Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2006/10/22
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 スコッチモルト・ウイスキーのなかで、僕がとくに好きなのはシェリー樽熟成のモルト、そしてもう1種類、アイラ島で生産されるスモーキーでピーティーなアイラ系モルトだ。Kilchoman

 アイラ島のウイスキー蒸留所と言えば、ボウモアやラフロイグ、ラガヴーリン、アードベグなどが有名。とくにボウモアとラフロイグは、日本のBARでも今では置かない店はないくらい親しまれている。

 アイラ・ウイスキーには他にもカリラ、ブルックラディック、ブナハーブンという銘柄があり、そして今は閉鎖中のポート・エレンを入れても計8銘柄しかないというのがこれまでは常識だった。

 中身が不詳の「フィンラガン」(カリラともラガヴーリンとも言うが…?)というアイラ銘柄もあるが、これは独立系瓶詰め業者(ボトラーズ)の商品だから、独立した蒸留所とは言えない。Kilchoman2

 他にも、「アイリーク」とか「セブン・アイルズ」とかいう銘柄もあるが…。これは確か、ヴァッティド・モルトだったよねぇ…?。

 そんなアイラ島に、「新しい蒸留所が出来たという話、知ってますか?」と先日、あるバーテンダーの方に教えてもらった。

 ブルックラディック蒸留所よりもさらに西、アイラ島の最西端、ロッホサイド・ファームという町に出来た「キルホーマン(Kilchoman)」という蒸留所( 写真左上&右 ( C ) 日記で使用した写真4枚はいずれも同蒸留所のHPから拝借。多謝です! )がそれ。

 ウイスキーマガジン誌などの情報によれば、同蒸留所は、大手資本には属さない独立したベンチャー資本による、小規模な経営スタイルをとるという。

 自家農園で大麦も栽培し、ポットスチルはアイラ島の伝統的な形を再現したものを使い、初溜では手間のかかる石炭直火炊き方式を採用するとか。Kilchoman3

 興味深いのは、ラフロイグやスプリングバンクの元マネジャーがコンサルタントとして協力していること( 写真左 =KIlchoman蒸留所の熟成倉庫。樽の蓋が青いのが特徴的だ)。

 ラフロイグのような超スモーキーなモルトを目指すのか、スプリングバンクのような、やや濃厚で、潮っぽい感じのモルトを狙うのか、それとも中間的な雰囲気を追求するのか、想像するだけで楽しい。

 ただし開設されたのは、まだ昨年(2005)の6月。一番樽を仕込んだばかりというから、商品化されるのは早くても2010年以降だろう。Kilchoman4

 今のところは、同蒸留所のホームページでも見ながら、アイラの新顔誕生への期待に胸を膨らませるしかない。

 一足早くこの蒸留所を訪れた日本人の方のブログに紹介されていた報告によると、いちおう観光客を受け入れるビジター・センター( 写真右 )は備えている。

 しかし、センターには試飲用や土産用やウイスキーは当然まだないので、お菓子のようなものを売っているだけだったとか(ちょっと寂しいねぇ)。

 果たしてどんなアイラモルトが誕生するのか。市場にお目見えする日まで、健康でお酒が飲めるように僕も頑張らなくてはならないなぁ…。

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Last updated  2006/10/22 10:27:36 PM
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うらんかんろ

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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
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