ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 15, 2007
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 音楽に国境はない。……それは事実かもしれないけれど、やはり、ちょっとした用語の意味が英語ではわからずに困ることは依然としてあります。しかも、単語を省略されたりするとなおさら混乱するのです。

 携帯電話宛てに送られてくる短文のテキストメッセージとかがいい例。

How about an LvB's 4tet this Sat?
(今度の土曜、ベートーベンの四重奏やらない?)

 作曲家の名前を、頭文字をとって JSB、WAM、JB(バッハ、モーツァルト、ブラームス)という人はたまにいますが、やはりベートーベンを略す人が一番多いようです。

 長い名前を略そうとするのは万国共通の傾向でしょう。P. チャイコフスキーは Tchaik、D. ショスタコービチは Shosti または DSCH。←後者にはCが入る
 英語圏のことしか存じませんが、特筆すべきはラフマニノフ。基本的には Rach(ラック)と略されますが、ときどき語尾に s をつけて、Rachs となることもあるようです。どっから s が出てくるのかはわからないけど、なんかイギリス英語的な感じがします。
 ちなみに、Rach2(ラックツー)とは彼のピアノ協奏曲か交響曲の2番を指します。あるいは単に The Rach と呼んだり。

 というわけで、好きな作曲家は誰かと訊かれたら、すかさず「バッハとラフマニノフ Bach & Rach(バック&ラック)」と答えましょう。脚韻を踏んでいるので、知的な印象を残せること間違いなし!
 Brahms、Bruckner、Britten や、Schumann や Schubert というように頭韻を踏んで喜んでるようではまだまだ甘いのであります。

 間違っても、発音が難しい作曲家名を口にして墓穴を掘ってはいけません。例えばシベリウス Sibelius。強拍(アクセント)の位置に気をつけないと、なかなか通じないのです。「ベ」を強く発音する。ドビュッシー Debussy は最後のスィーを強調する感じ。

 英語圏の人がリヒャルト・シュトラウスをリチャード・ストラウスと呼ぶのは良しとして、 リッキー ・ストラウスとか ジョニー ・ストラウス(ヨハン・シュトラウスのこと)とか言う人もいます。
 ドボルザークも同様、単純に Dvorak ドボラックと英語読みするならまだしも、大胆にも トニー と呼んじゃうツワモノも存在します。彼の名前 Antonin を勝手にニックネームで呼んでるわけです。

 さて、最後に、作曲家名ではありませんが、自分にとっての「英語で発音しにくい人名」の第1位を発表させていただくと、モーツァルトの作品を編んだケッヘルさん。どうやら英語読みではコーシェルと発音する人が多いようです。





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最終更新日  Nov 11, 2023 09:29:54 PM
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