ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Mar 21, 2010
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「D-Day」

 今日は室内楽ワークショップを受講した。
 レッスン曲は無謀にもドボルザークのピアノ五重奏2楽章「ドゥムカ」。Vn1 僕、Vn 2 ロビン、Va アレン、Vc ジェニファー、Pf デイビッド、という超クセモノ五人衆。

 準備期間ひと月、事前の打ち合わせからして難航。まず選曲でかなりもめたし、ロビンと僕のどっちがファーストを弾くかでももめた。

 今日の練習でも何かと意見が衝突。特にアレン(ビオラ)と僕(ファースト)とで意見が全く合わず、焦った。

 ふたりの講師(ケネス先生とブライアン先生)が交替で診てくださったのだけれども、彼らも我々の意見の相違には苦笑なさってた。

 ってゆーか、実際この曲は解釈が幾通りにもなるのももっとも。いろんな演奏を動画で見るかぎり、皆さん、奏法がバラバラ。裏を返せば、無限の可能性を秘めた名曲ということでもあり。

 そもそも「ドゥムカ」の定義が不明。何を読んでも誰に聞いてもイマイチよくわかんない。講師のケネス先生にいたっては、「ドゥムカとはボヘミア地方によくいるやたら元気な老人の日常を民謡で表現したもの」とかいう大胆な解釈、持論を紹介してくださって、我々をますます混乱させるのであった。

 さらには僕らの前に立ちはだかるシャープ軍団。もともと嬰ヘ短調という世にも稀な調で書かれてるうえ、途中シャープが六つに増殖したりもする。もう笑うっきゃない。

 全てのコマのレッスンが終わり、一日の締めくくりに「成果発表会」にも出させていただいた。
 本番ではアレンがまたもや暴走。どうなるかと思いながら無我夢中で弾き通した。

 この曲にはファーストとビオラの旋律が絡み合う美しい二重奏の箇所が後半にある。練習では口論になってばかりのアレンと僕だったけれども、本番ではなんとか調和のとれた演奏に仕上がり、ホッと胸を撫で下ろした。
 僕らの和解(?)二重奏を最も評価してくれたのはチェロのジェニファー。目に涙をためて喜んでくだすった!

 いやー、でも激しく疲れた。当分ドボルザークは封印させていただきたく。


<追記> 成果発表会では、ほかの組の受講生たちがすんごい人たちばかりであることを知って仰天。プロを目指してる音大生とか音楽教師とかが、ベートーベンの後期作品132だのヤナーチェク「クロイツェルソナタ」だのをバシバシお弾きになる。すごすぎ。

gounod.jpgグノーの「9管楽器のための小交響曲」!






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最終更新日  Mar 23, 2010 07:31:33 PM
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