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2021/09/13
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自民党総裁選を前にして、立候補した高市早苗氏は「首相になっても靖国参拝は続けたい」と表明しました。「国のために戦い、亡くなった人を追悼する行為を(諸外国に)理解してもらえるよう努力したい」とも。

高市氏は、根本的に勘違いしています。諸外国(とくに中国、韓国など)が靖国神社参拝を問題にしているのは「A級戦犯を祀っていること」が理由で、戦没者への追悼自体にクレームをつけている訳ではありません(あまり報道はされませんが、米国務省も「首相ら政府主要閣僚の靖国参拝は、日米韓の良好な同盟関係を維持するためにも好ましくない」という意見を折に触れ、日本側に伝えています)。

普通に想像力が働くなら、もしドイツのメルケル首相がヒトラーの墓(末尾 【注】 ご参考)に参拝して追悼したら、国際的にどういう大問題になるかを考えてみてください。ほとんどの国から、「ドイツの首相は今なおナチスに心酔しているのか! ホロコーストの反省は忘れたのか!」と猛烈な批判が巻き起こるでしょう。ドイツの国際的信用・信頼は地に落ち、ドイツ人は恥ずかしい思いをするでしょう。

もちろん、「A級戦犯とは戦勝国が勝手に選び、裁いた人たち。そして、東京裁判は勝者による一方的な裁き」と今なお批判する人もいます。私も、米国による広島・長崎への原爆投下を(東京裁判で)「人道に対する罪」として裁かなかったのは、極めて不公平・不公正だったと強く思います。

しかし、もし戦勝国が裁かずとも、日本を泥沼の戦争に導き、市民もも含めて約300万人もの犠牲者(海外の戦地での犠牲者も含めると1000万人とも2000万人とも)を生んだ当時の軍部や政府指導者に負うべき責任があるのは明らかです。

そして、歴史的事実として知っておかなければならないのは、その是非はともかく、あの東京裁判の結果を、戦後日本の独立を認めた「サンフランシスコ講和条約(1951年調印)」を通じて、国家として公式に受け入れたという事実です。ドイツも、(ナチスの指導者を連合国が裁いた)ニュルンベルグ裁判の判決を受け入れた結果、国際社会に復帰できました。

すなわち、「講和条約と東京裁判の結果を受け入れた」ことが戦後日本のスタートだったのです。従って、高市氏が個人的にA級戦犯に対してどう思おうが、日本国政府としては歴史的事実として、東京裁判の結果を受け入れている以上、いまさらA級戦犯を弔う神社に(最高の公人たる)首相として参拝するという行為が、国際的にどういう風に見られるか、国益を考えて行動してほしいと願うばかりです。

高市氏は個人的信条に基づく満足感は得られるかもしれませんが、私も含めた日本人の多くは、「日本の首相は、ヒトラー、ムッソリーニと同じ大戦当時のリーダーだったト―ジョーをいまだに崇めているのか?」と外国人から聞かれて、とても恥ずかしい思いをするのです。そのことに想像力が及ばない人は首相になる資格はないと思います。

いま、日本の宰相・閣僚や政党党首(&候補)に求められるのは、ナチスとの「決別」を誓った戦後のドイツ政府の振る舞いに学ぶことではないでしょうか。


【注】 ヒトラーは1945年5月のベルリン陥落直前、地下壕でピストル自殺し、遺体はガソリンで徹底的に焼くよう(遺言で)側近に命令したため、降伏後の調査でも遺骨すら見つからなかったという。ドイツ政府は戦後、ナチズムと決別するために、ヒトラーを追悼するような施設をつくることを完全に禁じている。従ってヒトラーの墓はありません。現在でも、ナチズムを賛美するような発言、行為をするとドイツ国内では刑事罰を問われます。






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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
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