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2023.05.28
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テーマ: 怖い話(23)
カテゴリ: 怖い話
何事もなく家に着きました。玄関を開けると台所から「おかえり」と母の声が聞こえました。その後私は山登りして汗や土で汚れたTシャツを脱ぎ捨てパジャマに着替えました。そして台所に行き冷蔵庫から冷えたポカリを丸々一本飲み干しました。「今日どこへ行ってたの?」と母が私に心配していた様子で尋ねました。私は「冒険してた」と軽くあしらいました。母は不思議そうな顔をしましたが納得したようでした。そのまま自分の部屋に帰ろうとしたら「裏山には行ってないわよね?あそこに行くと怖い人に連れ去られてしまうから」と母が言いました。そんな子供騙しが大学生に通じるかよ、と思いましたが母は至って真剣な顔でそれを話すのです。真剣というよりも何というか生気がないというか死んだ魚の目をしていました。私は実の母を不気味に感じてしまい結局今日のことは話せず仕舞いに終わってしまいました。その日の深夜1時ごろ電気を消して目を瞑り眠りにつこうとしていました。身体は疲れているはずなのに日中に起きたことと母のあの時の顔が忘れられず全然眠れませんでした。部屋には時計の秒針の音だけが鳴っています。「眠れないからなんかするか」と思い私は電気をつけました。時計はもう2時をまわっていました。起きたはいいもののなにをしようかと思い少し考え昼に山や川へ行っても何も昔の事を思い出せなかったため子供の頃の写真を見て何か思い出してみようと思い押し入れを開けてしばらく探していると奥の方から茶色っぽい家族アルバムのようなものを見つけました。中を開くとそこには他愛のないような写真ばかりありました。面白い写真無いかなーとペラペラめくっていくと私がけん玉をしている写真がありました。けん玉を持っていい笑顔でカメラに向かってピースしています。ふとその背景を見ると既視感のある小さな男の子が見切れています。けん玉の持ち手の部分が見えるのでけん玉をしているようで薄汚れた長袖を着ていました。あ、あの子だ。イマジナリーフレンドの特徴と合致しました。でも何で今の自分に見えているのだろうと不思議に思いました。普通イマジナリーフレンドというものは成長していくに連れて見えなくなっているものなのです。しかもけん玉も持っているし、何だかよく分かりませんでした。そのけん玉を見て昼間小屋で見たけん玉を思い出しました。持ち手しか見えていませんがまんまこの写真のけん玉です。その瞬間私は今までのことが全部繋がりました。そもそもイマジナリーフレンドなんてのは存在しなかったのです。母さんを含む周りの大人は彼が村八分のため見えていたのにも関わらずその子をいないものとして扱っていたのだと思います。彼は記憶の限りけん玉を大切にしていました。そんな宝物を置いて彼はどこへ行ってしまったのでしょう。





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最終更新日  2023.05.28 16:10:52
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