お霊参り2

お霊参り2

PR

×

Profile

清之助^^

清之助^^

Calendar

Favorite Blog

ちくたく☆ミクミンの… ミクミンさん
あんじぇ(*・∀・)… あんじぇ(*・∀・)さん

Comments

清之助^^ @ Re[1]:実話”恐怖”怪談 怖い噂編集部(01/13) 風船猫~☆彡さん 金が絡むと、他人のこと…
清之助^^ @ Re[1]:怪談実話系6 著者9名の競作集(01/14) 風船猫~☆彡さん 大根は痙攣しないものと…
風船猫~☆彡 @ Re:実話”恐怖”怪談 怖い噂編集部(01/13) よい除霊方法が見つかればいいんだけどね。
風船猫~☆彡 @ Re:怪談実話系6 著者9名の競作集(01/14) 多分田舎で大根を干していた記憶が蘇った…
清之助^^ @ Re[1]:霊障無心 織田無道 エム・ウェーブ(07/14) あんじぇ(*・∀・)さん 女性の手という…
2022.10.09
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類

「イチゴ」
静子さん夫婦は念願であった中古の一戸建てを購入した。
それを機に、長年の夢であった猫を飼うことにした。
友人の薦めで、保護施設へ行ってみた。
そして、彼女は一匹の黒猫に心を奪われた。
その黒猫は生後五ケ月程度の女の子で、殺処分間際に保健所より救い出されたらしく、やけに人懐っこい。
だたし、風邪が悪化して片眼を患ってしまい、避妊手術と同時にその片眼も摘出していた。
『でもそんなの関係ないんです。もう主人もメロメロになっちゃって。ウチの初めての猫はこの子だって』
黒猫はイチゴと名づけられて、静子さん夫婦の一人娘になった。
最初に異変に気付いたのは旦那さんであった。
『イチゴを可愛がっていると、変な泣き声が聞こえるって言うんですよ。ええ、まるで女性の嗚咽のような』
無論、家には夫婦と猫しか住んでいないので、そのような声が聞こえるはずがない。
『ううん、おかしいね、なんて言ってたら・・・・ワタシ、見ちゃったんですよ』
深夜、トイレに起きた彼女は、寝室のクッションで寝ているイチゴを見つけた。
大音量でゴロゴロと喉を鳴らし、とても気持ち良さそうであった。
『・・・・ん? ん?』
イチゴの喉元を女性の手と思われるものが愛おしそうに撫でている。
思わず悲鳴を上げそうになった時、イチゴの上半身に大きな瓜のようなものが浮かんできた。
それは次第に形を為していき、女の生首へと変わっていったのだ。
薄っぺらい唇の周辺には擦り傷が幾つもできており、赤黒く異彩を放っている。
『ご・・・・め・・・・ん・・・・ね・・・・ご・・・・め・・・・ん・・・・』
生首はそう言うと、いきなり静子さんの目前まで、すぅ~っと移動した。

『よ・・・・ろ・・・・し・・・・お・・・・ね・・・・が・・・・い・・・・し・・・・ま・・・・す』
弱々しい声でそう懇願すると、哀しげな嗚咽とともにすぅと消えてしまった。
『恐らく、前の飼い主だったんでしょう。とにかく、この子は幸せにならなければいけないんです。ええ、絶対』
どんな理由で手放したのか、どんな理由で逝ってしまったのかは最早、分かりようがないが、恐らく
さぞや無念であったのだろう。
『ウチは大丈夫ですよ。何があっても幸せにしますから!』
最近遊びに飢えているイチゴに、弟か妹がいたらどうだろうか、と夫婦で話し合っているとのことである。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2022.10.09 09:23:55
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: