お霊参り2

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2022.12.29
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カテゴリ: カテゴリ未分類

「鬼石」 SOO
友人Aから聞いた話。彼は十代半ばに大病をし、手術・入院をしていた時期があった。
病室は六人部屋だったが、運良く人の良い患者が集まり、居心地の良い部屋だった。
そのため、ベッドの
カーテンは誰も閉めず、昼も夜も開けっ放しだった。
ある夜の消灯後、Aは隣のベッドとの間に気配を感じた。
そちらに目をやると、Aのベッドとの間に誰かが
背を向けて立っている。
子供くらいの背丈で全身は真っ黒、影をうんと濃くしたような雰囲気だったそうだ。

影は何かを呟いていた。けれど声が小さくて内容は聞こえない。Aは怖くなり慌てて布団を被った。
その日から影は毎晩現れた。そのたびに隣のベッドの枕元に立ち、何かをブツブツ呟く続ける。
昼間の様子では、
隣のベッドの患者が影の存在に気付いていないらしい。
特に害がないものかもしれないと思うことにしたという。

しかし七日目の夜、隣のベッドの患者が急変し、そのまま亡くなってしまった。
死ぬような病気ではなく、手術も
成功したと聞いていたのに。
Aは翌日、見舞いに来た祖父にその話をした。
祖父は難しい顔で聞いていたが 『明日、また来る』 と行って帰った。

そしてその夜、影はAの枕元に立った。枕元に立たれて初めて影の言葉を聞き取れた。
『コッチイイヨコッチイイヨコッチイイヨコッチイイヨコッチイイヨ・・・・』
影は延々とそう呟き続けた。怖くて怖くて震えていたら朝になっていたそうだ。
翌日、祖父が約束通り来た。そして石を一個Aに渡した。
祖父が『鬼石』と呼んで、長年玄関に飾っていたものだ。

鬼石は掌に載る大きさで、二か所 角のような突起がある。
Aは祖父の言いつけ通り、その晩、鬼石を枕元に置いて寝た。
その夜も影は現れたが、影が呟き始めると不意に野太い男の怒鳴り声が響いた。
『やかましい!』
途端、影はさっと溶けるように消えた。Aもびっくりした。声が鬼石から聞こえたからだ。
翌日、祖父にその話をすると、『鬼に勝てるものはそういないからな』 と笑った。





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Last updated  2022.12.29 10:36:11
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