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パパゴリラ! @ Re:過ぎたるは猶及ばざるが如しのお月さま(06/05) New! ホント、月だけ写真に撮ってもあまり面白…
あきても @ Re:アスワン・ハイ・ダムと古代遺跡(06/04) New! 古代遺跡 大きさにビックリです!! ダム…
moto,jc @ Re:アスワン・ハイ・ダムと古代遺跡(06/04) New! おはようございます その昔宮城県でもダ…
Apr 8, 2024
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カテゴリ: カテゴリ未分類
かつて日本が牛耳ってた業種があります。
話題の熊本に進出した台湾のTSMC。
ICチップ製造を専門に行う世界一の会社ですね。
このTSMCもこれが無ければ絶対にICの製造ができない機器。
それはICを作る上で欠かせない「露光装置」です。

ICの製造では、電子部品の回路パターンを大きなガラス板に描いた「フォトマスク」を、極めて高性能なレンズで縮小して、シリコンウェハと呼ばれるシリコンの板に焼き付ける工程が必須となります。
これをやるのがICの露光装置です。
そのためには、投影レンズの「解像度」や時間あたり何枚のシリコンウェハを露光できるかを決める「スループット」、そしてシリコンウェハに投影するのは一度きりではなく、何度も違うパターンをズレなく投影しなければならないので、「重ね合わせ精度」が重要になってきます。
IC露光装置に求められる機能を見ると、カメラの技術と酷似してると思われません?
そうなんです、IC露光装置の世界シェアは日本のニコンが約50%弱、キヤノンが約25%を獲得していて世界一のシェア率を日本企業が独占してました。
それは...2002年までの話です。
2002年に初めて世界シェア1位になり、2005年以降、ニコンを完全に抜いた企業があります。
「ASML」。
なんとオランダの企業なんです。
オランダって、なんとなく先端技術にそぐわない印象もちません?
しかし現在のASMLは、半導体製造装置メーカーとしては世界最大の会社で、16カ国に60以上の拠点を有し、世界の主な半導体メーカー80%以上がここの製造装置を使ってICを製造してるのです。
この会社は大学との産学連携によって始めた会社で、今では先端工程開発全般をリードしています。

そう云えばヘルスケア製品や医療関連機器などを製造する電気器メーカー「PHILPS(フィリップス)」もオランダでした。
オランダ、実はハイテクでは世界有数の本拠地なんですね。
特にIC露光装置のような微細光学製品では、「ナノテクノロジーのシリコンバレー」と呼ばれてるほどなんです。
その背景にはオランダ政府の手厚い技術開発支援策があるのですね。
政府は未来の技術開発を支援するために、研究開発に毎年約3,274億円もの投資をおこなっており、ハイテク研究者だけでも40万人もいます。
ASMLの露光装置は極めて高価です。
現在、最も微細なICはTSMCが製造する、各部品をつなぐ線と線の幅が3~5ナノメートル(1nm=10億分の1ミリ)ですが、これを製造するASMLの露光装置は1台240億円以上します。
アップル(Apple)はこの価格に二の足踏んで、微細ICの製造に遅れをとってしまったのです。
日本でも、2022年にトヨタやソニー、NTT、NECが出資して2ナノICの量産を目指す「ラピダス」が設立され、政府も1兆円規模の投資をおこなうと表明してますが、時代はもはや単に技術を競うだけでなく、いかに儲けて、その利益を従業員に還元するかにかかってます。
そうでなければ、人材確保のための高い給与がまかなえない。
そのいい例がTSMCです。
TSMCは熊本どころか九州の製造業の新卒給与相場を一瞬で引き上げてしまいました。

そのTMSCは、ファウンドリ専業と云う、大手メーカーの「下請け」ではなく、巨大サプライヤー(供給業者)と云う位置づけで、アップルなんかと互角の位置にあります。
もはや古色蒼然とした日本独特の企業風土だけでは世界と伍していけない時代なのですね。

オランダ政府は、半導体製造装置の輸出規制を強化する方針を固めました。
明確に中国を名指ししてませんが、最先端IC露光装置の輸出に許可が必要になりました。
これによって、中国のICメーカーが今後購入できるIC露光装置は一世代前のものが上限となってしまったのです。
中国のIC技術研究機関で独自の露光装置を開発しようとしましたが、技術的な難度や製造コストの高さ、歩留まりの低さなどで実用になりませんでした。





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Last updated  Apr 8, 2024 04:43:10 AM
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