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2011年11月15日
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カテゴリ: 農業
高知県の農業は、温暖であるという利点はあるものの、

1.平野が少ない (山野率84%は全国一) 
2.大消費地から遠い 

という欠点があります。

これを解決するために、

労働集約型の施設園芸にすることや、
鮮度や価格競争では勝負できないため、
安全 安心 環境負荷低減の取り組みがなされています。

今回はこの安全 安心 環境負荷低減の取り組みを聞いてきました。

しかしこの環境負荷低減以前に、
慣行農法では大きな問題を抱えていることが分かりました。

それは、

☆数年前後で殺虫剤は効かなくなる☆

ということなんです(ビックリ)!

新しい殺虫剤も、始めは効くんですが、やがて虫が薬害耐性を持ってしまうんですね。
むしろ、虫くん、君の進化はえらい!と思うのですが農家は大変です。

ということで殺虫剤以外の害虫対策を併用する必要が出てきています。

そこで、これからはIPMをやっていこう!ということなんです。

これは何かというと、Integrated Pest Managementの略だそうで、
要は、いろんな手段で害虫対策をしようということです。

では殺虫剤以外にどんな方法があるのでしょう?

・粘着版で捕獲する

ハエ取り紙の要領で害虫を捕獲するのでしょう。
寄って来やすいように、青色や黄色に着色されています。

しかしこの方法、害虫を食べてくれる天敵も粘着してしまうという欠点があるのです。
なので今は大量に使うことはないそうです。

他にいい方法はないのでしょうか?

・黄色蛍光灯 (光で攪乱)

夜間この黄色い蛍光灯を照らすと、
夜間活動する蛾が昼間と勘違いして動かなくなります。
夜蛾やアワノメイガにも効果的で露地でも使えます。
野球場のように明るくなるそうです。

この方法の欠点は、昼間活動する虫には効果がないことや、
ライトの近くは作物の生育が悪いことがあるそうです。

電気代もかなりかかりそうなのですがどうなんでしょう?

・フェロモン剤

オスはメスのフェロモンを頼りにメスを探しているのですが、
このフェロモン剤によって、メスがどこにいるか分からなくなってしまいます。
こうして受精を阻害しようというものです。

例えばコンフューザーVというもの。
ハスモンヨトウの受精を阻害したり、数ヶ月間イモムシ関係の被害がないという事例もあります。

ただし、露地では数ヘクタール規模でやらないと効果がありません。

・UVカットフィルム

虫って紫外線がないと方向が分からなくなるようで、
この特徴を利用しています。

他にも防虫ネットなどありますが、一番期待され活用されているのが、
天敵昆虫なんです。

・天敵昆虫

天敵昆虫は薬剤散布よりもコストが安く、労力もかからないという利点があります。
高知県は、この天敵導入率が抜群に高いそうです。

例えばこんなものです。

タイリクヒメハナカメムシ
 一匹 38円。 針を刺して害虫の汁を吸う
 ミナミキイロアザミウマは殺せる殺虫剤がないので、これを使う

コレマンアブラバチ
 アブラムシに産卵

タバコカスミカメ
 コナジラミの汁を吸う。
 ナス農家で一番使われている。
 タバコカスミカメを飼育するためにゴマを植えることもあるそうです。

スワルスキーカブリダニ
 アザミウマ・コナジラミを食べる

外来種だと生態系の攪乱の心配もあるので、
土着天敵たちを活用する取り組みもあるそうです。
土着天敵なら、うまくいくと近くから捕獲することもできます。

例えば、
クロヒョウタンカスミカメ、オオメカメムシ、コミドリチビトビカスミカメ、
タバコカスミカメ、ヒメカメノコテントウ、ショクガタマバエ、
クサカゲロウ、ヒラタアブなどです。

このような天敵昆虫でどのくらい農薬を減らせるかというと、
ナスなら40-50%、ピーマンならそれ以上だそうです。

以上のような方法は確かに農薬よりも安全で環境負荷が低いものでしょうが、
残念ながら現時点ではこれで有機JASを取得するなど、
無農薬にすることは難しいそうですが、
将来的には可能になるかも、とのことでした。


私としては炭素循環農法の考えを応用すると
害虫はいなくなると思い期待しています。
ただいま挑戦中ですが、
まだまだ害虫に食われて大変なのでした。


『高知県における環境保全型農業の推進について』

◆講 師:古味 一洋 氏(高知県環境農業推進課 専門技術員)

http://www.gomen-arigato.jp/life/dtl.php?hdnKey=885

南国市地域雇用創出推進協議会







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Last updated  2011年11月18日 01時36分11秒
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