家曜日~うちようび~

家曜日~うちようび~

2020.03.07
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先週の「麒麟がくる」の最後は、
浜辺で待ち受ける光秀のもとに、朝焼けの海の彼方から信長が現れるところで終わった。
いよいよ、明智光秀の運命の人、織田信長の大登場である。
このドラマでは、まったく新しい信長を、染谷将太という若い役者さんが演じるとのこと。
さっそく毎年購入しているNHK大河ドラマ・ガイドで予習しなきゃ。
染谷さんのインタビュー、なになに「ピュアな狂気を秘めた信長を演じたい」?
・・・ちょ、まじ、めっちゃ楽しみなんすけど。


巷では、この度の大河ドラマに合わせて、多くの明智光秀関連の新刊が出回っていますが、
僕がぜひ皆さんに紹介したいのは、この司馬遼太郎氏の 「国盗り物語」 である。
もはや古典文学と言っても過言ではないが、その内容は色あせることを知らぬ、まさに名作である。
一巻・二巻では、斎藤道三が、寺の坊主から京の油売りとなり、
そこから、智謀・策謀の限りを尽くし、美濃の覇者となるまでを描き。
三巻・四巻で、主役は、織田信長と明智光秀に代わり、
道三の相弟子であった二人が、本能寺で激突するまでを描いている。

あ、これ、ゴミじゃありませんから。
読みまくった愛読書の末路っす。
信長が登場する三巻なんか、カバーがねえぞ。ははは。

僕は、歴史上、織田信長ほどシンプル思考の達人はいないと思っている。
あらゆる常識・伝統・格式にとらわれず、モノゴトの本質を見抜き、単純行動する天才。
信長って、あの人、まじシンプリストだよね~。
と、歴史好きの悪い癖で、つい本人を見てきたような物言いをしてしまう。たはは。

おま、見たんか!
​​

と、いつも妻に注意されます。


せっかくなので、もういっちょ、名作を紹介。
堺屋太一氏の 「鬼と人と」
歴史の同じ場面の同じ出来事を、信長と光秀、それぞれが交互に独白する形式で、
本能寺に導かれるまでの、お互いの胸のうちが語られます。

さて。

教科書に載っているような歴史的事件は、皆さんご存知でしょうから、
今回は、僕の大好きな「シンプリスト織田信長」の、教科書に載っていない珍エピソードを二つ紹介しますね。





領内のとある池で恐ろしい大蛇の化け物が出るという噂が出た。

見かねた信長、恐れおののく村人を集め、こう言った。

信長)今から池の水をぜんぶ抜く。

村人たち) ・・・は?

信長)池の水ぜんぶ抜く大作戦を執行する。

信長は、電気もポンプも無い時代に、村人総動員の人海戦術で、迅速に池を空にしてしまった。

頃合いを見た信長、刀を抜いて一人で池に飛び込み、

時々刀をぶんぶん振りまわし、しばらく水の無い池をウロウロと歩き回っていた。

その後、ぽかんと口を開けて待つ村人たちの前に無言で立ち戻り、たった一言。

​おらん!​



その弐【仙人もビックリ事件】


巷で「奇跡を起こせる仙人」が話題になっていることを聞きつけ、その男を呼び出した信長。

以下、信長と男の会話。

信長) おまー、仙人か?

男) 皆は、そう呼びまする。

​​​​​​信長) てか、おまー、いくつだ?

男) 私に歳などございませぬ。んが、俗世の時間で言うなれば、もう何百年と生きておりまする。

信長) ・・・死なんのか?

男) 何百年と生きておりまする。

信長) ・・・ちょっと 焼いてみるか。 

男) は?

信長) おーい、こいつ焼くぞー。火ぃ焚けー。

​ちょ!ちょ!ちょ!​​

結局嘘のばれたエセ仙人は、とても重い罰を与えられたという。


とまあ、一見して笑っちゃう奇行ぶりですが、

でも、本当の奇行とは、

いない大蛇を恐れたり、嘘の仙人を崇めることっす。間違いねっす。

そのことを信長はシンプルに分っていたのでしょう。

てか、僕にとっての 「いない大蛇や嘘の仙人」 とは、何だろう?

願わくば、僕は、信長公にあやかりたい。





さあ、そんな天才信長と、

生真面目な常識人であり、古風な教養人であり、悲しき秀才であった光秀が、

今週の放送で、いよいよ相まみえます。

僕なんか、今から焼酎準備して待ち焦がれてっからね。

てか、大河ドラマ見てっと、ついつい飲み過ぎちゃうのよね。

翌日、シンプルに酒臭い。とほほ。



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最終更新日  2020.03.11 07:33:25
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