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Apr 24, 2005
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 お時間のある方はぜひ、スタートから読んでね。


新しい町について私がやることにはパターンができていた。
1.まずなんとか安宿を見つけて、
2.地図をもって、めぼしいカフェを探す。
安くて、静かで、relaxできそうなところ。

そこでコーヒーを飲みながら、新しい町に挨拶。
そして「いつも残り少ない所持金」との打ち合わせ。

その日もそんな風に、私はカフェにたどりついた。
いつもの基準で選んだというより、疲れてもう1歩も歩けないから、
仕方なくそこに座ったって感じで。 (´w`)
どうして海の傍でもない、人通りの多いカフェ・テラスに座ったのか、
ちょっと謎。思えば何か、広場にお祭りみたいな飾りつけがあって、
それを眺めることができたからかもしれない。

その町はラ・パス。(La Paz)
スペイン語で、『平和』っていう意味の名前。
久々に人がいっぱい行き交ってる街らしいサイズの街。

               ☆

「今日は何かあるんですか?」私はスペイン語で
ウエイターさんに尋ねた。けどあいにく、その答えがわかるほどの
実力はもちあわせていない・・・(>▽<)

親切なウエイターさんは困って、2つ隣の席にいた麦わら帽子の
じっちゃんに助けを求める。じっちゃんは、足元に大きな犬を
2匹はべらせて、なんともスローで気のぬけた空気で座ってた。
それがレインボー。

Rainbow:   「今日は市長のやつがここへ来るんじゃよ。」
jojo:      「あなたは、英語が話せるんですね。」(@v@)v
R:       「ははは、そうじゃよ、わしはアメリカ人じゃからな。
         だがもう25年はこの街に住んどるが・・・」
jojo:      「25年!一体こんなところで何をしているんですか?」
R:        「わしゃ、アーティストなんじゃよ。」

レインボーと私は、こんな風に話だした。
よく見ると、じっちゃんは手にぶあついファイルをもっている。

jojo:    「うわぁ!どんな絵を描いてるんですか?」

そう言って見せてもらったファイルの表紙には、いきなり私の大好きな
インディアンの伝説、『虹の戦士』の絵が現れた!
それもペンで細やかに点をうった、なんともナチュラルでやさしい絵。

   「な、なんでこんな地球の果てみたいな町で、
    こんな素敵な絵に出会うんだろう。」
    私はその偶然に思わずニマニマになる。

jojo:   「このお話し、大好きですよ。」 (・v・)ノ
R:   「お前さん、この話しをしっとるのかね。」(@v@)

じっちゃんも、日本人の私が『虹の戦士』を知っていたことに
気をよくしたのか、熱い午後の退屈しのぎか、
調子にのって色んな話しをしてくれた。

若い頃はヨーロッパでコミューンを作ったり、サンフランシスコで
カフェをやったりしたもんじゃ、トカ、チャールズは、(←スヌーピー
の作者)子供たちの募金にも協力的で、イイやつじゃったよ、トカ。
おいおい、じっちゃん、それ本当に本当なの~~~!?と、
オドロク話しばかり・・・。

ラパス滞在中の3日間、レインボーとのお茶は日課になった。
売る気なんて全然なさそうなスタイルで、(←コピーを売っている)
歩道の上のカフェ・テラスで日がな1日絵を描いている、
それがじっちゃんのスタイル。

行き交う町の人が時折ニコニコ挨拶していく。
その度に彼は、ちょっとTVの魔法使いみたいな
チャーミングなウインクを投げ返す~♪

私はじっちゃんの紹介でラリったサーファーの車で暴走もした。(焦)

憧れのトド・サントス(←ネイティブ・アメリカン系のアーティストが多い町)
からラパスへ戻り、いよいよロスまで帰る直前、私はなけなしの資金と相談して、
レインボーの絵を購入しようと決意した。

レインボーは喜んで、いつもの極細ペンでその絵の裏に
こんなアーティスト・プルーフを書いてくれた。

  『虹の戦士』 by レインボー・ホーク。
  これはネイティブ・アメリカンに伝わる予言。
  ボブ・マーリーはこの話しをもとに、Sun is Shiningという
  歌を歌った。彼にこの話しをしたのは、このアーティストである。


またまた、じっちゃん、それ、本当に本当なの~~~!!??(@o@)

オドロク私に、レインボーはいつものニクイ、ウインクを飛ばす。

それはまるで、
「お前さんは、自分の疑問の答えを、もう知っとるハズじゃろ?」
と、魔法をかけてくれるみたいに。


              ☆


そう、はじめてレインボーの『虹の戦士』の絵を見た時、
私はすぐに、グレーロ・ネグロのことを思い出していた。

あのハイパー・フレンドリーなコククジラの親子に会って以来、
どう考えてもあの入り江に、沈んだ捕鯨船の名前がついてることが
時代錯誤に思えて仕方なかったから・・・。

『虹の戦士』は、喜びや楽しさを人びとの間に広げることで、
環境の悪化した地球を救う人たちがいる・・・
そんなインディアンの伝説。( or 予言?)

50年前、人間たちの乱獲で絶滅寸前になっていたコククジラたち。
捕鯨が禁止されたこの50年で、彼らの数は、
以前の2万頭まで回復してきているという。
それはまるで奇跡のようなコトだと。

けどそれよりももっと「奇跡みたい!」と思うのは、
そんな悲しい過去を背負う彼らが今、自分たちから人間に近づいて、
喜びと楽しさを広めてくれている、という事実・・・☆
彼らこそまさに、インディアンの伝説にでてくる『虹の戦士』

もしも人間同士だったら、こんな風に関係が修復されるんだろうか?

「クジラたちには、過去の記憶がない。」という研究者もいる。
だけど本当にそうなのかは謎。
彼らは私たち人間には解読できない言葉で、
フクザツな情報を互いに交換しているというのだから。

もしかすると?   

北の果てからバハまでの、7000Kmの長い長い旅の経験を通して、
彼らは大切なことを学んでいるのかもしれない。
私にはそんな気がしてならない。
旅は普段忘れている大事なことを思い出させてくれるものだから。

『グレーロ・デ・アルコ・イリス』 (虹の戦士)

通ってきた一本道を、
長距離バスにゆられて、再び北に戻りながら、
私は心の中で、あの町に新しい名前をつけていた。

『会えて嬉しい』ってみんなが思うあの瞬間の幸福には、
国境や言葉の壁やあらゆるチガイが全く意味を失って、
ただただ愛情だけがそこにアル。
それが生き物の本当の姿だと、
コククジラたちが教えてくれていた旅。

『過去の過ちを許す』ということが、
やさしくて、強くて、まっすぐで、キラキラしてる・・・☆
ということも。


一見孤独できびしく見える、このバハの道みたいに。


Travel journal on 2001 in Baja California.





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Last updated  Jun 12, 2005 03:33:40 PM


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