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May 14, 2024
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「日式中華」っていかにも中国語のように感じますが、中国で「中 料理」とは云わないですね。
中国では「中 料理」。
日式中華は、要するに日本式中華料理のことで、中国料理を日本式にアレンジしたり、中国料理に似せて作った純粋な日本料理ですね。


日式中華の代表格が 焼き餃子やラーメン。
中国で餃子は基本的に水餃子で、日本のように皮が薄めでパリパリしてるのと違って、中国水餃子の皮はモチモチしてしっかりしてます。
中国にも「鍋貼」と云う日本で云うところの焼き餃子に似た上海料理がありますが、鍋貼は皮の上に具を載せ、皮の直径にあたる両端を具の上でひっつけただけで両側を閉じていません。

餃子の食べ方にも違いがあって、日本では餃子はオカズで、ご飯と一緒に食べたりしますが、中国ではご飯と一緒なんて先ず有りえません。
中国で餃子は"主食"と云う位置づけだからです。
ラーメンなんて、中国はおろか東南アジアどこでもあるポピュラーな麺料理ぢゃないか!
たしかにそうなんですが、スープが根本的に違うのです。
中国では「蘭州拉麺」が一般的ですが、中国や東南アジアのラーメンは牛肉や鶏ガラで単純にダシをとっただけ。
食べるときに食べる人が調味料を足して、自分好みの味付けにすることが多い。
それに対して、日本のは、醤油、味噌、塩味、豚骨など様々なラーメンスープがありますね。
とにかく出汁にこだわるのが日本のラーメン。
ことラーメンに関しては、日本の方が美味しいと中国人でも認めてます。
ラーメンのバリエーションで「酸辣湯麺」ってのがありますね。
これとは別に「酸辣湯(サンラータン)」と云う、湖南のスープもあります。
酢の酸味と唐辛子や胡椒の辛味と香味を利かせたスープで、具材を煮込んだ後、とろみをつけて、最後に溶き卵を流し込んで仕上げる、めっちゃ美味しいスープ。
このスープに麺を加えて「酸辣湯麺」となるワケですが、「酸辣湯麺」は完全な日本オリジナルです。
中国で酸辣湯に麺を入れると云う思想はありません。
赤坂の中国料理店「榮林」発祥のラーメンです。
これからシーズンを迎える「冷やし中華(冷麺)」。
これまた日本ならではのオリジナル。
中国上海料理にも冷やし麺「涼拌麺(リャンバンミェン=涼麺)」がありますが、中国は生水が衛生的でないので日本のように茹でた麺を水で締めるのではなく、うちわなんかで扇いで冷ますだけです。
それ以上に違うのがタレ。
涼拌麺はゴマダレなどの濃厚なタレに絡めていただきますが、日本の冷やし中華は冷たい酢醤油を始め、胡麻だれ、味噌だれなどさまざまなタレがありますね。

冷やし中華は1937年(昭和12年)仙台市にある中華料理店「龍亭」が始めたものです。
当時の飲食店は空調設備がプアだったので、特に油っこいイメージある中華料理は夏に敬遠されがち。
そこで、暑い季節でも中華をと考案したのが「涼拌麺」と云うネーミングだけいただいた日式中華。
これが広まって、冷やし中華になったワケです。
上海は港町と云うことも有って、「茄汁蝦仁(エビのトマトソース添え)」とか「咖哩蝦(エビのカレー炒め)」と云った風に、古くから中国固有でない香辛料を使った料理が多かったです。
そんな中国料理で上海風四川料理に「乾焼明蝦」があります。
「乾焼」とは汁気のない煮込みのことですね。
日本で云うところの「エビチリ」。

両者の違いは明確です。
乾焼明蝦は薬味と豆板醤で炒めたので、とにかくカライ!
それに対してエビチリは、陳建民が日本で中華料理店を出すに当たって、当時、豆板醤が入手困難だったことと、日本人が豆板醤の辛味に慣れてないことからチャップに置き変えて作った料理で、これも日式中華。




ご飯もので云うと筆頭格が「天津飯」!
かに玉(芙蓉蛋)をご飯の上に乗せて、とろみのある餡をかけた誰でも大好きどんぶりですね。
中国で芙蓉蛋をご飯に載せた料理は見当たりません。
香港に香煎芙蓉蛋飯(芙蓉煎蛋飯)や滑蛋蝦仁飯などの卵焼きとご飯の組み合わせ料理はありますが。
香煎芙蓉蛋飯はエビやハム、野菜などを傷めたあと、卵を投入しますが、この卵は揚げると云う表現の方が正しい。
そもそも中国料理にはとろみをつけた餡をかけるという思想がないのです。

同じように中華丼も完全に日本発祥のお料理ですね。
中国料理店のステッフ用まかない料理だったとか、八宝菜を注文した客が「ご飯の上にかけてほしい」と要望したとか諸説ありますが、いづれにしても中国に中華丼はありません。
さて、問題は「チャーハン」です。
チャーハンなんて中国や日本だけでなく、東南アジアどこでも食べられてるポピューなお料理ですね。
もう庶民料理の代表格みたいな。
トルコ料理に代表される「ピラフ」はチャーハン(焼き飯)と違って、いわゆる炊き込みご飯の類ですね。






チャーハンは隋代から宋代にかけて中国で生まれたようです。
ところが本場、中国の人はレストランにいってチャーハンを注文する人は稀らしい。
中国でも「揚州チャーハン」のように具材の入ったものもありますが、基本的に中国のチャーハンはまともに具が入ってないのが普通です。

中国チャーハンは、昔、貧乏で食料がない時代に炊いたご飯が余ったら、豚肉の脂身からラードをとって、そのラードだけで、ご飯を炒めて出すのが「チャーハン」だったからです。
なので日本のチャーハンのようなパラパラ感がなくて、もっとギトギト油っぽいものでした。
そんなラード焼き飯の豪華版が、ネギや卵くらいを入れものですから、日本を始め、東南アジアのチャーハンとは比べ物になりません。
中国では家庭もてなし料理で客人にチャーハンを振る舞うこともないし、レストランでわざわざ頼むようなモンでもないらしい。
このチャーハンとラーメンの半チャンセットは日本ではアタリマエの組み合わせですが、中国にチャーハンとラーメンのセットメニューは全く存在しないです。
中国人にとって両方とも主食のカテゴリーなので、これでは主食+主食で有り得ない組み合わせなんですね。
中国人が餃子とご飯をセットで食べないのと同じです。





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Last updated  May 14, 2024 05:12:28 AM
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