」などの声が上がっている。
またフリーでの4回転サルコー成功も含めて披露した演技は海外ファンにも称賛が拡大。「彼女のプログラム大好き。世界選手権でより洗練されたものを見るのが楽しみ」「リカ・キヒラによる、4回転サルコー含む衝撃的なパフォーマンス」「何て素敵なプログラムなんだ! リカ・キヒラは至宝」「リカ・キヒラ、魅了された。全て整っており、美しかった」などとツイッター上が盛り上がっている。
今季初戦で披露した演技の余韻はしばらく残りそうだ。
THE ANSWER編集部
SP曲「ザ・ファイア・ウィズイン」を作曲したトーマス氏も拍手
フィギュアスケートの全日本選手権は27日、女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の紀平梨花(トヨタ自動車)が154.90点、計234.24点をマークし、2度目の優勝を連覇で飾った。SP曲「ザ・ファイア・ウィズイン」を作曲したアメリカの女性作曲家ジェニファー・トーマス氏は紀平の優勝を祝福した上で、「どちらのルーティンもあまりに美しい」と絶賛している。
【動画】「あまりに美しい」と米女性作曲者も感嘆! 何度見ても美しい…紀平梨花が4回転サルコーを成功させた実際の動画
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https://the-ans.jp/news/140248/2/?utm_source=yahoonews&utm_medium=rss&utm_campaign=140313_6
4回転サルコーなど完璧なフリーで優勝を飾った紀平だが、静謐なピアノの調べが美しいSPの新プログラム「ザ・ファイア・ウィズイン」でも、3回転アクセルや片手側転など、華麗な舞いを披露していた。
シニアデビュー時に国際大会を制覇し続けた伝説のフリー曲「ア・ビューティフルストーム」の作曲も手掛けたトーマス氏はツイッターを更新。紀平の優勝に対して「おめでとう、リカ!」と炎とスケート靴の絵文字とともに祝福した。
これに「サンキュー・ベリーマッチ」と絵文字付きの英語メッセージで紀平が感謝すると、トーマスは心からの称賛に出た。
「あなたは最高! どちらのルーティーンもあまりに美しい。あなたが『ザ・ファイア・ウィズイン』でスケートしたことは光栄です。おめでとう!」とトーマス氏は改めて称えていた。
THE ANSWER編集部
27日まで行われたフィギュアスケート全日本選手権の上位選手らが共演するエキシビション「メダリスト・オン・アイス」が28日、長野市ビッグハットで行われた。
【写真】女子SPの演技で片手側転を見せる紀平梨花(2020年12月25日)
競技会で4回転サルコーを初成功させ、女子で2連覇を飾った紀平梨花(18=トヨタ自動車)は「2002 Anne-Marie」を演じた。ボーカルの入った曲に乗って、3回転サルコーなどを着氷。アンコールでは片手側転も披露し、観客の拍手に包まれた。
新型コロナウイルスの影響で今季初戦が今大会までずれ込んだが、21年3月の世界選手権(ストックホルム)代表をつかみ取った。
「4回転サルコーを決めることができて、すごく自信になりました。コロナ禍の中で開催されることに感謝して、世界選手権があればですけれど、感謝の気持ちを表す演技にしたいと思います」
紀平の挑戦は続く。
長野市ビッグハットにて開催された『全日本フィギュアスケート選手権』の大会最終日、過去4度の優勝を誇る宮原知子は女子フリーで143.27点と渾身のパフォーマンスを披露。ショートプログラム(SP)の6位から巻き返し、合計209・75点の3位で表彰台に上がった。
【PHOTO】逆転で堂々の全日本3位! 華麗にリンクを舞う宮原知子の厳選フォトを一挙お届け!
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https://thedigestweb.com/photo/detail/id=16271&repeatCnt=1
新型コロナウイルスの影響で大会中止が相次ぎ、今大会でシーズン初戦を迎えた宮原。この日は、新フリー「Tosca」の音楽に合わせて演技を披露した。冒頭の3ルッツ+3トゥループを成功させると、その後も大きなミスなく演技終盤へ。最後の連続ジャンプで転倒があったものの、演技終了後は左手で力強くガッツポーズを見せ、観客の拍手に応えた。
圧巻の演技にネット上で称賛の声が挙がるなか、欧州衛星放送局『EUROSPORT』のイタリア人解説者、マッシミリアーノ・アンベシ氏は「ぜひサトコ・ミヤハラがペアで滑っているところを見てみたい(適切なパートナーとともに)」とまさかの提案。以前から宮原を絶賛してきた識者は、「極上のエレガンスと素晴らしい表現力を持ち合わせている」と持ち上げたうえで、「彼女ならどんな男子のパートナーをもきっと引き立てるだろう。なんとも残念! もちろん、シングルで素晴らしい選手なのだけどね」とコメントしている。
今大会の結果、宮原は紀平梨花、坂本花織とともに、来年3月に開催が予定されている世界選手権への出場権を獲得。北京五輪の代表枠が懸かる同大会で、彼女たちがどのようなパフォーマンスを見せるのか。大注目である。
構成●THE DIGEST編集部
209.75点で3位、世界選手権代表の座を手にした宮原に相次ぐ称賛
フィギュアスケートの全日本選手権は27日、長野・ビッグハットで女子フリーが行われ、宮原知子(関大)は209.75点で3位に入った。4年ぶり5度目の優勝はならなかったが、さすがの表現力を披露した22歳に対して海外の識者からはツイッター上で相次ぐ拍手が送られている。
【画像】「みんなかわいい」「美しい」と反響続々、シブタニが公開した寿司屋での宮原、メドベージェワ、トゥクタミシェワとの4ショット
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https://the-ans.jp/news/57299/2/?utm_source=yahoonews&utm_medium=rss&utm_campaign=140309_6
赤い衣装に身を包み、円熟味を増す演技を披露した。冒頭のルッツ―トウループの連続3回転を決めると、次々と美しいジャンプを決めていく。最後のジャンプこそ転倒したが、演技後には力強いガッツポーズも飛び出した。
見事に世界選手権代表の座を手にした宮原。ますます磨きがかかる表現力に米国の人気コメンテーター、ニック・マクカーベル氏は「正直に、この女性のスケートが見られて光栄。氷上で芸術と身体能力が一体となるのは格別です。そして彼女は創造のために続ける。ありがとう、ミヤハラ・サトコ」と記している。
日本フィギュアに熱視線を送り続ける欧州衛星放送局「ユーロスポーツ」で解説を務めるマッシミリアーノ・アンベーシ氏も「私はサトコ・ミヤハラがペアで滑る所をぜひ見てみたい。彼女は驚くほどエレガンスで、様々な表現をできる選手だから。どんな男子パートナーとも、高め合うことができるだろう。残念だ。しかし、彼女はシングルでも良い選手なのだ」と独特の表現で称賛している。
長きに渡り日本の女子フィギュア界を牽引し続ける宮原。来年の世界の舞台が今から楽しみだ。
THE ANSWER編集部
重鎮タラソワ氏は「彼女たちこそ世界」と絶賛
間違いなくロシアの、そしてフィギュアスケートの歴史に残る、選手たちの闘いぶりだった。
【写真】無邪気な笑顔がまた魅力的! 頂上決戦を終えたロシア3人娘がダイナミックにジャンプする姿はこちら
現地時間12月26日、ロシア国内の選手たちで行なわれるロシア選手権の第3日が開催され、女子のフリースケーティングが行なわれた。
前日に行なわれたショートプログラムを終えて首位に立ったのは、3連覇を狙う16歳のアンナ・シェルバコワ。2位にはカミラ・ワリエワ(79・99点)、3位にダリア・ウサチョワ(76・72点)、4位にアレクサンドラ・トゥルソワ(75・76点)、5位にエリザベータ・トゥクタミシェワ(73・56点)という結果になっていた。
最終グループはSP6位のエリザベータ・ヌグマノワから始まり、次にトゥクタミシェワが登場。新型コロナウイルスに感染したと報じられてから初めての復帰戦となった。体調不良のためにフリーは棄権するのではというニュースも流れたが、堂々登場。フリー130.69点、総合204.25点とした(最終結果7位)。
そして、次に登場したトゥルソワが圧巻の演技を見せる。冒頭で4回転ルッツ+3回転トゥループを難なく降りると、間髪入れずにもう一度4回転ルッツを着氷。その後、ダブルアクセルを2本続けて決め、3回転ルッツ+ループ、3回転フリップ+オイラー+3回転サルコー、3回転ルッツといったジャンプを全て成功させた。力強い『ロミオ&ジュリエット』をノーミスで滑り切り、170・61点を叩き出し、総合246・37点で首位に躍り出る。
会場が熱狂に包まれるなか、その後に登場したワリエワも4回転ジャンプ2本をクリアする、完璧な演技を見せる。4回転+2回転トゥループ、4回転トゥループに続き、3回転ループ、2Aと着氷し、3回転ルッツ+トゥループ、3回転フリップ+オイラー+3回転サルコー、3回転ルッツをスムーズにこなし、こちらもノーミスで174・02点。総合254・01点でトゥルソワを抜き去る。
そして追われる立場のシェルバコワが登場。リンクサイドや会場の限られた観客も息をのんで見守るなか、肺炎から復帰したばかりの女王が底力を見せた。冒頭4回転ルッツ、4回転フリップを決め、3回転フリップ+トゥループ、2A、3回転ルッツ+ループ、3回転フリップ+オイラー+3回転サルコー、そして締めの3回転ルッツは両手を挙げてジャンプ。ステップやスピンも乱れることなく、流れるような動きで演技を終えた。
演技を終えて涙を浮かべ、エテリ・トゥトベリーゼコーチと固く抱き合ったシェルバコワは、フリー183.79点、総合264.10点という高得点で同大会3連覇を果たした。
結果、1位シェルバコワ、2位ワリエワ、3位トゥルソワの上位3人が4回転ジャンプ2本をクリアし、8位までが200点超えという非常にハイレベルな戦いが繰り広げられた。ロシアフィギュアスケート界の重鎮タチアナ・タラソワ氏は、「トップ3の女子選手全員が素晴らしいスケーティングを見せた。彼女たちこそ世界であり、匹敵する存在はいないように思えた。これこそロシア選手権であり、最高にユニーク」と称えている。
構成●THE DIGEST編集部
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a3ac1fca95b2782280419d247f1176ca21af5ef/images/000
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