おしゃれ手紙

2020.12.01
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テーマ: 歳時記(397)
カテゴリ: 里山・歳時記


十二月一日は一年の最後の朔日なので、 乙子(おとご・末っ子の意味)の節句、乙子の朔日 などと呼ばれる。
この日はまた、 川渡りの朔日、川浸りの朔日ともいって、餅をついて水神に献じ、それを食べる風習がある。
餅を川に投げたり、食べたりすると水難を免れ、河童にとられることがないという。
川に餅を投げる前に、耳をなでて、
「よい耳きけ、わるい耳きくな」
と唱えてからする例もある。
馬を飼っている家では、川からその餅を拾ってきて食わすと、馬の水難防止になるという。
またこの日には、造り酒屋をはじめ水を多く使う家々では、井戸に餅を投じて水神をまつり風習がある。

 この日に必ず食べるという食物には、餅、団子、小豆飯に粥と土地ごとに種類は変わるが、共通なのは米であり、
その米は新米だったろ思われる。
中国地方には、この日の食物を膝に塗る風習があり、鳥取県では、この日を師走祭と呼び、萩の餅をこしらえて
両肘と両膝に塗り、川に転ばぬまじないだといっている。
この地方のはまた、朝、鳥の鳴かぬ間に茄子を食べると水に溺れないなどというところもある。
鳥に遅れるとその節季の掛払いに遅れるともいう。
川渡りの節季については、その起源を語る話が伝えられている。
川に餅を供え鬼が食べているうちに逃げたとか、牡丹餅(ぼたもち)を食べていたために鬼に食われずにすんだなどの話である。
 また、仙台地方では、この日に炉の四隅に焼豆腐を串に刺して立て、それに水をかけて火防のまじないをする風習が古くからあった。  ■ 川浸り餅

開拓の村 ■北海道歳時記31
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Last updated  2020.12.01 00:02:40
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