家曜日~うちようび~

家曜日~うちようび~

2020.07.21
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小学生の頃、川で溺れて死にかけたことがある。

カッパに足でも掴まれてんじゃねーかっつーぐらい、

泳いでも泳いでも川底にひっぱられちゃってさ。

しばらく水面を裏側から見ていたら、

あ、こりゃダメだなあ。まあ、しゃーねー。ぽっくん今日ここで死ぬんだなあ。

なんつって、気持ちの上では、けっこー簡単に死を覚悟したんすけどねえ。

ところがさ、カラダがさ。も~、カラダのほうが、もがくもがく。

気持ちとは裏腹に、じたばたじたばた、空気を求め、往生際が悪いの何の。

いついかなる時も、

カラダってやつは、自分の気持ちとは関係なく、生きようとするみたいっすね。




ちなみに、

野山や海や川に棲む、動物や魚や虫たちは、

自殺なんてしませんよ。

彼らは、とても頭がいいっす。

彼らは、なまじっか精神なんて信じちゃいない。

彼らは、いつもカラダの声に深く耳を傾けて生きている。

カラダの意思に、自殺なんて選択肢は、ねっす。

野山や海や川に棲む、動物や魚や虫たちは、

無駄に食べ過ぎたりしない。無駄に殺し合ったりしない。無駄に交尾したりしない。

そして、

無駄に死んだりしないのです。

あらゆる無駄は、精神が成す愚行です。




僕と妻と一緒に十六年暮らした先代のフレンチブルドックは、

死の間際の数か月間は、すっかり頭の配線がおかしくなってしまって、

朝夕を問わず、時折激しい痙攣を起こすので、

そのたびに口に指を入れ、窒息するのを防ぎながら、

「止まれ!止まれ!止まってくれ!」と祈りつつ、

じたばたと痙攣するカラダに覆いかぶさり、押さえつけ続けたもんだが。

でもね、

目も見えず、

排泄もマトモに出来ず、

エサすら自分で食べられなくなっても、

あのコは、生きようとしていた。

あのコのカラダは、生きようとしていたんです。

一日でも長く、あのコを生かしてあげたかった。

あのコに、もっと生きていてほしかった。

ごめんね、力になれなくて。

悔やまれる。

ごめんなさい。

今でも夢に見る。




自殺?

冗談だろう?

君が絶望してもなお、君がロープに首をかけてもなお、

懸命に生きようと、もがき、苦しんだ、

君のカラダに、向こうで謝りたまえよ。







ちょっくら馬鹿馬鹿しくて悲しくなるでやんす。







あ、

そんなこんなで、

昨日7月20日をもちまして、

僕、46歳になりました。

おめでとう、自分っち。

先だって受けた健康診断の結果が気になってしゃーない、今日この頃です。


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最終更新日  2020.07.28 05:55:44


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