家曜日~うちようび~

家曜日~うちようび~

2018.06.12
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漢字のテストだぁー---ー!

それも2回もぉーーーーーー!

うーん、きょうび狙ってもなかなか出来るこっちゃねーよ!
てきとーに書いてもどれか正解しそうなもんだけどね!
追い打ちをかけるように、後日行われた家庭訪問で、妻は担任の先生からこう言われたらしい。
「漢字と算数の引き算が、まるでダメですね、深刻ですよ。」
もーねー、妻は愕然として「私のせいだぁ、私の血だぁ」なんつって落ち込んじゃって。
「絶対私に似たんだぁ。だってあんた、紙一重で頭がいい人だから・・・」
いやいや、僕、ちっとも頭よかぁねーけどね。
地元の2流県立高校、ぎりっぎりで卒業出来た男でさあ、わたしゃあ。
てか、「紙一重」ってどーゆー意味?
なんか今回は妻が「真剣に考え込む係」を買って出たので、僕の方は「陽気に考える係」ってことで、
「気にすんなって、0点の一枚や二枚。それで娘の将来が決まる訳じゃなし、ははは。」
僕、とりあえず笑っとけ笑っとけ、なんつってさ、ちんこ掻きながら。
そしたら、U子さん、僕のふざけた態度が腹立たしかったのか、
分かりました。今後「子供の勉強・進路の係」は、あんたが担当でヨロシク!
あたしは「気立ての良い子に育てる係」全力でやりますんで!
だって。

面倒くせなぁーもぉー。あーあ、お父さんの出番っすな、こりゃ。

しゃあねー、とりあえずP子呼んで話聞いてみるか・・・。


P子の作品「コーヒーカップ」


んで、いろいろ聞いてみたぜぃ。え~と、以下親子の会話の要約。

【親子の会話①】

父「何故漢字と算数が出来ないの?」

娘「考えても考えても分からないの。」


【親子の会話②】

父「好きな勉強、得意な勉強は何?」

娘「図工!将来は芸術家になりたい!」


【親子の会話③】

父「0点とった時、悔しかった?恥ずかしかった?」

娘「全然!笑ってみんなに見せた。」


ふむふむ、なるほど。

手ごわいぜ、妖怪、馬鹿娘。

では、今回から三回にわたって、この三つの「親子の会話」をもとに、
僕が、親として娘に伝えたことを書きまーす。
個人的には一回で書き切りたいけど、はた迷惑な長文になるので、三回に分けまーす。ははは。

さて、第一回は、題して「勉強と学問」。

おおおおおおぅ!ぎょうぎょうしい!


父「何故漢字と算数が出来ないの?」

娘「考えても考えても分からないの。」


では今回は、この質問と返答をもとに話を進めます。

これについて僕は、娘にこうアドバイスしました。

​​ 勉強のコツは、

「分かろう」としないことだよ。

ただひたすら「覚える」。これに尽きる。

おいおい、いきなり何言ってんだこの親って感じ?

​​​いや、​
これ、別に僕の持論ではないです。世間でよぉ~く言われていることです。

勉強と学問は違う。

勉強 =「覚えること」

学問 =「分ること」

今の学校が子供に教えているのは 勉強 でしょう。 学問 ではないですね。
今の時世で評価に値するのは、 勉強ができる子 ですね。 学問ができる子 ではない。

実は僕も昔、「分ろう、分ろう」として全く勉強が出来ない子供でしたよ。
思い返せば、まさに妻が言うところの「紙一重」、ぎりっぎりの子供だったのかもしれない。

例えば「漢字」。
僕、ちょうどP子ぐらいの時、漢字を「分ろう」として、考えに考えちゃってさ。
「山」とか「川」とか、「朝」とか「親」とか、漢字を「じーっと見続けた」のね、
「分ろう、分ろう」と思って、気が付けばプリントから5cmぐらいまで肉眼近づけてね。
そしたらもう完全に、ただの 「図形」 にしか見えなくなってきちゃってさ。
もう何が何だか、訳分んなくなっちゃって、しばらく「ひらがな」もおぼつかなくなっちゃって、
あの時は、マジで参ったよ。

あんなもん、なぁ~んも考えず、ジャポニカ学習帳に、たぁ~っと反復練習してりゃよかったのにね。



あとは、数字のマイナスという考え方。

¥700から¥1000引くと、-¥300。

は?

マイナスさんびゃくえん???

三百円足らないという状況が、どうしてもイメージとして頭に浮かんで来なかった。
三百円が足らないってことは、目の前にお金がまったく無い、つまり0円ってことじゃねーの?
「なにも無い」 という0円より、さらに小さいー300円が 「存在」 するってどういうこと?
「気温0度」って、気温が 「無い」 ってことじゃねーの?その先にマイナスの気温が 「存在」 するってどういうこと?
「0」=「無」であれば、「無」>「-」ってことで、つまり「無」は何もない状態でありながら、
なおかつマイナスの数値よりは大きい値として「存在」するわけで、
つまり、で、あるからしてぇ~、だから、えーっと、蝶々~蝶々~、あっ!お花畑だぁ!

も~何が何だか・・・。

あんなもん、なぁ~んも考えず、ぱちぱちソロバンはじいてりゃぁ~よかったんだよなぁ。


そうそう、九九も苦手だった。

ににんがしぃ~?

ごっくしじゅうごぉ~?

はっぱろくじゅうしぃ~?

いやいやいや。
先生よ、小学二年生だからって馬鹿にしてんのか?
僕は、そんなどこの黒魔術ともつかぬ得体のしれぬ呪文は唱えぬぞ!
ああ!たまらなく嫌だ!恥ずかしいこと、まったくもって極まりない!
おこがましいこと、はなはだしいが、こちとら重々承知でお断りだっ!

ってな調子で、とりあえずあの奇妙奇天烈な暗記術への拒否感が半端無くってね。
しばらく「数字を掛ける」ということが出来なかった。意味が分からなかった。

当時、その事を母に相談したら

例えば、お坊さんが般若心経という長いお経を覚えることと同じじゃないかな?
ひたすら唱え、写経を続け、頭に叩き込むしかない。
ただし、経典を見ずともお経をすらすら書いてしまう頭のいいお坊さんがいたとして、
そのお坊さんが般若心経の本当の意味を理解しているのか?悟りをひらいているのか?
それはまた別の話だけどね。

みたいなことを言ったと思う。

なんか知らんけど、母のその説明で、勉強というものが何なのか分った気がした。
翌日からは、あんま深く考えず、ににんがしぃ~、にさんがろくぅ~、が言えるようになった。


目の休憩にどーぞ。 妻の実家近くの風景です。
庄内川にかかる重い雲。



さてさて、娘の話だった。

我が子が「勉強のできる子」になって欲しい。

僕だって、人の親ですからね、ふつーにそう思いますよ。

さて、ではせっかくなので、今日は一歩踏み込んで考えてみるか。

「勉強ができる子」って具体的にどんな子?

先ほどの「勉強と学問は違う」理論や、昨今の世論を網羅すれば、

「勉強ができる子」=「学校のテストが得意な子」 ってことでいいのかな?

はあ?

がっこーのテストが得意な子 ぉ???

なぁ~それっ!だっさっ!
​​
いやいや、もといっ!

より具体的に 「記憶力・暗記術に長けた子」 と言い直せばいいのか?

んんん??

てかさ、PC・モバイル・人工頭脳がはびこる現代に、

ひょっとすると、事実上そいつらにすっかり支配されるかもしれない、この子達の未来に、

記憶力・暗記術に長けた子ぉ~ ???

​なぁ~それっ!しょぼっ!
​​

とかなんとか・・・ははは、やめなさいっ!

はーい、すみません。


では、次に「学問ができる子」ってどんな子?

まあ、小中高の学校教育じゃ測られにくく、評価の方法も極めて複雑で、曖昧模糊としたものでしょう。

てか、ぶっちゃけ、学問は別に学校や塾じゃなくても出来るしね。

問い、学び、己が探究する未知なる真理に近づこうとすることに、場所や立場や年齢なんて、関係ねー。

とどのつまり、

「学問のできる子」=「頭のいい子」

「勉強が出来る子」=「学校のテストが得意な子」

って感じが僕はするなぁ。

そうだなぁ、我が子には、願わくば、日々「問い学ぶ」ことを忘れない子であって欲しいなぁ。

僕と妻が、娘に与えている今の環境は、「頭のいい子になる環境」だろうか?

それとも「学校のテストが得意な子になる環境」だろうか?

はたまた、まったく別の環境を与えているのか?

そこらへんが、重要かなと。

あれ?

てか、よく考えたら

「頭のいい子」なら、学校のテストも、さらっとこなす筈っしょ?

って理屈も成り立つなぁ。

勉強のできる子が、必ずしも頭がいいとは限らないが、

頭のいい子は、学校の勉強ぐらい余裕で出来ちゃう。


まあ、そーゆーこったな。

さて、そうなってくると、

うちの子は、本当は頭がいいんです。

だた学校のテストとか、そーいうのが不向きなだけで。


なんて親がいるけど、ありゃ嘘だね。所詮、言い訳だろう。

まあ、つまり、そーゆーこった。


「学問」は、一生。

「勉強」は、今のうち。


君に、一生学問をする覚悟があるならば、

今は、せいぜい勉強しとけぃ。

分ったかな?0点娘。






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最終更新日  2020.02.05 19:37:23
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