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車で出掛ける際、急いでいる時以外はなるべく別のルートを敢えて通ると、色々新鮮な季節に巡り合える。
昨日も、車線が少ない為いつも混むので敬遠気味なルートだが、高槻京都線経由で、アサヒビール吹田工場横を通り抜ける際、何気なく反対側に目を向けると、手入れの行き届いた和風住宅の屋根越しに紫色の花を付けた大きな桐の木が目に入った。
同工場の真向かいだから、大方、同社の保養施設住居だろうと思われる・・
混雑している為、降りて写真を撮る訳にもいかず、そのまま通り過ぎたが、季節の花があるだけで、心に残る風景の一つとなった・・・
そういう経験は、誰にもままあるし、多忙にかまけいつかは等と考えている内に、季節は巡り、次回通りかかった際は既に花はなく、大きな桐の葉がふさふさと揺れるのを目にするだけになるだろう・・・
それでも、この季節は紫が良く似合う。「藤の花」「あやめ」それに「桐」・・日本の心豊かな心象風景だ。
仕事で中国北京在住が長い同期の友人によれば、
「日本には四季がありますが、北京は大雑把には夏と冬の大陸性気候で、しかも年中水不足で、木が育つ土壌ではないようです。せいぜいバラか菊が地を這うように生き伸びているのが現実。」
だそうだ。同期生のHP経由で、日本の桜が掲載され、それをうち眺めていると・・
「やはり日本の桜はこの世のものとは思えません。」との事・中国北京へ云った事がなくても何となくその趣は理解できる。
本題の「桐の花」だが、数年前までは、又そんな余裕もなかったのか目に入らなかったし、当然ながら、知らなかった。
大阪市内から、長居公園東詰め経由で南(堺方面)に向かい、大和川を渡る橋を「行基橋」といい、(昔、聖武天皇の折 大仏建立に邁進した偉いお坊さんで有名ですが、)言い伝えによれば、その辺りの出身の百済からの渡来人の子弟だそうで・・その名前を橋につけたのだろう・・と思いますが・・
大和川右岸のその橋の畔にも、ランドマークとして見事な桐の花が咲いていました・・
堺へ仕事での行き帰りに、この時期どうしても目に入り、車を止め、写真に収めたのが、下の写真

「聞かぬは一時の恥」で近くの学校へ電話し、教務主任らしき先生から親切に教えて頂いたのが最初ですので、 当方の植物考など、たかが知れております・・・
それから数年経ちましたが、残念ながら今はもう切られてしまってありません・・・
なるほど、桐の木の成長は大変早く10年から15年で製材出来るようになるそうで、それ故、他の木にない色々な特徴から、桐ダンスや、金庫の内装材としても、珍重される訳ですが・・
その後、その場所に跡継ぎとなる植樹がなされた気配なく、又貴重な緑が削られ、なんとはなしの、いらずもがなの公共施設を作るために、整地され、それも予算がその後着いた様子もなく、荒れたまま、打ち捨てられている趣で、こんな事ばかりして、自然を荒らす現代人の行為を、いずこかより行基大僧正がお笑いになっておられる事だろうと思います。