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Apr 3, 2024
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カテゴリ: カテゴリ未分類
私は趣味で電子工作をしてますが、最近の電子部品は中国製が多くって、仕方なしにAmazon なんかで中国メーカーに発注したりしてます。
しかし絶対に日本製でないと譲れない部品があるのです。
それは「ネジ」。
あの、ボルトとナットの単純な構造のネジです。
これが中国製となると粗悪そのもので、最初からボルトとナットが噛み合わなかったり、そもそもネジ山がつぶれてたり。
とにかく中国製のネジだけは使い物にならない。


私の使ってるネジなんて、せいぜい3mm 程度の小さなモノで、1個数円しかしません。
ところが、このネジと云うのはあらゆる機械部品に使われてて、「産業の塩」と呼ばれてるのですね。
つまり目立たないけど、必要不可欠な部品と云うことです。

ところが中国はこのネジを軽視する傾向があるのですね。
よく東南アジアに行くと、ロレックスやオメガの中国製コピー腕時計が売られてますが、機械式の時計だと買って数ヶ月でただのゴミと化したと云う話よく聞きます。
もし何から何まで中国製だったらさもありなん。
うちのヨメがAmazon で安い中国製の健康器具ステッパーを見つけて、止めるのも聞かず買ったら案の定、足踏みペダルと本体を繋ぐネジが頻繁に緩む。
六角レンチ片手にステッパー使うハメに(笑)
こんな話は山程あって、中国製の組み立てイス買ったら、ネジ止めの穴とナットの位置がズレてたとか、ナットの軸がななめになってて、しっかり絞まらなかったとか報告されてます。

何でもコピーの中国製。
ところが日本と覇権を争ってる中国製「高速鉄道」のネジは全部輸入品なんです。
そればかりか、空母や戦闘機と云った軍用品のネジも全て輸入品です。
自国に精密なネジ製造技術が無いのです。
中国のステルス戦闘機「J-20」のボルトはすべて高温・腐食に耐えるチタン製の最高級水準が求められますが、これに使われてるネジは100%輸入品です。
ロケットの長征7号に使われてるボルトも同じ。
中国には高いレベルのネジ製造技術も生産ラインもないからです。
中国でネジのような一見簡単な構造のものがナゼできないかと云うと、冶金や鍛造など基礎技術が手つかずだからです。
製品のコピーは作れても、専門分野の領域になるとからきしダメなんですね。
だから中国の覇権を止めるには、日本や欧米がネジを売らなきゃそれでいいのです。
日本には世界に冠たるネジ製造メーカーがありますね。
例えば高速鉄道のように、常に細かな振動が発生してネジが緩みやすい状況のものは、部品の脱落などが即事故につながります。
「絶対に緩まないネジ」が必要になるワケですが、絶対緩まないネジは日本企業の独壇場なんです。

この「絶対に緩まないネジ」は、世界中で多くの企業が模倣しようとしましたが、模倣に成功した企業は「ゼロ」です。
中国企業でコピーを作って輸出しましたが、全く使い物にならなかったとか。
このネジを作るためには特別な「ノウハウ」と特殊な「加工技術」が必要なんですね。
構造が分かっても模倣できないんです。
ボルトとナットで部品を締め付けると、ボルトとナットの座面に圧縮力がかかります。
同時に締め付けられている部品からは、ボルトとナットに対して反発力がかかります。
このとき座面と部品の間には大きな摩擦力が発生し、この力でねじは固定されるのですね。

ところがボルトとナットの接触面には、微細な凹凸があります。
時間が経つことで凹凸は摩耗し、振動、衝撃で締め付け力が低下して緩みが発生するのですね。
なので締め付けをときどき点検しなければならないワケで、身近なのが車のホイールの緩みです。
これが産業なんかだと、点検のために余分に人員を増やさなければならないのですね。
そんなネジの弱点を克服した世界で唯一の緩まないネジを開発したのは大阪府東大阪市にある従業員90人の町工場「ハードロック工業」です。
TVのCMでご覧になった方も多いでしょう。
ここで製造される「ハードロックナット」は、2つのナットを組み合わせることによって、激しい振動を加えても締めつけが維持される構造なんです。

「ハードロックナット」の原理は、古くから木造建築で使われている「クサビ」を利用しているのですね。
「クサビ」の原理をナットに応用し、お互いのねじ部の摩擦抵抗が増大して、ボルトとナットが一体化する構造なんです。
云うは易く行うは難しのたとえ通り、理屈は分かっても実用化はできないんですね。
「ハードロックナット」は第2ナットにクサビを打込むハンマーの機能をもたせ、さらに第2ナットとクサビを一体化するためにナットの中心軸を偏芯させた円錐上の凸部を設けると云う発想をしてます。
この構造、とにかく「超」精密加工がキモで、とても中国なんかでできるワケない。
それを従業員90人の町工場がやってのけてるとこに日本の技術力のスゴさがあるのです。

最近有名になってる熊本のTSMC工場、世界で唯一の5nm の半導体を製造できる台湾の工場ですが、昔は日本の半導体産業が世界一でしたね。
半導体を発明したのはアメリカですが、例えばクリーンルームという概念を考えたのは日本です。
アメリカでは土足で製造現場に入ってたのを、日本のクリーンルームでは歩留まりがケタ違い。

そんな日本半導体の没落を招いたのは、経営の問題だったのです。
半導体のための国家プロジェクトに参加した人材は研究者としてはトップクラス、しかし経営者ではなかった。
逆に欧米の国家プロジェクトでは関わった技術者がその後に会社を作ったのですね。
さらに国家プロジェクトに参加した企業は、東芝や富士通、NECなど総合家電メーカーで、半導体は1部門でしかなかったため、経営者も半導体の重要度に対する認識が薄かったのです。
つまり技術力が追いついてなかったのではなく、経営の観点が間違ってたのが今日の姿なんですね。





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Last updated  Apr 3, 2024 04:35:34 AM
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