2010年02月21日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類

 通り過ぎるダークカラーの車全てが、母のポルシェに見えていた。交差点の歩道の隅。閉店した美容院の看板の陰に隠れるようにして、息を詰めて赤信号が変わるその時を待つ。永遠に変わらないかもしれないとさえ思える、強い、赤い光に照らされ、空から降る灰みたいに雪はひらひらと舞い踊る。寒い、と言いたかった。「・・・」竜児、と声をかけようとして、しかし、声は喉の奥で凍ってしまったようだった。何も言えないまま、鼻先まで伸びた前髪に付いた雪を息でフッと飛ばす。何かを口にしてしまえば、言葉はきっと続いていく。竜児、私たちどこへ行くの?どうするの?これからどうなるの?・・・それが言えないなら、黙っているしかない。手を取り合って逃げ出した竜児と大河は・・・。
 「とらドラ!」シリーズは、目つきが極悪ヤクザなみに恐ろしいが実は家庭的で心優しい少年・高須竜児と見た目はフランス人形のように可愛いけれどドジで乱暴者な少女・逢坂大河の主人公二人が恋に友情に悩みながら青春を駆け抜けるストーリーです。大河の親友・櫛枝実乃梨のことが好きな竜児。竜児の親友・北村祐作のことが好きな大河。偶然互いの好きな相手を知ることになった二人は、お互いの恋愛を成就させようと協力することになります。しかし、そんな二人の前に次々と大騒動が起きることになって、二人は恋に友情に家庭の事情に学校生活に奔走することになっていくのです。
 完結編です。進路で揉めて母・泰子と仲違いした竜児。一方、大河も両親とのトラブルで行き場を失ってしまいます。追い詰められた二人は手に手を取り合って逃亡することになったものの、竜児は今後の行き先を考えられず大河はドジばかりでギリギリの状況に立たされることになっていきます。どこまでも一生懸命でまっすぐな大河とどんな状況でも味方になってくれる親友達に支えられて、将来への一歩を勇気を持って踏み出そうとする竜児の姿がとても感動的で面白かったです。最終巻にふさわしいエピソードでした。それにしても大河の両親はきちんと大河を庇護する義務があり、竜児の母・泰子は絶縁した自分の両親に頭を下げてでも竜児が進学するためのお金を用意する責任があるのでは?と思ってしまいました。親が無責任だと子どもは苦労するようです。
 ジャンルは家庭トラブル・学園アクション・ラブコメディ。ラブコメディが好きな人にお薦めです。<終>



とらドラ!シリーズ


外伝シリーズも出てます



ガイドブックもあります


コミックもあります













お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010年02月22日 09時03分27秒
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

バルディッシュ

バルディッシュ

バックナンバー

・2026年05月
・2026年04月
・2026年03月
・2026年02月
・2026年01月

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: