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2024.06.24
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カテゴリ: 宗教/天地創造
レーニン🌻周囲の視線をうかがい避けて行き来する姿🌰霊界からのメッセージ❤️李相軒先生



2024/06/21
#統一教会#文鮮明#韓鶴子#家庭連合#李相軒#霊界

二 レーニン

 レーニンは、共産世界では最も先駆者的な役割を果たしたので、その世界の貢献者であるかもしれませんが、神様の前ではこの上なく低い所に置かれた人物です。私は、既に彼のいる所を訪問したことがありました。それは「勝共理論」をもって、レーニンの共産主義理論と対決しながら、真摯な討論をしてみたかったからでした。

 彼の居る所の入り口では、多くの人たちが監視し、一つ一つチェックしていて、とても面倒な手続きがありました。そこで私は堂々と「神様の使者の使命をもって来た」と言いました。訪問の手続きも面倒ですが、訪問の目的が彼らになじまなかったので、通過の手続きに少なからず時間がかかりました。私は待ちきれずに、また「私は神様の使者として先生を招待しに来ました。先生を大切に扱いますので、入れてください」と言いました。ようやく、私の通過手続きが終わりました。

 レーニンの身体はそれほど大きいほうではありませんが、とても賢そうで見るからに気の強そうな顔つきでした。「私と会ってどうするのか」とレーニンが私に質問するので、「私はかねてより先生の理論に対してとても関心をもっていた者なので、直接会って先生の理論と思想を学びたい」と伝えました。しかし、レーニンは簡単に自分の心と思いをさらけ出しませんでした。レーニンは「自分は知らない者に、むやみに思想を伝えたり、話をするような寛大な男にはなれない」と言いながら、私の正体を確かめようとしました。私が「自分はもと内科の医者だった」と伝えると、彼は「医者がどうして革命家の気質を学び、知ろうとするのか」と聞き返しました。それで私は、「きょう、この場では先生と意見を分かち合うことは難しそうなので、尊い方に出会ったことを感謝する気持ちで、一度、先生をうちに招待したい」と言いました。彼はとても有り難いという表情をしました。そこで私は丁重に、「私の招待に応じていただき、とても光栄に思います。ではあす、もう一度先生をお迎えにまいります」と言って、うちに帰ってきました。

 次の日、私は彼の家には直接入っていかないで、他の人にレーニンを連れてくるように頼みました。ところが、おかしなことに、レーニンがいなくなったのです。明らかに約束をしたのに、いなくなったのです。「では、いつもう一度来ましょうか」とその人に尋ねてみると、彼はよく分からないと言うのです。私の計画は水泡に帰してしまいました。レーニンの家の周囲は、とても陰気で貧しい生活をしている所のように見えました。とてもみすぼらしい家々が周囲にぎっしりと立っていました。彼が私に会ってくれない理由とは何だろうか。様々に考えながら私は家に帰ってきました。次の日も、その次の日も、ずっとその周囲をぐるぐる回りながら、新しい方法を模索してみました。

 数日後、私は何か新しい事実を発見しました。その家の周囲には多くの家々があり、そこに新しい家を発見しましたが、それはレーニンの邸宅より少し小さな家でした。そこからレーニンと彼の一行が出てきたのですが、レーニンは前とは違う姿をしていました。レーニンは堂々とした頑丈な姿ではなく、とても緊張し不安な表情をしていました。いったいどうしてそのようになったのかと気になって、その理由をじっくりと考えてみました。ところがその一行は、レーニンの家ではない、ほかの所に向かい始めました。私も彼らの後ろについていってみることにしました。距離がだんだん近づきました。ところが、途中でまた別の光景を見ました。レーニンは何かに追われる表情をしながら、今度は一行と共には行かず、分散して歩き始めました。私はこの機会を失ってはいけないと思い、ずっと彼を尾行しました。どれくらい行ったか、みな集まってまた歩き出しました。

 終着地がどこなのか私はとても気になりました。結局、彼らの終着地は小さな小川であることが分かりました。彼らはそこに集まって座りました。どんな話をしているのか、聞いてみるために、私は水の中に入りました。そこで足を洗いながら、彼らの対話の声に耳を傾けました。ようやく彼らの対話の声が聞こえてきました。レーニンの声も聞こえてきました。彼は「同志たち! 我々はここで戦って勝たなければならない。そうでなければ、我々はみな追放されるだろう。そして我々に危険が迫るだろう」と言いました。しばらくしてから、一人の若者の声が聞こえました。彼は「私たちがいくら一箇所に団結するとしても、その数があまりにも少ないので、勝利するのはとても難しいと思います」と言いました。その後、しばらくの間、静まりかえっていましたが、再びレーニンの声が聞こえました。自分たちの正体が周囲に分かれば危険なので、危険でない小さな所に移動しようと言うのでした。ところで、なぜこんな所に来てそのような話をするのかと疑わしく思ったのですが、やっとその疑いが解けました。

 自分たちの家では、周囲の人たちの監視を受けるが、ここでは周囲の人から監視されるのが避けられるからでした。家では、いろいろな人が互いに探り合うので、用心深くする対話はできないということを、彼らの対話のうちに悟りました。

 一国を導いた偉大な指導者として、思想の誤りを犯したまま一生を送ったレーニンの末路があのようにみすぼらしくてよいものか。話一つ堂々とできず、安心して住む家もないレーニンの人生の結末をその場で感じることができました。彼が堂々と生きたなら、永遠の世界であるここでも頭を上げて歩くことができたはずです。頭を上げることもできず、周囲の視線をうかがいながら、避けて行き来するレーニンの霊界の姿こそ、肉身をもったすべての地上人に、生きた教訓にならないでしょうか。これは永生の生のために、私たちが地上でいかに生きるべきかを見せてくれる良い事例になることでしょう。私は、いつかまたレーニンに会うことを祈りつつ、引き返しました。(一九九八年五月二十日)




一休さんのような機知(トンチ)ではありません。
奇知=人とは異なる知恵
すなわち神様の知恵
世界平和を願う奇知の外の凡人が徒然なるがままに書く日記です。
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Last updated  2024.06.24 06:44:08
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