真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2015年01月04日
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今年の12月22日(月)は、「月」と「太陽」の運行が一巡する約19年に一度の「朔旦冬至」であった。

約1ヶ月前、この良き日を含む三日間、関東で過ごすことを決めていた私は、二泊する宿泊地が茨城県の日立市になったこともあり、近場の霊山「御岩山(492m)」(茨城県日立市)に登拝することにしていた。

実はこの「御岩山(おいわやま)」の存在は、前日のイベントで歌唱披露されたK氏との縁で知ることとなった御山であり、麓にある「御岩神社」の由来書によると、記・紀と並ぶ我国最古の地方誌である「常陸国風土記」(七二一年)に記され、また徳川時代は水戸藩の祈願所として大切にされてきたとのことである。


さて上の画像は、この御岩山には何度も登拝され、当山をこよなく愛するK氏が、昇り来る特別な「一陽来復」の太陽に向かって、寿ぎの言霊を発声している風情を、その真後ろから撮影したものである。

絶妙なタイミングが重なった「朔旦冬至」の当日、有り難いことにこの御岩山との縁を結んでくれた当人に案内してもらえる運びとなり、また私の呼びかけにより知人の二人が参加して、計四人での登拝となった。

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この画像は、山麓の御岩神社境内にある御神木「三本杉」を映したものだ。幹周囲九メートル、高さ五十メートル、推定樹齢六百年、幹が地上三メートルより三本に分れ均等に天をつく巨樹(県指定天然記念物)である。

これほどまで見事に美しく、一本の幹から三本に分かれて立つ大杉は見たことがなく、しばらく呆然と眺めていたことを思い出す。

そして御岩神社をはじめとして、境内各地に鎮座する祠の参拝を済ませた私たちは、案内役のK氏を先頭にその神体山である御岩山を登り始めた。

興味深いことに、山道の途中から大きな唸り声が聴こえ始めたのだが、その理由はK氏の登山しながらの「発声練習」とのことで、これがとても効果的だとのことである。なるほど・・・これぞ陸奥の「縄文の息吹き」だ・・・と感じられて、俄然楽しくなってきたことを憶えている。

あの生命力溢れる歌声は、本人はもう何度登ったか分からないという霊山「御岩山」で培われたものだったのかもしれない。

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上の画像は、御岩山頂(492m)にある「磐座」を映したものだ。この「御岩山」は、古くは常陸国風土記に「賀毘禮(かびれ)の峰」として述べられている信仰の山で、もともとは修験道の山であった。

中腹には「かびれ神宮」が鎮座し、水戸光圀公が「大日本史」を編纂するため、その筆初めの儀を行った場所と伝わる。

その「かびれ神宮」の御祭神の一柱に、「立速日男命(たちはやひをのみこと)」があるが、この神名が「日立市」の「日立」の語源になったそうである。

そして、下の画像に映る石柱は、その「立速日男命」の降臨した場所を象徴するものらしく、山頂の磐座に近いところに立ててあり、古代より信仰の対象だったと思われるが、実に印象的な雰囲気を醸し出していたことを覚えている。

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最終更新日  2018年05月30日 20時11分16秒


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