霊媒の犯す考え方の誤りの一つとして、人類は啓示を受けなければ生きる意味を見いだせず、この世で牢獄に入ったかように盲目のまま生き続けるしかないという考え方をもってしまうというのがあります。
この問題は、よくよく考えてみなければならない重要な問題なのですが、我々は霊能者の啓示、メッセージというものを通してこの世とあの世の仕組みを知らない限り、正しく生きられないのでしょうか。本当に霊能者を通して何かを獲得しなければ、我々は盲目なのでしょうか。
実際は違います、霊的な知識などなくても我々は正しく生きられますし、そもそもそうした霊界等に関する知識が正しいかどうか見分けるのは、我々自身の魂の真我によるしかありません。逆に真我が輝いていれさえすれば、啓示などなくても、仏教の僧侶の悟りのように、人生の生きる意味を自ずから知り、なんら盲目に陥ることなく、この世の生活を続けていけます。
世の中の霊媒者には、霊界からのメッセージや宇宙人からのメッセージを受けたと称して、おかしなことをいう人がいっぱいいます。彼らの多くは、人は霊能者を通さなければ人生の真理は分からないと誤解し、自分を貴重な存在だと思っています。そしてここで知らなくてはならない重要なことは、実は彼ら自身が盲目の人生を生きており、霊的世界からのメッセージを受けないと生きることができない状態となっていることがあるということです。彼ら自身が己の心で物事を悟れず(判断できず)、心が盲目のため(真我が現れていないため)、世の中の人も盲目なまま人生を生きていると誤解しているのです。自分の心の状態を世の中の人に投影するということをしているわけです。
心の内で悟ることと、メッセージを受けることを同一の次元でとらえるべきではないでしょう。江原啓之さんは、自身が霊能者でありながら、自分を含む世の中の霊能者の撲滅を唱えています。自分の生き方を霊や霊能者を通して知ろうとする考え方は、人を依存に導き、生きることを困難にすることがあります(より人が盲目になってしまうことがあります)。
我々は、霊能者を明瞭に世界を知っている人と鵜呑みにすることなく、むしろ盲目の人生を歩んでいるのかもしれないことを考え、注意して観察すべきでしょう。世の中の霊能者、宗教家の中には生きる意味を見失い、霊に依存して(翻弄されて)生きている可哀そうな方々が結構いるのです。
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