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May 15, 2006
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カテゴリ: ヤマモモの繰言
ヤマモモの私には、色々友達がいます。枝にはメジロ・鶯・シジュウカラ・雀は勿論、烏や時にはキジや白鷺、渡ってきたツバメ、時にはオオルリも立ち寄って、あちこちで見聞きした噂話を教えてくれるので、結構こうみえて良く知ってるのですよ・・

足元にも、狐・狸・ウサギも寄ってきて、時折猪親子も来るし、山芋やイタドリや、勿論私のあげる実を食べてはお礼に方々の話をしてくれます。

それでも、私は人間の子供が好きです・・可愛いし、長年見ていると、町に奉公に出ていて暫く見ない内に、随分逞しい若者や、しとやかな娘さんになって、忘れた頃に又立ち寄って、私の枝に成った実を食べに寄ってくれると、それはそれはうれしいものです。

今も昔も若者が自立して行くのは大変です。長男こそ、跡継ぎで、親の田畑を引き継ぎできますが、それがかなわぬ二三男は、兄の小作人になるか、町へ出て奉公するかしかないからです。

幾ら兄弟分け隔てなく、親の目で差別なくしたくても、分割して引継ぎする結果、年貢が減る事を村の領主も許さないからです。

それこそ田を分けて相続する事を「たわけもの!」といって、厳しく詮議を受けるのです。

(皆様、私が冗談いうてるとお笑いですが・・「田分け者」といわれてそれが「あほうもの」の意味になったのですよってに・・・)

そんな訳で、慣れぬ町奉公から出戻り等の二三男は、やむなく、新田畑を少しでも自分で開墾し、又領主もそれを薦める為、この雑木林の周りも、追々開墾されてゆきました。

元々村の入り会い地なので、親に頼んで、酒など持ち込んで村の有力者の地方三役や五人組の了解を取り、長兄の田圃の小作の手伝いの合間に、芝草を刈り、溝を引き、すこしずつ、それらしく広げてゆきました。

けれど、こんな村境の荒れた芝地の「切り添え新開」では、稼ぎも知れています。
又、次郎作がやれば、隣の家の又兵衛もその少し坂の上を開くので、結局猫の額程の面積を開墾するばかり。
それでも、当初は無年貢で十年間はそれなりに作物が出来るまで年貢も割安で、十年後の満額年貢を納める頃には土地は我が物と認められるため、皆額に汗してがんばりました。

大消費地の大阪を控えているので、主に菜種を植え、隣町の絞油屋に持ち込むと追々現金収入になり、辛抱できずに又町に出稼ぎに出た、又兵衛の地を引き継ぐなどして、一人前の田畑持ちになった次郎作などは、ヤマモモの私でさえ、陰ながら応援していたものでした。

そんなこんなで、江戸の終わりには、地割りも複雑になり、私ヤマモモの雑木林の周りも絵図面のような土地区割りになってゆきました。

私の周囲は、皆が昼飯時等に寄り合う木陰の場所なので、赤い里道に取り巻かれているのが、お判りになりますやろか?・・・・
古い地図

菜の花の一面に咲く春時は、周りの木々の緑に映えて、それはそれは長閑な景色でした。

続きはいずれ又近い内にお話しましょう・・

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Last updated  May 15, 2006 10:02:57 PM
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Re:ヤマモモの繰言(その4)(05/15)  
今晩は!!
むか~~しの地図が出てきましたね。田分け者が一生懸命開墾した証の地図なのでしょうか?
開墾で思い出しました。
私が今借りている遠い親戚の畑は、字名(呼称)を「開墾」と申すのでございます。全く同じような行政(?)の下でのことかはわかりませんが、とにかく私の周りの畑は皆持ち主が違う訳でして、いつぞやはその開墾の名の言われを地主様から伺い、成る程(宜なり)と頷いた訳なのです。もともと田としての開墾でしたが、水少なく、荒れ放題で、ニセガヤなどが生い茂っていましたが、草刈し、耕運し、やっと今の畑になった次第です。一年は開墾の毎日、ともすれば悔恨の毎日でした(笑)いえいえ楽しいものでした。 (May 15, 2006 11:48:52 PM)

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