rainywoods2001

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2010.11.18
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ゴシック・ロリータ的主人公を描いた倉橋由美子「聖少女」、その文庫解説が桜庭さんだったので 藻屑を悩ましくも思い起こしてしまった。彼女は もはや物語を超えて ユングの元型のように深層心理に眠っている甘美な黒天使だったようだ。大人であるということは 主体的自由を持っていることでもあろうが、それは他者と軋轢を生む醜悪なしろものでもある。そのような主体をできることなら放棄したい たとえ身体ごと壊されてもかまわない。そのような
冥い願望を代わりに達成してしまったのが藻屑だったのだろうか。





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Last updated  2010.11.18 19:20:46
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