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まだ数名の枠があり、詩人さん詩人の卵さん募集中です!! 13歳の少女詩人から、70歳越えの新鋭詩人まで 詩の息吹に満ち この詩集は詩神(ミューズ)の贈り物です。現代のネット詩40人詩集『SNSの詩の風(仮題)』要項1 刊行趣旨 ホームページ、ブログ、ミクシィ、フェイスブック、ツイッターなど、電子の世界で詩を発表している人は多い。一方で現代詩の詩誌・詩集の文芸世界がある。その橋渡しをして、今日の日本の詩を活性化させたい。ネットにあふれる詩の心を掬い上げて、新時代の詩人たちの生きた言葉をお届けする。これからの書き手の飛躍を応援する観点を大切にしたい。2 編集井上優佐相憲一(全体責任者)3 解説解説/井上優・佐相憲一・鈴木比佐雄4 出版元(株)コールサック社5 刊行予定八月~十一月刊行(参加者決定次第)部数 一五〇〇部(予定)(参加者八〇〇部・全国各方面へ謹呈二〇〇部・販売五〇〇部)A5版・ソフトカバー・帯あり・一八四~二〇〇ページ定価 一五〇〇円+税ISBNコードがついて流通、全国の書店から注文できる。東京を中心にした大型書店に配本。協力 ネットテレビ「しながわてれび放送」芸能プロダクション「オフィス・ヤマジャム」6 原稿要項しめきり 六月三十日(新作旧作を問わず。)原稿送付先 佐相憲一(メールアドレス k.sasou@coal-sack.com)送付形式 電子メール添付、ミクシイ・メッセージ、フェイスブック、CD、メモリースティック、フロッピー文字組み 一人二段組み四ページ(計八段)・縦書き詩集。 各段二十四字×二十行(一ページ四十行)(各人合計一六〇行)(この中にタイトルや冒頭氏名、注釈を含む)各人初めのページ冒頭に氏名四行 詩作品各タイトルに三行(タイトルと本文前の余白) 作品と作品の間に二行の行間 参加費 各自二十冊買い取り(三万円分) 支払いは郵便振込用紙で(進行し次第、請求)ご相談先電話 井上優(08043715855) 佐相憲一(08020159969) 承諾書送付先 〒一七三‐〇〇〇四 東京都板橋区板橋二‐六三‐四‐二〇九 コールサック社 佐相憲一――左の承諾書を切り取って、ご記入の上、ご送付ください。――承諾書『SNSの詩の風』40人詩集(コールサック社)の要項を了解し、参加します。二〇一四年 月 ペンネーム( ) 連絡先住所と本名(〒 ) 電話番号( ) 電子メール・アドレス(あれば)( ) 印またはサイン( ) *なお、本には詩人名(ペンネーム)と略歴のみ掲載され、それ以外の本名や住所などは掲載されませんので、ご安心ください。
June 20, 2014
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まだ数名の枠があり、詩人さん詩人の卵さん募集中です!! 14歳の少女詩人から、70歳越えの新鋭詩人まで 詩の息吹に満ち この詩集は詩神(ミューズ)の贈り物です。現代のネット詩40人詩集『SNSの詩の風(仮題)』要項1 刊行趣旨 ホームページ、ブログ、ミクシィ、フェイスブック、ツイッターなど、電子の世界で詩を発表している人は多い。一方で現代詩の詩誌・詩集の文芸世界がある。その橋渡しをして、今日の日本の詩を活性化させたい。ネットにあふれる詩の心を掬い上げて、新時代の詩人たちの生きた言葉をお届けする。これからの書き手の飛躍を応援する観点を大切にしたい。2 編集井上優佐相憲一(全体責任者)3 解説解説/井上優・佐相憲一・鈴木比佐雄4 出版元(株)コールサック社5 刊行予定八月~十一月刊行(参加者決定次第)部数 一五〇〇部(予定)(参加者八〇〇部・全国各方面へ謹呈二〇〇部・販売五〇〇部)A5版・ソフトカバー・帯あり・一八四~二〇〇ページ定価 一五〇〇円+税ISBNコードがついて流通、全国の書店から注文できる。東京を中心にした大型書店に配本。協力 ネットテレビ「しながわてれび放送」芸能プロダクション「オフィス・ヤマジャム」6 原稿要項しめきり 六月三十日原稿送付先 佐相憲一(メールアドレス k.sasou@coal-sack.com)または井上優送付形式 電子メール添付、ミクシイ・メッセージ、フェイスブック、CD、メモリースティック、フロッピー文字組み 一人二段組み四ページ(計八段)・縦書き詩集 各段二十四字×二十行(一ページ四十行)(各人合計一六〇行)(この中にタイトルや冒頭氏名、注釈を含む)各人初めのページ冒頭に氏名四行 詩作品各タイトルに三行(タイトルと本文前の余白) 作品と作品の間に二行の行間 参加費 各自二十冊買い取り(三万円分) 支払いは郵便振込用紙で(進行し次第、請求)ご相談先電話 井上優(08043715855) 佐相憲一(08020159969)
June 18, 2014
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こちょこちょ我が家では いつの頃からか『耳がかゆいと 良いことがある』というジンクスが生まれたもうすぐ4歳のシオンも夜寝る前 耳がかゆいと「あした、いいことがあるね」とママに言う(でも、どうして良いことがあるときに 耳がくすぐったくなるのかな?)「イエスさまと マリアさまが、よかったね・おめでとうって おみみのそばで こちょこちょ いってくれるんだよ」レイニー・シーズンいつも いつでも 雨が降っている柔らかな春の雨ーー夕立後のスコール(老人が死ぬ)冬の暖かな雨 ーー赤の広場の雪を融かす(腐った冬)哲学の雨は夏を告げるーー君の骨髄から滴る(透明な粒子達)永い秋の雨は麦穂を甘くしーー復活の時を刻むための(忍耐になる)いつも いつまでも 清浄な雨雨の中で 僕らは安らげるのだ ここでは放射能の雨の中で 僕らは清浄に安らげるのだ祈ろう僕の血が滴るように 君の瞳へと 乳房2一面の焦土 焼野原は化学物質と放射能とに満たされ死体は散乱し 腐敗臭を鋭く放つ胴 口 手 足が それぞれに叫びを上げている少女は独り立ちまだ膨らまぬ乳房を抱きしめる赤子が数人 死んでしまった母親の脇から這い出し 乳を求める 少女は膨らんでいない乳房を 赤子に含ませるが 乳の出ようはずもない奇形の赤子が血を流しながら 彼女の前に這ってきた唇は幾重にも割れている 少女は祈りつつ 諦めずに 幼い乳を含ませた 小さな乳房は微かにふくらみ 母乳が滴った奇形の子の背中には 小さな白い翼が生えていた(詩誌コールサック77号掲載)
January 1, 2014
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寄り添うこと・母性愛の世界原理へ 井上 優社会的に弱い立場に追いやられた女性に寄り添い、こどもに寄り添い、社会に問う、やさしくしなやかに力強い詩集だと感じました。 あとがきにある『大人を棄てて世界に出ていきなさい』というフレーズが印象に残りました。精神的鎖国状態にある日本に於いて中村純さんは、頂いた手紙の中の詩句「風よ吹け 美しい彼方に」と力強く詩(うた)っているのです。 中村さんの大人・社会に対する改革の意思と、母としてやはりやはり一人の大人としての自分もいるというスタンス。それは自分はどうなっても、こどもだけは何としても守るぞというスタンスでしょう。その根底にある精神は、サクリファイス自己犠牲による愛でしょう。それが随所に表れ、良質の香気となり、詩の馥郁とした薫りに昇華した詩集だと思います。 私の好みでは、『はだかんぼ』の”ほわほわ眠る”という表現が優しくて好きです。赤ちゃんの擬態語・オノマトペを超えて、人間本来が持つ柔らかな肌の匂い・魂の香りのメタファーのようにも感覚されます。 より柔らかなものの方へ子供に寄り添う方へ、新たなるフェミニズムの根幹理念は“母性回帰”でありそこに留まらず、“母性愛を世界意識の支柱にしようという運動”のように思えます。その運動の中にあって自ずと詩語も丸みを帯び、時代という壁が疎外して更に悪化させている精神の貧困への直截的アプローチになっています。その中で練成された詩語は、心への母乳を芳醇に含み、読み手の心を潤沢に潤します。 その当然の結果として、旧来のフェミニズムに見られる男性への攻撃性は無くなり、あるいは転化して男性を真の意味で守るという境地に止揚されています。『男を守れ』という詩に代表されるように、被爆手帳を持ち福島第一原発で働く男たちを「あれは私の息子ではなかったか」「あれは私の夫ではなかったか」とリフレインの中で、気遣い・思いやり・愛おしむ。世界原理が母性原理で動けば、戦争は無くなり、核兵器も廃絶され、循環型自然エネルギー文明は成就するはずだと気付かされます。放射能問題が大きくクローズ・アップされ、更に従軍慰安婦問題、母による子供殺害に対する温かな目、自分がクオーター・コリアンであること、問題は多岐に渡っているように思えます。しかしてその底流を脈々と熱く流れるものは、精神的マイノリティーだけが有することの出来る、現文明に対する懐疑のみならすプロテスト精神でしょう。更にその情熱は灼熱の体温ともなり、新たなる文明を恣意し志向する力強い愛へと変容を遂げています。中村さんの詩集の随所に散見される「許してくれとは決していわない」という詩句に見られる言い訳をしない潔さに、その秘めたる決意を見ることができます。タイトルに要約されているように”はだかんぼ”とは、人間の生まれたばかりの無垢な姿、人間の内面をあらわに描く・抉るの意味で裸にする、という一つの”ことば”の意味の多重性を詩集全体の内容の表象に敷衍する行為のみならず、”人間存在の根源的姿”に立ち返る行為そのものとも取れます。それこそが、新循環型自然エネルギー文明の成就のみならず、人間が人間性を取り戻し、より人間らしくなるために他者を慈しんでいくという本来あるべき文明への方途ではないでしょうか?そのことは、序詞 水底の家族―東北の海の底に在る、懐かしい死者たちへーにオマージュとして暗示されています。以下引用です。さかさに雨の降る水底の食卓よ赤ん坊のやわらかな足の裏に触れて乳を与える母の安堵見つめる父の静謐な幸福つつましくはじまったばかりの 家族の時間津波にはぎとられ 放射性物質の雨が降り探し出してあげることもできなかった。港に放置された魚の匂いの風が吹くとき海の底に家族の幻影を視るそれ故に、中村さんらしい詩集に仕上がっているとの感慨がありました。大上段に構えず草の根的に運動してゆくという、中村さんのスタンスが詩集という形で結晶した、血の涙の結晶である大粒のルビーのような詩集です。 悲しいニュースばかりが叫びのように聞こえてくる、目を覆い背けたくなる日本の社会・現実の中で、性別・世代を超えて読んでもらいたい詩集です。
December 30, 2013
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September 26, 2013
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判断は、みなさんご自身でして下さい。
September 16, 2013
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3歳半になったシオンの七夕の短冊です。教えたわけでもないのに、「ばばがげんきになりますように」と。同じマンションに住んでいた、お世話になった90歳のおばあさんのことです。最近、病院に入ってしまいました。僕は、思わず涙ぐんでしまいました。
July 3, 2013
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藤岡市の西蓮寺で、小学生向けに紙芝居の実演と絵本の作り方のレクチャーをしました。僕が5歳のとき書いた絵本原稿「おなかをすかせたフライパン」のうけが殊の外良かったです。
June 18, 2013
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8月11日(土) 上毛新聞 文化面にインタビュー記事が載りました。
August 16, 2012
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野の花 夜が 啓(ひら)けて 濁流が ドザザサ ドザザサ 押し流してゆく 日本を マザーテレサが来日し 三十年以上前に見抜いた 日本の魂たちの飢餓状態 華やかなストリートに 物質文明は咲き誇り 魂を失っていることに 気付かない人々 繁栄の日本で 髪の毛を食べて 餓死してしまう2歳の子供 そこに 本当のものが 見失われている 全財産を 一箇所に集めた 必要な物だけを使った つつましく そうして光は広がっていった 僕らが思い返し 思い出すべきこと そうして愛は広がっていった 僕らが追われる 経済成長の罠 眠い目蓋を開き 本当のものを 見出すとき かつて “僕に野の花を下さい”と謳った詩人(注)がいた 人々の魂の 野の花が枯れないよう 祈る夜 (注)故・辻征夫 某新聞に、依頼で書かせて頂きました。”今月の詩”として掲載された詩です。
July 1, 2012
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剣(つるぎ)1僕に乳房があったなら迷わず この子に含ませるだろう放射能で奇形児として産まれてきた この子に悲しみよ 研ぎ澄まされよそして峻烈な刃(やいば)となれ来るべき聖なる剣(つるぎ)となれ 剣2放射能で奇形にされた この子を醜(みにく)いとか気持ち悪いとか自分に関係ないとか臭い物に蓋(ふた) と心の中で言う人綺麗に飾った皮膚を綺麗に剥(は)がして黒く腐った内臓をその人自身に見せてやりたい小さな背中に 背負った十字架この子は 美しい来るべき 楽園の果実なのだ 天二歳になったばかりのシオンシオンは生まれる前 お空にいたという僕ら父母をさして この子もお空にいた この子もお空にいた と言う *奇形児として産まれてきた この子にもきっとシオンは この子もお空にいた と言うだろう最初の2篇は、詩誌コールサックに掲載された詩です。 写真は、来日したパンダジェフスキー博士撮影です。 個人情報保護で、この子の身元は明らかにされていません。 ただ、産婦人科医の隠された情報で、流産率・奇形発生率が異常に高まっているそうです。特に、福島他のホット・スポット(高放射能地域)で。
May 20, 2012
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放射能から子供を守るために~放射能は1年間にどれくらい浴びても大丈夫なの?~ ICRP(注1)によると、一般公衆が1年間に浴びてよい人工放射線量の限度は、1ミリシーベルトです。 この1ミリシーベルトという値は成人を対象にしたものです。子どもは大人の10倍、胎児は100倍のダメージがあるとされているので、子どもが1年間に浴びてもよいのは、0.1ミリシーベルト、胎児(つまり、妊娠した女性)は0.01ミリシーベルトになります。尚、ICRPは原発推進組織です。(注1)ICRP国際放射線防護委員会(こくさいほうしゃせんぼうごいいんかい、英: International Commission on Radiological Protection、ICRP)~外部被曝と内部被曝について~ 外部被曝は、生体に“一様”に“平均的”に照射されるような場合に適用されます。線源が体外にあれば“外部被曝”と言って差し支えないでしょう。補足:外部被曝は、X線やガンマー線のように透過力の強い放射線によって、体外にある線源からの照射を典型と考えています。アルファ線やベータ線は、特別に皮膚に接しているような事情がなければ、外部被曝としては通常は無視できます。 内部被曝は食べ物や飲料・呼吸によって、単に体内に放射線源が入ったというだけではありません。 体内に放射性物質が入ったことによって、アルファ線やベータ線が、きわめて狭い範囲の細胞に集中的に照射され続けるという点で、生体へのダメージのあり方が外部被曝とはまったく異なります。 場所的に集中しているだけでなく、時間的にも継続して放射線が照射されます。内部被曝はスポット的に効くので、それがガン化を誘発する可能性が高いのです。 しかも、ある程度強い放射能の粒子であればその細胞を殺してしまうのですが(ガン化さえなされない)、非常に弱い放射能を持つ場合に“細胞の遺伝子を損傷するが細胞を殺さない”という、ガン化に都合のいい状態が出現します。その細胞が増殖する機会があれば、ガンが発現するのです。多くの解説は、安全を語る上で外部被曝を基準にしています。内部被曝の危険性が語られていないこと自体が、危険です。
March 19, 2012
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書評井上優詩集『厚い手のひら』時代の魚、穢れのない神の涙として祈る姿 宇宿一成 若い詩人である井上優さんの詩的世界では、野には花が咲き海では魚が歌っている。その中心にはいつくしみの心があって、妻へ、子供へ、関わりのあるすべての人へ、そしてより多くの人々へと広げられている優しくて強い光の球体のようだ。しかし、昨今の状況、大地震、大津波、原発事故といったカタストロフは詩人の世界も脅かさずにはいない。 井上優詩集『厚い手のひら』を開く。序詩として、「慈しみの海には/悲しみという塩が溶けている」という二行がある。慈しむ思いは、自身が深い悲しみに沈んだことがあって初めて湧きあがるのだろうか。私はとりあえずの疑問符を脳裏にぶら下げたまま続きを読んだ。『菜の花を植える人』菜の花が放射性セシウムを吸収しやすいというので、農地の放射性物質を除去するために植えられるという。だが井上さんは、「花は何故咲く?/地下のマグマを吸い上げて咲く」と書く。 花はこの詩人にとって地球の奥深いところのエネルギーを吸い上げることで咲いているのだ。菜の花に、尋常ならざる力がこもる。あの花がマグマの表現でもありうるのかと驚かされる。 『時代の魚』では、「僕らのシンボル」として、魚は「映すためにある」のだ。「僕があのまだ若い 慈しみの海に/幼く稚い 地球のために」と書くとき、「若い」は「海」に、「稚い」は「地球」につながっているように読めるが、そうではない。億年を経た海であり、地球なのである。地球の年齢としても、海の年齢としても、「若い」「稚い」ではおかしいと思う。膨化する太陽にあぶられ、または呑みこまれて干上がる海や地球の最後を予想するときに、現在はおよそその全年齢の半分ほどを経過した姿であるのだから。「若い」や「稚い」は「魚」であって、それは僕らのシンボルであり、時代を映す魚なのだと読むべきだろう。〈火の玉〉だったり〈スノ―・ボール〉だったりした地質学的時代をへて現在に至った地球。さまざまな生物を育み、進化させた海。その中で魚類の歴史は、サメやウニなどに比べるとはるかに短い。つまり、変転の末に辿り着いた現在の海や海を存在させる地球に棲む、若く稚い「時代の魚」に表象される「ぼく」なのだ。 このような、言葉の流れと意味のつながりの微妙なズレが随所に在って、そのことで、井上さんの作品は、考えさせる作品となっており、言葉のもたらす安定感をわずかに揺るがし、言葉自身が持つ意味の領域を超えることに成功しているかのように見える。 『子どもの黄色いクツ』では、津波に襲われた小名浜で「時を忘れて佇む、流されずに残った家財」とともに家の中に置かれた「泥で作ったウサギ」(それは流されて死んだ子供を弔うためのものだ)が、瓦礫の下に見つけられた黄色いクツと重ね合わされる。作者は自身の幼い子供(シオンちゃん)が泥のウサギとして悼まれる子供であったら、と思い、狂おしくその靴を抱きしめる。わが子への愛情を、失われた無名の子にも注ぐ人間愛の表出は激しく、美しい。 『てのひら』は、農作業をするおばさんとの関わりを描いた作品だ。作者の家族を包む周囲の人々を代表するようだ。この夫人との関わりを通して、井上さん家族と社会とがどのように触れ合っているのかが浮き彫りにされる。新鮮な農作物を分けてくれる夫人に、作者は自身の手作り絵本を差し出す。「泥にまみれた手のひらは、ページをパラパラとめくり、目を輝かせた。」二才の孫に読んでやろうと思うと作者に伝える農夫の姿を作者は胸に焼きつけようと誓う。「銀板写真のフィルムが溢れる光を蓄えて映像を映す出すように」という、記憶の方法が、井上さんの真骨頂だと思う。泥に汚れた手の農夫の、汚れた顔に光が満ちる一瞬の時を、詩人は逃さず確実に捉え、胸の中に映像として残すのだ。「ありったけの笑顔を返し、ありったけのお辞儀をして」家路につく作者の姿も、光に包まれる。詩は言葉の遊びでもあろうけれど、ありったけの思いが込められたものなのだ。 第二章『誕生』では、妻と子に注ぐ愛情が惜しみなく語られている。生まれてくる子供に捧げられた詩「誕生・史遠へ」は素晴らしい。「君が生まれる日 新しい若い母 まゆみは泣くだろう/君も泣くだろう/父である 僕も泣くだろう//やがて君が大きくなり/世界に本当に生まれ/世界のために泣く日のために」心からの大きな祝福と共に、予言される悲しみがあり、この子の内に目覚める慈悲がある。現実の誕生と同時に、「世界のために本当に生まれ」というもう一つの誕生が予測されている。信仰のための誕生なのか、社会的な誕生なのか、いずれにしてももう一つの誕生のあと、この子は「世界のために」泣く日が来るだろうというのだ。この一篇の中でも、「世界」は伸縮している。「世界のために泣く日のために」と生まれる前の子に呟くとき、井上さんはきっと、「私がそうしたのと同じように」という言葉を行間に隠していると思われる。「私が世界のために泣いた」という思いが、生まれ来るわが子への祈りになっているように感じられるからだ。そしてまた、井上さんがそのために泣いた世界とは、愛する妻と自身の間に生を得るわが子に他ならないのではないか。私が、君の誕生を泣いて迎えるように、君もまた君の子供を…というような果てしない感動の循環を感じさせる一篇だ。 「永遠・はる」の中でルビを振られたフレーズ「多者である自分」というのは、自分自身の中に様々な存在を見出しているのだろう。別の作品に出てくる「ちぎらさん」というホームレスのクリスチャンや特養老人ホームでの研修で下の世話をした意識も幽かな老女も、また外国での生活で巡り合った多くの人たちの一人一人も、作者の中に在る。自身を大事に思うように妻を、子を愛し、妻子を見つめるように他者を見る作者のまなざしはいつも暖かい。 第三章『世界』ではオランダ、ロシア、イギリスと多くの国が舞台になる。八年間のロンドン生活と後書きにあるから、そちらでの経験から紡がれた作品だろう。「和蘭任侠」はリズムがあって面白い作品。「義理に厚いたあ日本だけじゃねえやい/和蘭任侠 風を切る」と始まり、「任侠すなわち いつくしみよ//てやんでい」と結ばれる。義理人情と慈悲とが軽やかに交叉する。地球の中心に内核があるように作者の人格の中心に、〈いつくしみ〉があるのだと思う。「M・G先生に捧げる」というサブタイトルのついた「数時間と数週間の叙事詩・豚カツの灯」は、深い恩を感じる先生との心の交流をモチーフにしている佳品だが、その中に、自身を見つめたこんなフレーズがあって目にとまった。「僕はといえば/生き延びるために 神に 文学にすがりつき/ワーキング・プアの中/神の涙として 与えられ そして与えられ/生命を賭けた分だけ/他人を傷つけて廻る 回転木馬」。「生き延びるため」「他人を傷つけて廻る」などの言葉の伝える心のすさみを「神の涙として 与えられ 与えられ」という言葉が深く大きく包み込んでいる。 第四章『物語り詩』は、「深い森の眠りのバク」「涙をあつめる天使」という二篇の、改行された童話と言うべきもので、第三章までに垣間見られた切実さは影をひそめている。しかし、分かりやすいキャラクターを登場させて語らせる物語りは、いつくしみの心を伝えるものであることに変わりはない。ありったけの力で今を生き、未来を祈る姿が、作者の作品にある種の普遍性を与える。ここで私は、序詩を読んだ時に感じぶら下げたままの疑問に立ち返る。慈しむ思いは、誰かの悲しみのすべてを汲みつくすことができなくても、その悲しみの奥に差しいる一条の光を胸に焼いて、ありったけの力でその希望に微笑み返すことなのだと、作者は言っているような気がしてきた。多くの社会的事象や悲しみに全身がまみれても、井上さんの詩の心は、その作品に書かれた神の涙のように穢れない清浄さをたたえている。その祈りの姿が、黒い表紙に嵌めこまれた一葉の写真―ボア地の袖口からのぞいた赤ちゃんの小さな手が大きな手の小指に触れている写真―に見てとれるような心地がして、私は少しだけ充たされた思いの中でこの詩集を閉じた。キズナバコ http://kizunabako.net/ 詩誌コールサック71号 好評発売中井上優特集ページ!絵本も好評発売中!
January 12, 2012
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クリスマス・プレゼント 西欧では良い子にだけサンタクロースが来て、クリスマス・プレゼントをくれる。 恵まれない子供達にも、遠く近い空の上から、プレゼントがあるように祈ります。 記憶は幼稚園の年長さんへと還ってゆく。 家では、サンタさんへのプレゼントのお願いは、クリスマス・トゥリィーに吊るされた赤いクツシタのなかに入れることになっていた。 紙に鉛筆で、欲しいものを書いて、赤いクツシタのなかに入れるのだ。 紙に「5000円下さい」と書いて、赤いクツシタのなかに入れた。 実は、プレゼントに欲しいものが思い浮かばなかったのだ。 当時IQが異常に高くて幼稚園で驚かれた僕は、プレゼントはお金で買えるので、その5000円があれば欲しいプレゼントを後で考えれば良いのだと思いついたのだ。 朝起きると枕元に、大きな棒つきのペロペロ・キャンディーと、大きな貯金箱が置いてあった。弟の枕元にも、同じものがあった。 "サンタさんて、頭が良いんだな"と思った。幼児の胸にも現金をおねだりするということは、かすかな罪悪感に近い、胸の引っかかりがあったのだ。 ビルの二階に住んでいた僕ら兄弟は、窓を大きく開けて 「サンタさ~ん!!ありがと~う!!」と大声でお礼を言った。叫ぶような大声でお礼を言いながら、見えないサンタさんに手を振った。 母親は顔を赤らめ、「恥ずかしいから、やめなさい。」と僕らをたしなめた。 そのときの開放感・喜びを今でも覚えている。
December 17, 2011
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時代の魚 ぼくが横たえる魚は 船の上で静かに 静かに うかんでいる魚は映すためにある僕らの表象として僕があのまだ若い 慈しみの海に幼く稚い 地球のためのあのまだ若い 慈しみの海に憧れつつダイヴするとき太陽は湧き けぶる血潮よりもマグマに近くあの空に帰り・還りたがるからだから船は血の海に浮かび僕らは歩く 水の上をそういう時代だって魚が詩っている
December 7, 2011
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写真・チェルノブイリの子供 Paul Fusco100ミリシーベルトの悪魔被曝許容の世界基準は 年間1ミリシーベルト(国際放射線防護委員会ICR P*1)福島県放射線健康リスク管理アドバイザーY教授の言説は 年間100ミリシーベルトでも大丈夫そのために どれだけの福島の子供達が逃げられなかったか10年を待たずに 結果が出てしまう *ドイツで『日本の子供を救え』15万人デモサタン*2に打ち勝つまで愛を組織しなければならない*1 ICRPが言いだしたもので、それによると、「一般公衆が1年間に浴びてよい人工放射線量の限度」。ICRPの1ミリシーベルトというのは、成人を対象にしたもの。子どもは大人の10倍、胎児は100倍のダメージがあるとされているので、子どもが1年間に浴びてもよいのは、0.1ミリシーベルト、胎児(つまり、妊娠した女性)は0.01ミリシーベルトになる。尚、ICRPは原発推進組織である。*2 もともとは神に敵対する者の意。ローマ教皇ベネディクト16世は脱原発を支持したが、信者であるY教授、さいたま教区T司教、Y終身助祭は原発推進に加担している。井上優特集ページ!絵本も好評発売中!
November 22, 2011
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写真・チェルノブイリの子供 Paul Fuscoレクイエム ―死してなお生きるあなたへ―やさしく光る青空が 迎えにきてあなたは両手を広げる おさなごのようにやさしく香る青空が あなたを包み麻の衣であなたは ほほえむ私たちは 父母を慕う25幼児のように 泣いているだけです地球での想い出は 今風鈴よりも涼やかに響きあい奏でる色彩は 慈しみの海の潮騒のようにあなたは 決して死んだのではありません私たちは今 あなたを見送っていますがあなたは今 新しい世界に産まれているのです初々しい 3月の海の肌のままに キズナバコ 井上優特集ページ!絵本も好評発売中!
November 18, 2011
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『命が危ない 311人詩集 ―いま共にふみだすために―』出版記念会 プログラム[日時] 2011年11月12日(土)午後1時30分~5時(開場1時)[会場] 東洋大学白山キャンパス 3号館 3301教室(3階) 東京都文京区白山5-28-20(地下鉄三田線白山駅徒歩5分) 電話:03-3945-7551[会費] 1000円 [主催] コールサック社 [交流会(2次会)] 希望者3000円司会進行 佐相憲一(アンソロジー編者)開会の言葉(主催者あいさつ) 鈴木比佐雄(コールサック社代表)記念講演 1 中村 純(詩人)「いま、いのちを考える」 2 原田勇男(詩人)「東北から」(仮題)詩朗読とスピーチ(アンソロジー参加詩人など)1 下村和子 2 木島章 3 浅見洋子 4 朝倉宏哉 5 山本衞6 星乃真呂夢 7 井上優 8 日高のぼる 9 酒木裕次郎10 たけうちようこ・鳴海英吉 11 尾内達也・ヴァレリー・アファナシエフ 12 結城文・モーレンカンプふゆこ 13 鈴木文子 14 山田よう 15 中園直樹 16 山本聖子 17 平井達也 *うおずみ千尋ほかスピーチ踊り 郡山 直*当日内容は詩誌「コールサック」71号(12月末)に掲載予定です。(株)コールサック社 東京都板橋区板橋2-63-4-209 電話:03-5944-3258 FAX:03-5944-3238【送料無料】厚い手のひらキズナバコ 井上優特集ページ!絵本も好評発売中!
November 10, 2011
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菜の花を植える人花は何故咲く?地下のマグマを吸い上げて咲く毒を吸い上げる菜の花今もチェルノブイリでそしてFUKUSHIMAで 井上優特集ページ!絵本も好評発売中!ネット・ショップ画面http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1106099708
November 3, 2011
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解説 かなしみを手のひらの体温で包む光の詩集 井上優詩集『厚い手のひら』刊行に寄せて 佐相 憲一 「こどもには残酷で見せられないけど、ちょっとこれ見てくださいよ。チェルノブイリのこどもたちの画像です。」 かなしい目をして井上さんは私にパソコン画像を見せた。放射能の時代に壊された未来が写っていた。続けて今年の東北被災地にボランティアで行った時に見つけたというこどもの片方だけの黄色い靴の写真を見せてくれた。靴の持ち主の子の命はどうなってしまったんだろう。彼は涙ぐみ、聞いていた奥様の真由美(まゆみ)さんも涙ぐみ、夫婦は今にも抱き合って泣き出しそうなのであった。そのそばを一歳半の息子さん、史遠(シオン)ちゃんがにこにこと寄ってきて、私に何やらおもちゃを手渡していっしょに遊ぼうと促すのだ。 群馬県水上温泉の隣りの上牧のまちは利根川と緑ののどかな環境で、親子三人仲良く慎ましく暮らしている様子は、案内して見せてくれた蛍のように、「詩」そのものであった。 井上優さんの詩世界は、体の中から流れてくる生き生きとした言葉に血が通っている。狭い詩の世界にありがちの、人の目を気にしてばかりで大切なものを隠そうとする小手先の死んだ言葉や無難な書き方とは一線を画する新鮮さがある。書かずにはいられない切実さが、この生きにくい社会・世界を生きる人々の心に直接届いてくるのだ。 四年前に第一詩集を刊行し、二年前には絵本三冊を電子出版している。インターネットや朗読会などを通じて、日頃現代詩には縁のなかった一般の人々が感動し、ひろめてくれたのであった。ある大学では彼の手作り絵本がテキストになったし、地元の喫茶店では彼の著作が販売されているし、ネットからの交流もずいぶんあった。 井上さんは少年時代からかなり複雑な家族事情や経歴を経て来た人だ。カトリックのクリスチャンになり、学生時代には革新的な思想にも影響を受け、イギリス生活では物事をとらわれのない自由な発想で見ることや地球の観点を身につけたと思われる。精神的にかなり苦しい時期もあったようだが、波乱万丈の行路にようやく見つけたものが、まゆみさんとシオンちゃんとの優しい家庭であった。真に自分を受けとめてくれる場を得て、彼はいよいよ社会へ、世界へ、人の心へ、持ち前の行動力で詩的な発信を始めた。 第二詩集『厚い手のひら』は、そんな井上優さんの個性がいよいよ明確にあらわれ、愛の光を力に、この時代この世界の人間存在へ真摯な声を投げかける体当たりの詩集である。153154 序詩のかなしみに続いて一章では、十五篇の詩が現代を伝える。行動する作者の批評性が放射能の時代をうつが、本質はあくまでこどもたちを代表とする命の側に共に立つヒューマニズムである。「咲いている」には悲惨の中でもこどたちは花であるという祈りが聞こえる。時代の混沌の空気の中で触れ合ってきた身近な人々とのことを綴った散文詩群「僕の知らない曲」「愛の銭湯」「手のひら」はほろりとさせる。「時代の魚」「卵」「とぶ ねこ」「明日が始まるとき」といった作品群には、バブル崩壊以来混迷の度を増してきた現代社会に青年期・壮年期を生きてきた者ならではの実感がこもっていて、汚濁に満ちた現実から目を逸らさずに新しい時代の希望をつくっていこうとする詩的なメッセージ性がある。 二章では、一人の男が一人の女と出会って一人のこどもが生まれて一つの家庭が光の輪を深めていく普遍的な過程が実体験の具体的な臨場感で、大切なものを伝えている。この章の感動はこの詩集全体の柱になっていて、愛というものがあらためて新鮮に響く詩人渾身の絶唱と言ってもいいだろう。「誕生・史遠へ」から「生い の命ち」までの十四篇。ささやかな日常生活の光を見つめる親しみやすさの中に、人間存在の深遠なおののきを感じさせる愛の詩が展開される。そこでは我が子やパートナーを想う心が社会の中の他者の幸せを願う心とつながっていて、詩の心は密度濃く開かれている。幼子の匂いを「地球の匂い」ととらえる感性がそのことを象徴している。家庭をめぐる事件が多発するいま、光である。155 三章では、幅広い背景をもつ作者ならではのユニークな作品十五篇が並んでいる。国境を超えた時空のひろがりと芸術・文化のつながりがあり、文学愛好者好みの考察、祈りの心、人間交流などが豊かに展開されている。詩文学という世界共通語で苦い現実を乗り越えようとする視点がさわやかである。想像力の翼は内面世界を外界と切り結び、さまざまなものが消化されている。アラビア古典、オランダ、江戸の浮世絵とドイツ文学ゲーテとフランス印象派、オスカー・ワイルド、現代ロシア、聖書、絵本、赤毛のアン、ロンドン暮らし、恩師、ネット詩人。そして、彼は「詩」を定義する。〈高い高い樹なんだ/美しい樹なんだ/空の小鳥をやすらわせる//そして今も 心臓から/樹液を流し続けている〉。 四章は、絵本にもなるような物語り詩「深い森の眠りのバク」「涙をあつめる天使」二篇である。語りの優しさと対照的なかなしみの刻印。かなしみに満ちた世の中で生きることは、それでも喜びに出会う道でもあるんだよ、とこどもたちを励ますような語りは大人の中に眠っているこども心を呼びさましてくれる。生きること、触れあうこと、いたわりあうことの光を優しく語るのであった。 こうしていま、豊かで新鮮で真摯な一冊の詩集が世に発表された。現代に生きる広範な人々に、この詩集を届けたい。こんなにかなしい世界だから、厚い手のひらに象徴される人間の生きた体温が流れているこの光の詩集を届けたい。http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1106099708
November 1, 2011
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子どもの黄色いクツ 福島の震災ボランティアへ行った 防護服無しでは テレビ局も立ち入らない 原発から40km地点の小名浜海岸 瓦礫の山に 呆然とし TVプログラムを見るように 現実感は湧かなかった 車を降りて無残な建築物の 写真を撮った そこで初めて 現実が僕に訪れた 瓦礫の下に 小さな黄色いクツを 片方だけ見つけたのだ 僕のまわりを覆っていた皮膜が破れた ベトナムの人達が集団で 日本の被災者のために 祈っていた 彼らの故国でも そうであったように その意味は分らなかったが アヴェマリアの単語だけはわかり やがて アヴェマリアの祈りを捧げているのが聴こえ こうべを垂れ 共に祈った 多くの家々は 津波で柱だけが残され 家の中はといえば 流されずに残った家財が 時を忘れて たたずむ 家の中 子供の椅子に 亡くなった子を いたんで 泥で作ったウサギが リボンをつけて 座らせてあった 一歳半の自分の子シオンが 泥のウサギ として そこに 座っていると想像すると 発狂しそうに狂おしくなり 僕は思わず 黄色い小さなクツを 思い切り抱きしめ続けた ○ こらえて 5分間車で走り 小学校の校門の前で 大声で 涙で熔けるように 泣いて 泣いて 泣いて 泣いた それでも 避難所での炊き出しの為に トイレの鏡の前で 笑顔の練習をした ○ 一緒に炊き出しをした ベトナムの人たちと握手し 英語で ぽつり ぽつりと 小さな黄色いクツのことを話した 互いに 目を 瞳を 見つめ合い 涙をこぼした ドボドボと 彼らの瞳からも ドボドボと涙がしたたった http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1106099708/subno/1
November 1, 2011
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誕生・史遠へ君が生まれる日 新しい若い母 まゆみは泣くだろう 君も泣くだろう 父である 僕も泣くだろうやがて君が 大きくなり世界に本当に生まれ世界のために泣く日のために新しい父と母は 厚い手のひらで君を育てよう大人になったとき君の右の手のひらから新しい卵が芽吹くようにhttp://www.coal-sack.com/syosekis/view/483/井上優詩集『厚い手のひら』
October 24, 2011
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危機に瀕したいのちが屹立することばが屹立する過去と現在と未来を 個と社会を「わたし」と地球を結ぶ思想と姿勢が屹立するここに あなた自身が確かにいる。帯文:落合恵子 作家 クレヨンハウス主宰編者:佐相憲一・中村純・宇宿一成・鈴木比佐雄・亜久津歩 「命」。この言葉ほど現代のキーワードになる言葉はないかもしれません。「命は大切だ」と誰もが言いながら、命が大切にされているとは言えない世の中です。いま、この本をめくってくださっているあなたも、何かしらの不安やかなしみを感じておられるかもしれませんね。 「命」には二つの側面があって、一つは物質的な肉体の生命、一つは内面的なこころの生命、です。そのどちらも不安な現代生活と言えましょう。昨今の健康食ブームは、「便利さ」の過度の追求や価格競争などが、あやしい食品添加物や遺伝子組み換えなど動物としてのホモ・サピエンスの人体にこれまでになかった危険な兆候をもたらしていることや、「高度経済成長」「バブル経済」を経て崩壊したこの国の経済「成長神話」後の新たな価値観の模索、などを反映しているとも言えるでしょう。 また、巨大な商業社会で「人と人とのこころのふれあい」の喪失が、苦しい経済状況や教育の荒廃などとも相まって、さまざまな「こころの病」を生みだしています。いじめ、児童虐待、ひきこもり、家庭崩壊、正社員になれない若者の自信喪失、過度の競争社会におけるサラリーマンのストレス症状、孤独死、介護疲れからくる自殺や他殺、など。こうした暗い世の中でも、日々何とか明るく頑張って生きておられるというのが多くの人々の実感かもしれません。「命」をキーワードにして見つめると、この社会のあり方も根本的に考え直さないといけないのではないかと言わざるをえません。 そんな世の中の閉塞感や矛盾に追い打ちをかけるように、今年二〇一一年三月十一日に東日本大震災が起きてしまいました。続けて人災と言うべき福島原発「事故」が起きました。悲惨な状況は皆さんご存じの通りです。被災地のこどもたちやお年寄りの「生きよう」という笑顔には涙が出ます。人の生命力は大ピンチにここまで強く優しくなれるのか、と学ばされます。そして、彼らの生活に一日も早い希望をと願い、これからのエネルギーのあり方を根本から見直さなければいけないと強く感じます。危険な原発を続けるわけにはいかないと私は考えます。 日本中で、そして世界でも取り組まれている今回の被災者救援行動には、「命」にこころ寄せる善意の底力が発揮されていると言えましょう。この場を借りて、被災者と関係者、ボランティアなどの方々に、こころからのお見舞いと共感のこころをおくります。その意味も兼ねて、このアンソロジーの執筆者人数を三一一名にしました。これは延べ人数ではなく、書き手の実数です。 それから、いま「自粛」すらできない生活レベルの低所得層の人々もこの列島に大勢います。ホームレスになってしまった人たちは「街の美化」と称して追い出され、健康保険料や年金掛け金を払えない人々も大勢いて、病気になっても経済的理由で病院に行かれない人々が大勢います。 こころの危機を誰にも相談できず、ひとり思いつめて死を考える人々も大勢います。中には孤立感から人間社会全体を敵に回して犯罪に手を染めてしまう人もいます。 その周りには、そこまで深刻ではないけれども日々生きて行くのがしんどくて、こころ傷ついたまま淡々と生き続けている膨大な数の人々がいます。 私たちはここに、「命」の詩集をお届けします。この本はノウハウ本でも教えの書でもありません。これを読んだからといって、世の中がバラ色になるわけでもありません。 でも、ここには、命の声があります。命が軽視されているいまの世の中で、かなしみ、不安、傷を背負った存在に寄り添うこころがあります。 これは詩集です。いま、経済効率優先(実は格差社会)の日本では、詩のこころも軽視され、追いやられていると言えるでしょう。本当に大切なものは何なのか。古来、すべての文学の母であり、こころとこころが最もダイレクトに深く交信するジャンルである「詩」を通して、私たちは読者の皆さんと共に感じ、共に悩み、共に悲しみ、共に喜び、共に考え、共にすすみたいと思います。 (解説)佐相憲一【送料無料選択可!】命が危ない 311人詩集 いま共にふみだすために (単行本・ムック) / 佐相憲一/編 中村純/編 宇宿一成/編 鈴木比佐雄/編 亜久津歩/編
September 21, 2011
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咲いている花が咲いているランドセルを背負って手をつないで手をつないで 笑いあって放射能の雨の中 黄色い傘をさしてこんなに腐敗した 精神(こころ)の土壌に闇が体内にまで 忍び込む世界に子供たちが咲いているサンタクロースを信じるように子供たちは両手を広げて空を仰ぎ 抱きしめている大人が忘れてしまった 見えないものを 見えない よいものを子供たちは知っている子供たちが咲いている地球の匂いシオンの匂いは ミルクとおっぱいで少しイチゴが まざっているきっとこれが 天国の匂いなんだろうな *まだ幼い海に守られた地方の 子供達は 日に日に 目覚めてゆく見えるものに そして見えないものに一枚ずつ 柔らかな和紙をめくるように 子供たちはおぼつかない 足どりで両手を広げて 勇気を持ってそれでも歩みだすきっとこれが 本当の匂いなんだろうなまゆみはシオンに キスをして「あなたといると 生きている意味が わかるのよ」と やさしく かたりかける【送料無料選択可!】命が危ない 311人詩集 いま共にふみだすために (単行本・ムック) / 佐相憲一/編 中村純/編 宇宿一成/編 鈴木比佐雄/編 亜久津歩/編第一詩集『生まれ来る季節のために』は、C社から復刻版が出版予定です。第二詩集『厚い手のひら』の出版は、正式に契約を結びました。10月中旬に出版予定です。よろしくお願い致します。
September 14, 2011
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シオン君は今年、野生のホタルも見ました。(^^)vこいつはやや小ぶりの、カブトムシ・メスでした。でも、健康なカブトムシ・メスでした。福島でチェルノブイリの惨劇再来の無いことを、祈るのみです。福島の子供を、1人でも多く逃がしたい。祈るばかりです。次回は、詩を載せる予定です。
August 4, 2011
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子供の、流されたクツです。 瓦礫撤去は進んでいるようです。でも、、、 小名浜にあるこの中学校(原発から40km)では、校庭でソフトボールをしていました。危険過ぎます。一刻も早く、子供だけでも避難させたいのです。
May 23, 2011
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に かみさま 花が咲いている ランドセルを背負って手を繋いで手を繋いで 笑いあって 放射能の雨の中 黄色い傘をさしてこんなに腐敗した 心の土壌に子供たちが咲いている サンタクロースを信じるように子供たちは両手を広げて空を仰ぎ 抱きしめている 大人が忘れてしまった 見えないものを 子供たちは知っている子供たちが咲いている 流れ出るメロディーに心を合わせようかみさまが 咲いているのがきっと わかるはずだから 【送料無料】生まれ来る季節のために
April 25, 2011
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原発事故の参考に「福島第1原発事故 米軍無人機の映像、日本政府が公開に慎重」毎日jphttp://mainichi.jp/select/jiken/news/20110319ddm012040016000c.htmlフランス24のニュース映像。見た方、危険度をご自身で判断して下さい. http://www.youtube.com/watch?v=6VideHHsobwツイッターで600以上のリツイートがあったので、日記でも公開致します。【送料無料】生まれ来る季節のために
March 25, 2011
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東日本大震災によせて【詩】僕らは文明を組成する放射能に気づかなかったいまそれを 見て今 それが漏れ来たり僕らを殺している酌み交わし 尽きること無し 魂の涙
March 19, 2011
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~田中拓馬・上野めぐりギャラリーで桜をテーマにした個展を開催~上野鈴の屋2階カフェギャラリー、めぐりで2月26日(土〕から3週間桜をテーマにした個展を開きます。初日の26日は5時からオープニングパーティーを開きます。一般の方は2000円かかりますが、田中拓馬のページを見たという方は無料で入れます。是非お越し下さい。
February 24, 2011
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若き詩人へのソネット(ネット詩人への愛歌)病院のベッドの中で君を待っている僕の心音だけでは足りず君の鼓動だけでも足りないはずだから僕らには深い海と まだ若い祈りの森が必要なんだ *深い恐怖の森の夜を 重ね重ねた君ならば地球の臓腑はもう腐っている そう知っているはずけれども心音は 刻み続けられる〔心臓にさわれ やわらかな手で〕 *祈りの森にはまだ蜜が湧き それが海の鼓動耳を澄まして 心の内を聴こう太古からの祈りの残響を 波音として *詩人の指先は 心をつまびく為にあるのではない『ペンよ翼を持て!』と囁き 鼓動は灯火となれ〔心臓にさわれ やわらかな手で〕
February 16, 2011
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乳乳房というやさしさで ろ過して自分の あたたかな血液を シオンに飲ませる 母 *愛によってシオンの魂の臓器は たしかな 鼓動を刻み育っているのです
February 15, 2011
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生命君のいる キッチンの匂い 静謐の 光をためる 白い果肉 *あなたに 本当のことを伝えよう生命とは 鼓動する 光なのです
February 13, 2011
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蜜本当の夢を見なければ人間は生きて行けませんそうでないと 人間が産まれたときに持っていたはずのなにか重要な臓器を無くしてしまうようです普通の大人は大切な臓器が 一つ足りないのです 重要な臓器って、人それぞれでしょう それはもしかしたら 翼という器官かもしれませんぼくはその臓器は 鮮血を吹き上げる 熱い鼓動をする 臓器だと思っています人を愛する 魂の臓器です
February 12, 2011
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生命の季節のために君が生まれる日 新しい若い母は泣くだろう 君も泣くだろう 父である 僕も泣くだろうやがて君が 大きくなり世界に本当に生まれ世界のために泣く日のために新しい父と母は君を 愛を込めて育てようそこから 君の希望が芽吹くように
February 11, 2011
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光の素顔(まゆみへ) 君はあどけない ひな鳥の寝顔 明け染めぬ 川口の空の下で 髪もほどかずに ベッドは温かな 僕らの巣 十六時間も働いた後で 君の いたいけな鼓動に 天使たちも目覚め 包んでいる 君を 僕を だから僕のせめてもの償いに ペンよ 鼓動を持て 君の 清らかな 目覚めのために シンプルな真実は 眼の前に 明かされる 愛 それは 天から降り注ぐ 馥郁(ふくいく)とした 光
February 11, 2011
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に 最も強調して語るべき遠藤吾朗の絵画の魅力は、線の魅力である。一本の描写線は、一筋の流れで人物の肉体の肉感からその流体の如き動きまでをも奏で、そして内面までをも映し出し醸し出す。これほどの描写力を持った線の魅力は、今まで古今東西の名画を見てきた者にも、驚嘆の念を抱かせるはずだ。(実際彼の絵は、ギリシァ他の美術館からのオファーを受けている。) この線は精神の深層まで達する、内向するベクトルの静謐の線である。そしてここには、芸術の命題でもある本物の"魂の生命(いのち)"が宿っているのである。 遠藤吾朗の絵画を解説・批評することは、本来不可能である。なぜなら彼の絵画は、散文の何万語を費やしても表現することが出来ないからだ。 それはかれの絵画が、韻文であるところの詩歌(しいか)を内在して渇望し、また表現しているからでもある。彼の実物の絵画を眼前にしたとき、鑑賞者は、色彩の優美さ、構成の斬新さによるインパクトだけでなく、その詩情に打たれるだろう。 特に人物画に於いては、絵画でありながら、人物の外見ではない美しさに魅了されてしまう。描かれた人物達の、ソフィストケートされた魂のリスミカルな鼓動に触れ、心奪われる。鑑賞者はいつしか画中の人物に、恋心を抱いている自分に気付くに違いない。 ()()
August 30, 2010
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『Impro-Triangle(いんぷろとらいあんぐる) ~詩・音楽・絵画セッション~』詩人〔井上優〕による朗読、音楽家〔寺岡大悟〕によるピアノ演奏、画家〔遠藤吾朗〕によるライブペインティングのコラボレーションが、ここに実現!三人のクリエータの感性が響きあいます。芸術の秋の始まりを、荻窪『with遊』で感じてみませんか?【出演者】井上優(詩人)http://plaza.rakuten.co.jp/poet1988/寺岡大悟(音楽家)http://www.4902.com/遠藤吾朗(画家)http://www.myspace.com/goroartvisual【日時】2010年9月11日土曜日17時30分開場18時開演【場所】荻窪 かふぇ&ほーる「with遊」http://cafewithyou.web.fc2.com/【参加費】1000円(ワンドリンク付き)※会場スペースに限りがあるため入場を制限させていただく場合があります。予めご了承ください。 なお、ご予約を承っております。 予約受付 julian775@clock.ocn.ne.jp(井上優まで)※当日、遠藤吾郎氏による絵画展示会も同時開催しております。※デジタル紙芝居『涙をあつめる天使』を上映予定。生まれ来る季節のために
August 28, 2010
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(画・鹿股さおり)アーティストからのメッセージ展(グループ展)場所群馬県伊勢崎市中央町19-1ベイシアISカルチャーセンター日時5月1日~5月9日AM10:00~PM7:00(入場無料)参加アーティスト田中拓馬早稲田大学法学部を卒業したものの法曹界を捨て、画家に転身。絵画の基礎から勉強。始めて5カ月で埼玉県展に入選したのを皮切りに二科展、青枢展、自由美術展、上野の森美術大賞展、国展など、毎年大・小の公募展に入選。昨年、「ドロップアウトからの復活」をテーマに立ち上げた音楽・文学・美術を一緒に提供するアーティストグループLF(Life art Factory)の代表アーティストとしても活躍。TV「おしゃれイズム」で背景画に採用されるなどのほか、新聞などメディアに取り上げられることが多い。昨年から海外での活動も開始し、アメリカ、中国での個展計画も進行中。精神印象派と呼ばれるユニークな画風と旺盛な創作力に高い評価が与えられている。宗像裕作武蔵野美術学園造形芸術科を修了。幻想的なシュールリアリズムの若手アーティストとして活躍。東京を中心に毎年数十回の個展・グループ展・イベントを開催。積極的な発表により、鑑賞者の声を聞いている。しかし、画風はクールで落ち着いた雰囲気を持ち、「母親の胎内にいるような安心感がある」との声が多い。宗像ゆうは作品に取り組む姿勢を、「自分の奥深くにある“命の喜び”を感じつつ、自由に湧き出るままに絵を描いています」という。安藤直樹 小学校時代に智内兄助に師事。のち新宿美術学校油彩科にて本格的に絵画に取り組む。しかし控えめな性格から画壇に出展することをせず、また個展などにも興味を示さなかった。主に気の合った仲間たちとのグループ展を発表の場としてきた。 安藤直樹の作品は心の奥にしみこむような優しさを持っている。そんな画風を愛するコレクターも多く、現在東京の画廊で専属的に取り扱われている。 今回は、巾着袋に油彩で描かれたかわいい作品を出品している。友田いさおアートスチューデント リーグ オブ ニューヨーク在籍。スケッチをしながら米国20数州、ほかメキシコ、カナダを4万キロ走る。ボストン、サンフランシスコ等の展覧会に出展。国内では、太平洋美術展、新制作展を中心に活動。ほかに、本の目次や挿絵、本のカバー(連城三起彦「連鎖」、さいとうたかお「サバイバル」、徳岡孝夫著「舌づくし」、ほか月刊誌、教科書等)に活躍。ライフワークとして少女の絵に取り組んでいる。静謐を感じさせる表情を秘めた独特の少女像に新境地を開拓。しばらく休んでいた個展も再開している。片野栄子 本格的に絵画に取り組み始めてからの年数は少ない。しかし、絵を描くことが本当に好きで絵画に取り組んでいる。病に倒れ、生死の境をさまよい奇跡的に生還。起き上がれるようになったとき、「小さいときから好きだった絵を描いてみたら少し元気になれたんです」と言うことが取り組み始めたきっかけだという。 はじめは自宅近くの絵画サークルに入会、徐々に公募展にも出品するようになり、神奈川県美術家協会展・優秀賞を受賞。「描きたいときに、描きたいものを、描きたいように描く」という姿勢を貫いている。本当に好きで描く作品は誰からも好かれている。現在は、国際現代美術家協会(ima展)会員。前 友洋多摩美術大学大学院美術研究科修了。(多摩美術大学附属美術館収蔵作品あり)2005年 全日本アートサロン絵画大賞展入選。大学時代より介護老人保健施設、親子デッサン教室、などで絵画や版画指導のボランティアを続けている。銀座を始め、都内での個展・グループ展を活発に行い、『愛・地球博-BIG FAMILY FESTA-』(六本木)、『音楽と絵画の印象派 コンサート』(立川市) 、『アンファンゲン祭りvol.1』(狛江市)などのイベントにも参加。 最近は、ライブペインティングなどのミュージシャンとのコラボイベントなど、音楽と絵画の融合などに取り組み、さまざまなイベントを企画するイベンターとしても活躍している。鹿股さおり 東北芸術大学 美術科日本画コース卒業。宮城二紀会会員。 北の大地ビエンナーレ入選、62回、63回二紀展入選。主に仙台を活動の場としてきたが、昨年から東京銀座でのグループ展にも出品、活動の場を広げている。 アクリルを主にしたミクスドメディアに日本画の画材である岩絵の具も加えた新感覚のマチエールで、幻想的なシュールリアリズムの画風を主としている。しかし、細密画での具象画にも並々ならぬ才能を見せる。その作品は人気が高く、手元に残る作品はほとんどなく、今回もこのグループ展のために制作した作品ばかりだ。丸山文男 現役のJR職員である。毎日電車を運転しながら心に浮かぶさまざまな思いをぶつける手段を探していたときに出会ったものが絵画だった。画廊を探し、絵を眺めながら、「高いなあ。これじゃあ買えないなあ。よし、自分で描いてみよう」ずいぶんと単純な発想だが、それがエネルギーになる。「キャンバスに向かっていると楽しくて仕方ないんですよ」という。「見た人が癒されるような絵を描きたいと思いながら描いているんです」実に素朴な性格だが、その心がそのまま作品に表れている。 2004年度日本芸術家協会展 金賞受賞 日本芸術家協会 会友 葛原りょう(詩人)葛原りょうの少年時代は惨憺たるものだった。小学生時代には喘息、アトピーがひどく入退院をくり返し、不登校も経験。中学時代にはいじめに遭い特別学級に編入。高校は中退し、武者小路実篤提唱の共同体「新しき村」に入村。詩、短歌、俳句を書き始めたのはそのころからだが、すぐにその才能を開花させた。04年:「詩人会議」年間最優秀賞、05年:「詩と創造」奨励賞、08年:文芸社VA大賞・詩部門最優秀賞、詩人会議新人賞入選、白鳥省吾賞入賞、など高い評価を受け続けている。「東京ポエトリーフェスティバル2008」に白石かずこ、ねじめ正一などの詩人と参加。朗読では月乃光司主催「こわれ者の祭典」,アイコ主催「カウンター達の57577」他で活躍中。今年10月には写真集『森の童』(共著)を刊行予定。童謡「とんび」「村祭り」「夕日」(ぎんぎんぎらぎら夕日が…)の作者葛原しげるは祖父。井上優(詩人) 群馬県人である。県立前橋高校を3年次中退し、カリフォルニア大学デイビス校へ短期留学。帰国して大検合格。改めて英国Byam Shaw美術大学ファウンデーションコースを卒業。高校1年生より詩作を始める。月刊『詩と思想』投稿欄入選(以後入選多数)、季刊『ミッドナイト・プレス』投稿欄入選。2008年『詩と思想』に新鋭詩人として紹介される。第一詩集『生まれ来る季節のために』より、物語り詩『涙を集める天使』が千葉経済短期大学にて講義に使われる。大江健三郎講演会のために“詩作と朗読”の依頼を受ける。(2011年5月予定)土曜美術社出版販売より、第二詩集(生命の季節のために)・企画出版のオファーを受ける。日本キリスト教詩人会会員、日本詩人クラブ会員、埼玉詩人会会員上毛新聞 千葉日報 月刊『詩と思想』に書評掲載。 井上優は群馬県生まれながら国際人である。繊細な感性が生み出す研ぎ澄まされた言葉が読む人の心の琴線を揺らす。そして朗読は・・・。ぜひ聞いていただきたい。 (アーティスト紹介文責・井田 清) 鹿股さおりは、ブログで今まで描いたスケッチも、彩色して(タブローより割安で^^;)出品しています。絵をポストカードにしたものも販売もいたします。4日と5日は詩人・井上優と、詩朗読王子・葛原りょうの詩の朗読があります。 15:00~17:00(延長有)井上優・ネットで”詩の朗読”を配信しています。”夢ページ” http://my.dl-market.com/yume/default.php/manufacturers_id/112 葛原りょうのホームページ葛原りょう公式サイト鹿股さおりのホームページ"http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yui1988-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4990304632&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"
April 28, 2010
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難産でしたが、無事男の子が産まれました。 名前は、パスカーリス井上史遠(シオン)です。 皆様、励ましありがとうございました。 今後とも、よろしくお願いいたします。(^^;汗 栗とクリリンに似た、良い子です。(^^;涙 第二詩集の表紙を依頼しています鹿股さおりのホームページ生まれ来る季節のために
January 16, 2010
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みなさま、ありがとうございました。多々反省のある朗読でしたが、みなさんのご協力で無事成功させて頂けたようです。胸も頭もイッパイイッパイの、『万感』という言葉が初めて実感出来た日でした。感謝を捧げる人が多すぎて、書ききれません。原稿用紙1000枚もらっても書ききれない程、密度の濃い前後3日間でした。順次、内容を更新していきたいと思います。とりあえず、写真からアップさせて頂きます。”人の心の繊細な宇宙”を実感し、涙腺が緩みっぱなしの今日まででした。写真上 会場の ”With 遊” 正面です。写真中央 コラボレーション・トリオです。左から ”弦詩人”こと野村雅美中央は ”唯(ただ)の詩人”・井上優右は ”色彩の詩人”・宗像裕作です。^^写真下 左から、音楽家・野村雅美さん 詩人(朗読王子)・葛原りょう君 詩人・ 井上優 S社元編集長・松島義一先生 画家・宗像裕作さん野村さん、急遽の依頼にもかかわらず、ライブを成功させて頂き、感謝が尽きません。気配りといい、場の雰囲気を控えめにしかも水面下では力強くつくる。筋金入りのプロフェッショナルを感じ、静かに圧倒されました。次回もよろしくお願いしす。りょう君、さすが朗読王子ですね。スパイス効いていました。目線・発声のみならず、見て聴いて勉強させてもらわないと、、、。共に、平成文士と言われる志士になりたいです。^^松島先生、師の恩情・愛情・繊細さには、圧倒されっぱなしです。言葉にならないので、詩にしようともがいております。裕作さん、時間が足りなくなったのに、素敵な素晴らしいペインティングありがとうございました。コラボでのインスピレーションのみなず、会場の雰囲気まで描きこんで頂き、感謝しています。次回もよろしく、です。^^思いがけず、シスターにもご来場頂きました。たおやかで、笑顔が素敵なマリア様のような方でした。主の恵みに感謝いたします。会場の皆様、来られなかった方々、本当にありがとうございました。古くからの繋がり、新しい出会い、そして師の愛情の深さ、神様の深淵に感謝が尽きません。夢杏さん、お花ありがとうございました。生まれて初めて頂いた花束でした。りょう君の朗読会では、共に頑張りましょう^^梓ゆいさん 飛び入りでの朗読、パンチが効いていました。パフォーマンスも、迫力ありました。ありがとう^^信仰拙き者ですが、神様に本当に、感謝申し上げます。ハレルヤ!! 井上優 拝 日本詩人クラブ http://homepage3.nifty.com/japan-poets-club/
December 30, 2009
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11月20日(金)18:30~20:30、初の朗読ライヴを荻窪でいたします。 音楽家・野村雅美、画家・宗像裕作、とのコラボレーション・ライヴになります。 詩と音楽に合わせて、宗像裕作がライヴ・ペインティングをします。”弦詩人・色彩の詩人・唯の詩人のコラボレーション”をお楽しみ下さい。 ゲストは、朗読王子・葛原りょう君です。^^ 第一部 詩集『生まれ来る季節のために』より朗読 第二部 未刊詩集『来るべき季節のために』(仮題)より朗読 第一部と第二部の間にゲストの朗読と、伊東静雄の詩から朗読をいたします。飛び入り歓迎です。 お気軽に足をお運び下さい 皆様よろしくお願いいたします。11月20日(金)18:30~20:30 かふぇ&ほーる With遊 2000円(1ドリンク付)銀座モリ ギャラリィー事務局 TEL 03-3357-0828 FAX 03-3357-0838 Email:mori-p@gol.com※ご予約頂いた方には、”初朗読会限定版CD”と”宗像裕作ポストカード”をプレゼントさせて頂きます。^^当日予約O.Kです。 井上優 拝
November 19, 2009
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エキシビジョンの模様です。
November 16, 2009
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11月20日(金)18:30~20:30、初の朗読ライヴを荻窪でいたします。 音楽家・野村雅美、画家・宗像裕作、とのコラボレーション・ライヴになります。 詩と音楽に合わせて、宗像裕作がライヴ・ペインティングをします。 ゲストは葛原りょう君です。^^ 第一部 詩集『生まれ来る季節のために』より朗読 第二部 未刊詩集『来るべき季節のために』(仮題)より朗読 第一部と第二部の間にゲストの朗読と、伊東静雄の詩から朗読をいたします。飛び入り歓迎です。 お気軽に足をお運び下さい 皆様よろしくお願いいたします。11月20日(金)18:30~20:30 かふぇ&ほーる With遊 2000円(1ドリンク付)銀座モリ ギャラリィー事務局 TEL 03-3357-0828 FAX 03-3357-0838 Email:mori-p@gol.com※ご予約頂いた方には、”初朗読会限定版CD”と”宗像裕作ポストカード”をプレゼントさせて頂きます。^^ 井上優 拝
November 2, 2009
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11月20日の僕の”初朗読会”で、コラボレーションのライヴ・ペインティングをしてくれる画家・宗像裕作さんの個展です。 みなさんよろしくお願いいたします。^^
October 15, 2009
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僕の父親は、グライダー乗りだった。趣味の話ではない。第二次世界大戦末期に旧制の中学生だった父は、戦闘機に乗る士官候補生の候補に選ばれていた。成績優秀かつ甲種合格見込みが条件だったという。その学校でただ一人選ばれた生徒だった。 何故グライダーかといえば、大戦末期に日本軍はジュラルミンなどの資材やエンジンが底を尽きかけていた。窮余の策を講じ、自動車に引っ張らせたグライダーで飛行機の操縦だけ習わせたという。 戦争があと数年続いていれば、僕はこの世にいなかっただろう。グライダー乗りは、神風特攻隊の予備軍だったのだから。「ありゃ、ひでえよ。怖じ気(おじけ)づいた奴には、覚醒剤(かくせいざい)打ってまでして飛ばせるんだからな。お国のためってな。」 戦争のない世界を願い、祈っています。 優 拝あるところで多少の反響があったので、転載いたしました。寮美千子様、他の方々コメントありがとうございました。(^^;生まれ来る季節のために
September 23, 2009
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以前ファイザー製薬MR向け小冊子『ファーマナビ』に,依頼されて書いたエッセイです。 (タイトル)薬剤師だった文豪「O・ヘンリ」(リード)波乱万丈の人生を生きた“現代への『賢者の贈り物』” (本文) 近くの書店の文庫コーナーへ行けば、“必ずO・ヘンリに会える”。文豪O・ヘンリは、ほとんどの日本人が知っているだろう。『最後の一葉』・『賢者の贈り物』、題名を読んだだけでも思い出しただろうか? 1862年米国ノースカロライナ州グリーンズボロで、彼は生まれた。父親は医師であった。母親はO・ヘンリが3歳のときに、肺病のため30歳でこの世を去った。父親は最初は“名医と謳われた”が、後年“発明に狂い”、晩年は酒びたりの日々だった。 そのため彼は、私塾を開く叔母に育てられた。彼女は、文学好きの女性であった。物語を創る素地は、この私塾で磨かれたのである。“本好きの少年”は、金銭的理由により15歳で学業を離れた。 彼は叔父の経営する、ドラッグ・ストアで見習いの薬剤師として働くことになった。そして4年後の19歳で、彼は正規の薬剤師の資格を取得したのである。 この時期の経験を基にして、彼は多くの作品を書いた。O・ヘンリ作品中、薬学や医学の知識が織り込まれているものは、意外に多いのである。 前記した『最後の一葉』にも、“医薬の知識がなければ書けないセリフ”がいくつか登 場する。その1つの、抜粋を挙げよう。 「だが、患者が自分の葬式にくる車の数をかぞえはじめたら、医薬の効能は5割がた減 じるものと思わなければならん」これは医薬に付随する“プラセボー効果”を、深く洞察したものと思われる。 O・ヘンリが20歳を迎える年、彼はテキサスに向けて出発した。21歳になると彼は、牧場生活に別れを告げて、首都オースチンへ出た。そこで彼は、土地管理事務所などの職を転々とする。 25歳のとき、彼はエイソル・エスティズと結婚した。彼女は『賢者の贈り物』のデラにそっくりの、美しい女性だった。“日常のごく些細なことにも口の中で低くお祈りする”、信仰心の篤い、心の優しい女性だった。ひと時、ささやかな幸福を味わう。 4年後、彼はファースト・ナショナル銀行の出納係となる。同時に、新聞の発行に乗り出した。これは、彼らの幸福な生活を根こそぎ破壊する。銀行の経営は乱脈を極めていた。そして新聞の発行は、多額の借金をつくる結果となった。 彼は時事問題を風刺した“戯画”作家に転身し、収入・地位共に安定する。しかし退職後の銀行から、横領罪で告訴される。そして中米ホンジェラスへ逃亡後、真相不明のまま服役した。 獄中の悲惨さを、彼は次ぎのように記している。「ここでは自殺が、ピクニックのようにありふれたものとなっている」彼は、獄中で小説を書き始めることになる。しかし彼の出獄後すぐに、妻は29年の短い生涯の幕を閉じた。 その後彼は“短編の名手”として、ニューヨークで活躍することとなる。10年間で 280の短編を残す激烈な作家活動であった。 ちょっと、あらすじ・概略になってしまいました。(^^; 生まれ来る季節のために
September 19, 2009
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電子出版で絵本を4冊出しています。(ケータイ絵本・絵本のほっ。) http://e-hon.mobi/pc/writer_detail.php?id=197生まれ来る季節のために
September 17, 2009
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私の子よ あなたは あなたを苦しめるものを また、わたしを苦しめるものを考えたことがありますか。 私の子よ もしあなたが 周囲にたくさんの試みをもっているならば それは わたしからきたということを知ってください。 あなたの弱さは 私の強さを必要としています。 私の子よ あなたは困難な難しい環境の中にいますか。 それは 私から来たのです。 私は環境の主です。 あなたの環境や周りの人々は 彼らのやりたいことをすることはできません。 彼らは 私の心をおこなわければなりません。 私の子よ 金銭的な苦しみの中にいますか。 それをきりぬけることは難しいですか。 それも 私から来たということを知りなさい。 私は あなたのお金に責任を持っています。 ただ、わたしがあなたが私の方へ来ることを 私に頼ることを願っています。 私の約束が真理である事をあなたに証明したいのです。 私の子よ あなたたは生活の夜を歩んでいますか。 それは 私から来たのです。 私は苦しみの人として困難を知っています。 あなたが私の方へ来るようにするために 私がそうさせたのです。 私の子よ あなたは自分の友に失望しましたか。 それは 私から来たのです。 私があなたの最良の友であることを知るために。 あなたは友に失望したのです。 あなたの計画は滞りましたか。 あなたは悲観して疲れましたか。 それは 私から来たのです。 あなたは 自分で計画しその後、祝福してくださいと祈りました。 しかし 私は自分で計画したいのです。 そうすれば 私はその計画の責任をとります。 あなたは 私のために働きたいと願いました。 しかし あなたは今、病気です。 それも 私から来たのです。 あなたが忙しかった時 私はあなたに話すことが出来なかったのです。 しかし 私は私の秘密をあなたに語りたいのです。 あなたは 私の側にいます。 祈る人となりなさい。 たぶん あなたは難しい使命を負わされたかもしれません。 それも 私から来たのです。 あなたは 私に頼ってください。 私の子よ 私の声を聞きますか。 私です。 それは 私から来たのです。 しっかりしてください。 私です。 恐れることは、ありません。 作者不詳の詩ですが一部の外国人のクリスチャンの間では、よく知られています。*クリスチャンのマイミクさんの、日記よりの転載です。いつか、こんな凄い詩を書いてみたいです。
September 14, 2009
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明後日 8月27日 ”FM浦和”に生出演します。詩人としてのフリートークと朗読CDの中の一編を流して頂く予定です。今日、打ち合わせが終了し、後は本番に臨むだけです。でも、明日もバイトが入っているんだよな。(^^;浦和近郊にいらっしゃる方、是非聴いてみて下さい。東京でも、一部聞けることもあるそうです。(よっぽど運が良くないと聞けないらしいですが、、。^^)FM浦和 愛称”REDS WAVE”周波数78.3MHz 出力3W8月27日(木)13:00~13:30"Afternoon Plaza 第一部”『ゲスト・コーナー』パーソナリティーは 佐藤恵さんです。13:15くらいから、7~8分の出演予定となっています。7~8分というのは、FMの出演時間としては、長いそうです。かんでも、許して下さい。皆さん、よろしくお願いいたします。^^ 優 拝
August 25, 2009
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