ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Mar 14, 2010
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 今日は弦楽四重奏の演奏会を聴いた。ドイツからお越しのアルテミス四重奏団ご一行さま。彼らを聴くのは二年ぶり。
 なんとベートーベン大特集。前期、中期、後期から一曲ずつという強引なご選曲。

 作品132の第3楽章が特に素晴らしかった。ビブラートなしでひたすら和声美を追求。ベト氏の後期作品はかくあるべしと見せつけられた感じ。パチパチィ。

 優れた四重奏団とはこうゆうお四方のことをいうのであらう。つまり、音色や音量の幅が広く、自在に操れることが大前提。さらには、楽譜に書かれてないことをどんどん仕掛けつつ、それをイヤミに響かせないように知的に処理。

 敢えて難を言えば、どれもがあまりに完ペキすぎる演奏で、さすがにお腹いっぱい。ガンガン頭痛がしてきた(笑)。

 この四重奏団、確かファーストとセカンドが曲によって入れ替わるというかたちをとってたように記憶しているけれども、今回は全曲とも肝っ玉おねーさんのほうがファーストをご担当なさっていた。
 ご起立系のカルテットでもあり。チェロ氏だけはもちろん着席で、特設ヤマ台の上に乗っかって弾く。

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 演奏会の感想からは外れるものの、ひとこと。

 以前より感じてること。アルテミス四重奏団は、世界ぢゅうのカルテットのなかで、たぶん最も広報が上手い。営業感覚の優れたヤリ手の何者かが背後で牛耳っていらっしゃるのだろか。
 公式サイトも洗練されてるうえ、販売促進用の動画や画像も、ほかのクラシック演奏家のそれらより一歩先を進んでる。録音する曲の選択もひとひねりしてあるし(リゲティとかピアソラとか)、ここぞというときに旬のプチ大物と共演する(アンスネスとかトゥルルス・モルクとか)。

 CDのジャケット写真もどれもお見事。ぶっちゃけ、四人とも容貌としては決してナウくてヤングなハイカラ伊達男&べっぴんさんってゆうキャラではない(死語)。でも、蛍光灯持たせてあげたり白黒/セピアにしてあげると大変身。
 新譜にいたってはさらに開き直って、各人の存在がわかんないぐらいに小さくしちゃってる。

 今や「田舎大国ドイツにある大都会」ベルリンが生んだ世界的音楽家って呼んでよろしいかと。

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最終更新日  Mar 16, 2010 08:25:29 PM
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