【サンパウロ=ニューシース】シンドンリプの「キャッチノート」<428>

"Tan shini negyotul tonaga tuie"、 "I mog sum bachoso tongil tong-iri iyoora"

ブラジルのサンパウロ、世界平和統一家庭連合（統一協会）礼拝の現場で韓国語の歌が鳴り響く。賛美歌ではない。「愛してるあなたを」で出発して「私たちの願いは統一」で仕上げられての礼拝だ。ブラジルの信者は韓国語とポルトガル語で合唱する。これらの信徒は、やはり韓国語で「愛してる」、「ありがとうございます」、「気を付け」と言う。

歌と簡単な挨拶程度は、そうするだろうこともできる。しかし、統一教会のバージョン主の祈りである「家庭誓い」をアクセントが変な韓国語でぶつぶつとする地元の人たちを見ると、口がぽかんとなる。「天一国主人、私たち家庭は、真の愛を中心として、本郷の地を求め、本然の創造理想である地上天国と天上天国を創建することをお誓い致します」で始まるかなり長い文です。

サンパウロだけに、この統一教会が120ヶ所ある。「世宗大王は、訓民正音を創製し、文鮮明総裁はハングル世界化を実践した」は、統一グループアンホヨル対外協力本部長の主張が誇張されただけではないようだ。

礼拝をリードする若いエリート牧師は、日本の早稲田大出身佐々木コウイチだ。ポルトガル語と韓国語を混ぜて祈りをリードし説教する。信徒たちは「アーメン」の代わりに「アージュ」を連発して呼応している。「わが主」という意味である。文鮮明が作った用語だ。「ア」を長く発音する。

ブラジル統一教会の25％は10代後半～20代前半である。若者が消えている既成教会とは全く違った面である。礼拝終わりの献金の祈りの順序では、各々のお金の袋を取り出して行を立つ。「収入」の90％は、世界のために、残りの10％が教会のために使うという統一教だ。

この外国人は文鮮明の妥協のない'1夫1婦主義」に共感する。文鮮明は、「浮気をしないでください」、「唐辛子はあなたの妻のものである」、「人が動物とは異なり、お互いに顔を見合わせて愛を分かち合う理由は、他の人、他の女性と間違えるなという意味」といつも強調した。

1980年代後半早々、文鮮明は、フィリピンの花嫁5000人、日本人花嫁7000人を韓国人男性と「祝福結婚」させた。「多文化」という概念すらなかった時代だ。もうひとつ、離婚率30％であるこの時代に、統一教会の合同結婚式で結ばれた夫婦の離婚率は3％にとどまっている。文鮮明流家庭保障が功を奏しというという証だ。

文鮮明の話法は直接的である。ブエノスアイレスでジョージHWブッシュ元米大統領を呼んでのそれがよい例である。統一教会のスペイン語新聞創刊を記念する場だ。この日、文鮮明の祝辞は大変別した。「毎朝、トイレで糞を見ながらガスマスクを使う？笑い事ではない。非常に深刻な問題だ。他人の目ならば、いち早く適切な距離に落ちる。しかし、自分の糞の匂いを嗅ぐときは、そうではない。糞はわが身の一部であるからである。したがって、糞が汚いと感じてはいけない」と説いた。ここで終わらなかった。「子供の頃鼻くそを食べてみないか？月とか、絞りとか？チャトジ？鼻くその味を見たから答えられているのだ。なぜ汚いと思わなかった？あなたの体の一部であるそうだ。」ア～ジュ。

文鮮明ほど世界的に有名な韓国人はすべからくなかった。統一教会は、文鮮明はもちろん、「文鮮明の右腕」パクポヒまで特別コリアンリストに名前をかけるようにした。児童·青年期の現在486、586世代を愛国者にしてしまった小さな本「私は誇らしい韓国人」の主人公がパクポヒだ。二人と同様の知名度を獲得した著名人は、金正日、金日成、鄭周永ほどだ。

文鮮明は、徹底した保守右翼だ。米国共和党の頼もしい後援者であった。ウォーターゲートの前にもリチャード·ニクソンを支持する社説を自分のワシントン·タイムズ新聞に連日掲載するようにした。大統領ニクソンを許し、事件を忘れて促す内容だった。

しかし、文鮮明は北朝鮮の金日成とも親しかった。嫌いだと無視するとついついイゴンマン、説得を選んだ。行動する反共主義者の馬鹿力は戦争抑止力として作用するに至った。平壌で金日成と対面するとすぐに文鮮明は「お兄さん！」と呼び、手を握った。金日成が八歳上で、故郷が平安でだから型は型である。握手を終えた金日成が手を引いたが、文鮮明は手にさらに力を与えた。金日成と手を取り合ったまま、撮影した写真を残し独特のような人物で記録された駆け引きエピソードである。

北で、文鮮明は寝れませ寝た。一晩中「原理講論」を朗読した。「盗聴する者を教化するために」だ。創造原理·堕落論·救済論·復活論·予定論·キリスト論、復帰原理と再臨論で成り立った統一教の経典が原理講論である。人格的存在として、この性状（本性相）と本形状の二性性相（二性性相）、本陽性（本阳性）と本陰性（本阴性）の二性性相の中和的（中和的）主体（主体）で、神の存在を証明する。自律とひずみを同一視して優美、より成熟した、解釈ではなく、行動を力説している。新たな救いの歴史の中心に韓国、神の選民で韓国人を名指しする。

北側は金日成革命思想を文鮮明に長時間かけて注入した。スケジュールになかったものである。黙ってた聞いた文鮮明は「それなら、今度は私の番」と主体思想骨髄追随者たちに神の言葉を伝えた。続いてさらに一歩前進した。自分の訪朝の事実を体制宣伝に利用しようと、北との交渉、「文牧師は神の意志に基づいて、ここに来た」という要旨の報道を貫いた。機関紙労働新聞に「神」という言葉が印刷された初の事態が起こった。

ソ連初代大統領ミハイル·ゴルバチョフは、文鮮明を命の恩人でした。

私的な席で文鮮明は「教主」を自称した。弟子たちは「いいえどのように知っておられたのか」と驚いて聞くと「それを知らなければ、どのように教主をやれるだろうか」というふうに教主を書いた。辞書の意味とは異なり、教主のニュアンスではよくない。自らを「タンタラ」と呼ぶトップスターの心理と同様の自信であることだろう。

1954年文鮮明は、世界基督教統一神霊協会という名前で統一教を創立した。やっと60年になった。この短い年月で世界に根を下ろした宗教が、これまではなく、またかどうか....

文化部長 reap@newsis.com