2003年09月06日
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私は彼から逃げようと、しーちゃんの手を引いて走っていた。
そこは海辺の町らしく、道は漁港に向かって行き止まりになっていたり
突然目の前が海だったり、私はその度道を代え、また走った。
彼に見つからないようくねくねと曲がりながら、走った。

それでも彼は私を見つけ、私を抱きすくめる。
辺りになぜかビービー玉が散乱している。
すぐ来るからしばらくそこで待っていて、と言いおいて
彼は走り去る。
少し迷ったけど、私はなぜか彼が怖くて、結局またそこから
逃げて走り出した・・


中学生の時、親と喧嘩した私は家を飛び出した。
けれど夜の町を行く宛てもなく、家の側の川の土手に佇んでいた。
30分ほどして、知らない人に、どうしたが?人待っとるが?と
訊かれて、怖くなって家に戻った。

昔の彼とまだ結婚する前、一緒に住んでいた頃、やっぱり
家を飛び出した私は、公園のベンチで時間をつぶした。
雨が降ってきて、家に戻った。

誰も私を探してはくれなかった。


かくれんぼの子供たちは、見つけてほしくて必死で隠れる。
鬼ごっこの子どもたちは、追いかけてほしくて逃げ回る。

でも私を探す人はいない・・


私は彼におびえていたけど、きっと心の何処かで、探して貰える
事を期待して、彼を試していたんだろう。
そっと、夢の中でだけ・・





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最終更新日  2003年09月06日 12時30分01秒


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