妻がチョコレートを作ってくれました。
・・・うわあ。
お惣菜?
マグロの角煮?
女子力ひきーなオイ。
大変美味しゅうございました。
さて。
あなたのご両親は、終活をしていますか?
また、あなたは終活をしていますか?
このブログでも何度も触れていますが、僕の母は交通事故で、ある日突然死にました。
あなたの両親が、ある日突然亡くなったら、あなたは先ず何をどうしますか?
また、あなたがある日突然死んでしまったら、あなたの家族は先ず何をどうすると思いますか?
今回は、母が突然亡くなって、当時の僕がオロオロと困り果てた体験談を書きます。
俺っちのブログなので、言うまでも無く以下はあくまで俺っちの私見っすけどね。
すんませんが、よろしければ、ご参考までに。
事故当日未明、警察での遺体の本人確認は、僕が一人で行いました。
父は健在ですが、早くに母と離婚しており、戸籍上は他人だからです。
その日、警察の遺体安置所で母の本人確認をするや否や、
速やかにその場から遺体を引き取るよう、警察に指示されました。
ええ、引き取っれって言われても、今から家に連れて帰る訳にもいかねーし、どーせいっつーの?
オイラ、ちょっくら、今日は一人で家に帰って、明日の朝あらてめて出直したいっす。
つったら、警察官がキッとした表情で「今すぐ。速やかに。」つって譲んねーの。
なんかね。決まりみたい。待ったナシ。
・・・あの、すんません、こういった場合、遺族のみなさん、どーされてます?
オイラ、恥を忍んで警察に訊いたっつーの。
そしたら「みなさん、故人が互助会に入ってる葬儀屋に連絡しています。すぐに遺体の引き取りに来てくれます。」とのこと。
さて、ここで 【困ったその①】
母が、互助会に入っているのか?いないのか?
入っているならどの葬儀屋なのか?
お恥ずかしながら、さっぱり知んねー。
もう埒が明かねーから、警察にタウンページ借りて、
「ここから一番近い」というざっくりとした判断基準だけで、とある葬儀屋に連絡。
いやあ、おでれーた。速い速い。待ってましたとばかりに、一時間後には引き取りの車が来た。
後で調べた結果、母は互助会などには入っていませんでした。
葬儀会場に着いたら、さっそく通夜式・告別式の打ち合わせに入る。
主にセレモニーの内容・費用に関する細々とした決定を、矢継ぎ早に迫られる。
ここで 【困ったその②】
葬儀をどれほどの規模にするべきか?
どんな葬儀を母は望むのか?
どんな葬儀であれば、母がお世話になった人たちに納得してもらえるのか?
生前に、それとなーくでも訊いときゃよかった。
僕は、個人的には家族葬で送り出したかった。
んが、母の事故を知った知人のアドバイスなどに半ば押し切られる形で、結局は一般的な葬儀を執り行った。
もし、母が家族葬を強く望んでいたなら、僕は故人の意思に背いたことになる。
さらに 【困ったその③】
どの宗派で送り出すか、その場で決定しなければならない。
あなたは、ご自分の家系の宗派を即答出来ますか?
また、故人がその宗派での葬儀を望んでいると言い切れますか?
戸籍上僕の親権は母にあったが、母も僕も父の苗字を名乗ったままなので、
この場合、父の家系の宗派で送り出すのが正しいのかな?
または、母方の親戚が大勢来るわけだから、母の実家が代々信仰している宗派で送り出すべきなのか?
はたまた、母は生前とある新興宗教に入信していたので、やはりその宗派で送り出すべきか?
ただし、僕はその宗派の教義に個人的にどうしても首を傾げるところがあったので、正直それは避けたかった。
だから、母の実家の宗派で送り出したいと、葬儀屋の担当者に僕の希望を伝えた。
しかし、その担当者に、一般的な傾向や後の様々なトラブルなどを交えて熱心に説得され、
結局、母が生前信仰していた宗派で執り行うことが無難であるという結論に至った。
長女が封筒に書いた絵。 日に日に画力がスゴイ説。
さて。なんぞかんぞで滞りなく葬儀を終えると、翌日からは遺品整理や住居撤収の準備を進めていく。
そん時 【困ったその④】
当たり前の話だが、母も突然交通事故なんかで死ぬとは思ってないので、
貯金、借金、年金、保険関係、新聞、牛乳、その他諸々のお金の出入りについて、
第三者が一目すれば分るように整理されたメモは、どこにもなく、
探偵が事件の手掛かりを探し、謎を解いていくかのように、すべて自力で解読していかねばならなかった。
正直この作業が一番難攻し、時間がかかった。
とどめの 【困ったその⑤】
お墓がない。
生前の母に、自分の墓を買うお金なんてなかったし、僕も買ってないし。
母の実家を頼るにせよ、母の実家は尾張名古屋からは遥か遠い、房総半島最南端、千葉県館山市。
仕方がないので、別れた夫である僕の父にお骨をあずけ、
懺悔の意も込めて父が死ぬまで手元供養させることにした。
父が死んだら、僕が責任持って二人を同じ墓に納めるつもり。
裏側もこの通り。何か模写してんのかと思ったら、オリジナルらしい。
ちなみに、こんなドタバタな状況の中でも、
今思うと、なかなかのファインプレーだったと思う事柄を二つ報告しておきます。
【ファインプレーその①】
母の銀行口座の凍結を避けた。
原則として故人の銀行口座は、たとえ親族といえど、第三者が勝手に引き出し出来ないように凍結されてしまいます。
誰かの勝手な引き出しによる遺産トラブルを避ける為というのが理由です。
凍結解除の手続きには早くても二週間。長いと半年ほどかかる場合があるらしい。
もちろん葬儀屋や市役所から、銀行に故人の個人情報が送られるわけではありません。
何故凍結されるかと言うと、親族が窓口に相談に行くからです。
「母が急死しました。息子です。至急お金を引き出したいのですが、口座の暗証番号が分かりません。」
「大変申し訳ありません。今聞いてしまった以上、この口座は凍結されます。」
ってな流れみたいっす。
うちはね、たまたま姉が母の銀行口座の暗証番号を知っていたのです。
何かと現金が入り用だったので、たしゅかったー。
あなたは、ご両親の銀行口座の暗証番号を知っていますか?
【ファインプレーその②】
専用の銀行通帳を作った。
お茶代に至るまで領収証を残し、専用のスクラップブックに貼り付けた。
一連の処理にかかる諸費用は、いったん全て僕が立て替えることにしたので、
先ず銀行で新しい口座を作りました。
少額ですが、母が残していたお金も、全てそこに移し、
病院への支払い、役所への届け、葬儀、遺品整理、住居撤収までの様々な諸費用の出入りを、
全てその通帳内で管理しました。
こうすれば万が一親族間でトラブルがあった時に、お金の流れを皆で堂々と確認することが出来ます。
家庭内の他の現金の動きがある通帳は、他人に見せにくいでしょう?
それとあわせて、通帳を通過しない現金での支払いの諸費用はお茶代に至るまで領収証を残しました。
親族間に妙にシビアな空気が漂う時期だからこそ、
えーわえーわで、おごったりおごられたりしないように。
大切な人を亡くした悲しみとは全く別ごと。
お金の管理は事務的に。
以上っす。
うちはね、僕の父はもう他人なので論外としても。
母の時の経験から、妻のご両親には、妻を通じて、それとなく終活のすすめをしているんですけどね。
何だか、反応はよろしくないみたい。
私たちに死ねってこと?的に、途端に不機嫌になるらしい。
まあ、ゆっくり、焦らず、タイミングを見ながら、上手に確認していくしかなのいかなあ。
あ、もちろん自分たちの終活も、忘れずにっすね。
親も自分も妻も、介護や闘病などで、それなりの準備期間を経ての最期もあれば、
交通事故のように、ある日突然やって来る死もあるわけで、
だからと言って「死ぬときゃ死ぬんだ!後のことなど知ったことか!」なんつって開き直らずに。
まあ、やるべきことを、ぼちぼちすすめていきたいと思っとります。
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