2009年02月25日
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自然の対極として人工というコトバはあるけど、
人だって自然の一部・・この惑星の一部だと思う。
雨の雫が地表を濡らす時には心も濡れる。
雨模様の景色を眺めながら沈んだ波長に身を委ねる時、
私も自然の一員なのだと感じられて、静かに嬉しい。

今、森瑶子さんの「夜光虫」を読んでいます。
森瑶子さんは高校生の頃傾倒して何冊も読みました。
一番好きだったのが「カフェ・オリエンタル」で、
熱帯の気だるく重く蒸せるような空気感に惹き込まれて
何度も読み返しました。
夜光虫は、今まで読んだ森さんのイメージとは少し違っていて、
なんとなく、初期の頃の作品なのかな、と感じます。
(ほんとのところどうなのかよくわかりませんが)
今までのイメージは、洗練された大人っぽい文章は
まるで綺麗に磨かれたダイヤモンドのよう・・というと
誉めすぎかもしれないけど、夜光虫の作風は、
なんだか割れたガラスのような感じです。
心を撫でられると血が吹き出るような・・。
ものすごく鋭くてむき出しの文章は、でも
心がじかに伝わってきて、それも悪くないなあと
感じます。
人は何かを感じる時、ほんとは言葉で感じるわけじゃない。
でもその感じた事を人に伝えるためには言葉に置き換えなくては
伝わらない。
正確に伝えるための正確な言葉は、でも探し当て、さらに
滑らかにつなぐまでにどうしても感情は褪め、間に冷静が入り込む。
美しく洗練された文章は、美しく伝える事はできても
温度差を隠し通す事は難しい。
その分、荒削りな言葉は生の感情が、痛いほど伝わってくる。
ただし分かりやすい言葉に置き換えてない分解りにくく
やや読みにくい感は否めない。
とはいえ、森さんの感受性の鋭さ、感受性の鋭い人だけが
感じる深い苦しみ、それを捕える表現力の的確さは
磨きこまれた文章ではないにしろピリピリと伝わってきます。
もう少し、主人公の少女の抱える心の闇を
一緒に彷徨う事にします。


随分長い間日記をつけていなかった1番の理由は・・
ここに独り言を書き込まなくてもいいから、かな。





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最終更新日  2009年02月25日 22時05分46秒


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