Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2011/03/09
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カテゴリ: カクテルブック
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55. ソーダコクテール【注66】

 砂糖   テースプーン二杯   アンゴスチュラビタ  二振り
 氷    一、二塊       平野水        適量

 をソーダグラスに入れ、之にレモンの小片を加え、冷たい平野水を満たしてすすめる。


【注66】 「ソーダコクテール」は、1920~30年代の日本国内の文献にのみその名が見られる極めてシンプルなカクテル。日本人バーテンダーのオリジナルか。


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56. ラインコクテール【注67】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 ジン             三分の一オンス
 ベネヂグチン 【注68】    三分の一オンス
 伊太利ベルモット       三分の一オンス
 アンゴスチュラビタ      二振り  

 を加え、よくセークしたる後、コクテールグラスに注ぎ、之に小さいラッキョ一個をつぶし加えてすすめる。


【注67】 「ラインコクテール」は、現時点では前田氏の本にのみ見られるカクテル。「ライン」という名は、前田氏の勤務先だった「カフエライン」に由来するのかも。


【注68】 「ベネヂグチン」とは言うまでもなく、ハーブ系リキュール「ベネディクティン」のこと(8頁の【注8】参照)。

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57. ラケットクラブコクテール【注69】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 ジン           二分の一オンス
 フレンチベルモット     二分の一オンス
 オレンジビタ       二振り   

 を加え、バースプーンにてよく攪き廻したる後、コクテールグラスに漉し、之にレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注69】 「ラケットクラブ(Racquet Club)コクテール」は、サヴォイ・カクテルブックにも登場する古典的なカクテルだが、そのレシピ(ジン3分の2、ドライベルモット3分の1、オレンジビターズ1dash)は、前田氏のと分量比が異なる。


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58. ウイズバングコクテール【注70】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 スコッチウイスキー      三分の二オンス
 フレンチベルモット      三分の一オンス
 オレンジビタ         一振り   
 グレナデン          一振り
 アブサン           一振り

 を加え、バースプーンにてよく攪き廻したる後、コクテールグラスに漉し、之にレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注70】 「ウイズバングコクテール」は、サヴォイ・カクテルブックにも「ウィズ・バン(Whizz-bang)」の名で登場する古典的なカクテル。前田氏のレシピはサヴォイとまったく同じ。


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59. ウオルエイコクテール【注71】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 ウイスキー         四分の二オンス
 オレンジジュース      四分の一オンス
 レモンジュース       四分の一オンス
 グレナデン         テースプーン半杯

 を加え、最も強烈にセークしたる後、コクテールグラスに注いですすめる。


【注71】 「ウオルエイコクテール」は、現時点では前田氏の本にのみ見られるカクテル。「ウオルエイ」という名の由来も不詳。


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60. ウイスキーコクテール【注72】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 ウイスキー          一オンス
 伊太利ベルモット       少量
 フレンチベルモット      少量
 ガムシロップ  二振り   アンゴスチュラビタ  一振り

 を加え、よくセークしたる後、コクテールグラスに注ぎ、之に一個のマラスチノー・チェリーを入れてすすめる。


【注72】 「ウイスキーコクテール」は、かのジェリー・トーマスのカクテルブックにも登場する最初期のカクテルの一つだが、トーマスのレシピはウイスキー(1グラス)、ガムシロップ3~4dash、ビターズ2dash、レモンピールで、前田氏のレシピとはかなり異なっている(ベルモットは加えていない)。ちなみにサヴォイ・カクテルブックにも同名のカクテルが登場するが、レシピはトーマスの本とほぼ同じ。


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61. ウイップコクテール【注73】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 アブサンペルノード 【注74】   四分の一オンス
 フレンチベルモット      四分の一オンス
 ブランデー          四分の一オンス
 キュラソー          四分の一オンス

 を加え、最も強烈にセークしたる後、コクテールグラスに注いですすめる。


【注73】 「ウイップ(Whip)コクテール」は、サヴォイ・カクテルブックにも登場する古典的なカクテル。ただし、サヴォイのレシピ(ブランデー2分の1、ドライベルモット4分の1、スイートベルモット4分の1、キュラソー3dash、アブサン1dash)は、前田氏のとかなり異なっている。

【注74】 「アブサンペルノード」は言うまでもなく、薬草系リキュールの「アブサン」または「ペルノー」のこと。


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62. ヴエロシチーコクテール【注75】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 ジン             三分の二オンス
 伊太利ベルモット      三分の一オンス
 オレンジ          小片

 を加え、よくセークしたる後、コクテールグラスに注いですすめる。


【注75】 「ヴェロシチーコクテール」は、「ベロシティー(Velocity)・カクテル」の名でサヴォイ・カクテルブックにも登場する古典的なカクテルだが、ジンとスイート(伊太利)ベルモットの比率は前田氏のレシピとは逆となっている。ちなみに「Velocity」とは「速度、速さ」の意。なお、これとは別にウオッカ・ベースの同名のカクテルも存在する。


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63. ヴアンダービールコクテール【注76】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 オールド・ブランデー 【注77】   二分の一オンス
 チェリーブランデー       二分の一オンス
 ガムシロップ          一、二振り
 アンゴスチュラビタ       一振り   

 を加え、バースプーンにてよく攪き廻したる後、コクテールグラスに漉し、之に一個のマラスチノー・チェリーを加え、尚ほレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注76】 「ヴァンダービールコクテール」は、サヴォイ・カクテルブックにも登場する古典的なカクテルだが、そのレシピ(ブランデー4分の3、チェリーブランデー4分の1、シロップ3dash、アンゴスチュラビターズ2dash)は前田氏のと異なっている。現代の表記では「バンダービルト(Vanderbilt)」が一般的。

【注77】 「オールド・ブランデー」とは、熟成年数のことを言っているのか、それともオールド・ボトルを使えという意味なのかは不明。


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64. クインコクテール【注78】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 ジン             三分の一オンス
 フレンチベルモット     三分の一オンス
 伊太利ベルモット      三分の一オンス
 オレンジ、パインアップル     小片

 を加え、よくセークしたる後、コクテールグラスに注いですすめる。


【注78】 「クインコクテール」は、「クイーンズ(Queen’s)・カクテル」の名でハリー・マッケルホーンのカクテルブックやサヴォイ・カクテルブックにも登場する古典的なカクテル。前田氏のレシピはマッケルホーンの本とほぼ同じだが、サヴォイ・レシピ(ジン2分の1、ドライベルモット4分の1、スイートベルモット4分の1)とは分量比が少し異なっている。


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うらんかんろ

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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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