教授のおすすめ!セレクトショップ

教授のおすすめ!セレクトショップ

PR

Profile

釈迦楽

釈迦楽

Keyword Search

▼キーワード検索

Shopping List

お買いものレビューがまだ書かれていません。
January 7, 2006
XML
カテゴリ: 教授のお買い物



昨年は年末にやっていたこの古書市ですが、今年は年明けの開催。昨年は大晦日の雪の日に行ったせいか、ガラガラで活気がなかったのですけど、今年はすごい盛況でした。ま、今日は週末ということもあるのでしょうけどね。

で、会場入りして2、3の店を軽く覗いたところで、ピーンときましたね。「今日は、いいぞ!」という感じです。古本がお好きな方なら、誰しもこういう勘は働くものですが、なんか、今日はいい感じなんですよ。まだ一冊もお目当ての本を見出さずとも、今日は収穫がありそうだ、というのが何となくわかるんです。古本の神様が、今日は私のそばにいてくれたのでしょう。

そんないい感じを抱きながら棚に目を晒していくと、お! 『ヘンリー・ミラーのラブレター』(江森陽弘著・講談社) があるじゃないですか。これはアメリカの文豪・ミラーが日本人の恋人ホキ徳田に送った300通のラブレターを翻訳・編集したものですが、前から探していたんです。3000円と、ちょっと高いですけど、古本の神様へのお供えとしてまずは確保しておきましょう。

で、この「お供え」の本を手にさらに見ていくと、さすが霊験あらたか、杉浦明平さんの『小説・渡辺崋山』文庫版8冊揃えが1600円で出ているじゃないですか。これは崋山ファンの父に買って行ってあげましょう。ん? こちらの棚には古い文庫版の句集・歌集が並んでいますけど、山本健吉編の角川文庫版『石田波郷句集』が300円で売っていますね。これも波郷ファンの父向けだな。買っておきましょう。

それから・・・おっと、ここには古いアメリカのペーパーバックが山積みではないですか! これは私の専門分野なので、あるだけのものを全部ひっくり返して見て、文化財保護の必要のある数冊をピックアップ。特に、60年代に出たペーパーバック版文芸誌『discovery』の第6号を発見出来たのが嬉しいところです。

それから、歌舞伎の本を沢山扱っている古書店のブースでつらつら眺めていると、なんと堀川寛一著『芝居手帳』(上毛新聞社)を発見! これはめったに見かけない名著ですぞ。なーんて、実は堀川寛一というのは私の祖父なのですが。御祖父様、またお目にかかりましたね。1800円支払って、ご一緒にお家に帰りましょう。

そしてもうそろそろ目ぼしいものは浚ったかというところで、またまたヘンリー・ミラーの『モロク』(山形浩生訳・大栄出版)を発見。600円でしたから、こいつも買っておきますか。今日はミラーの日ですね。『描く事は、再び愛すること』の程度のいい本も見かけましたし。

というわけで、2時間半ほど夢中で楽しませてもらいましたけど、収穫もあったし、なかなか良い古本ハンティングの半日となりました。昨年のこの古書市より、いいものが出ていたような感じですなあ。満足、満足。

それにしても、今年の私の「古本運」は絶好調らしい。この先、どんな本に出会えるのか、楽しみです。今年も、いい本を掘り出すぞ!!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  January 7, 2006 08:24:57 PM
コメント(2) | コメントを書く
[教授のお買い物] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: