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July 18, 2008
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カテゴリ: 健康・ダイエット

みなさん、こんにちは。

昨日は土砂降りの大雨と落雷で、うちのラブちゃんが驚愕し、家を飛び出して逃げてしまいました。今朝、近所の人が保護して連れてきて頂いたので、安心しましたが、当事者のラブちゃんはまだ怖がって、自分の庭に入ろうとしません。

 心理学でいう「アンカリング」という効果で、落雷と自分の居場所が結びついてしまったのでしょう。私たちもこういった間違いを日常的に犯しているのでワンちゃんを責められませんが・・・・・・

(転載開始)


タミフルと異常行動の関係は?

-厚労省廣田班発表資料を読む

7月10日に開かれた厚生労働省「第7回リン酸オセルタミビルの臨床的調査検討のためのワーキンググループ」で、リン酸オセルタミビル(商品名:タミフル)と異常行動の関連についての解析結果の中間報告が発表されました。


【診療上の疑問・課題:明確】
 「タミフルの服用により、異常行動が増えるのか」を検証しようとしたもので、課題は明確でした。

【研究デザイン:前向きコホート研究】
 今回の対象は、2006~07年のシーズンにインフルエンザにかかって医療機関を受診した患者です。最初に発熱した日から4日間にわたって経過観察を行い、薬の使用の有無、および異常行動の有無を調べました。

【コホートの設定方法:全国の692施設が参加。1施設当たり10~20人が対象。詳細は不明】
 全国の692施設がこの調査に参加しました。具体的にどういう施設が協力したのか、詳細が示されていませんでした。

 「ある特定の日から連続して10~20人のインフルエンザ患者(18歳未満)を対象とした」とありますが、本当に連続した症例が登録されたか(恣意的なサンプリングが行われていないか)どうかは不明です。また、10~20人と幅を持って設定されていたため、全部で何人に対して調査票が渡っていたかも分かりませんでした。

 登録された症例について、医師は、「医師用調査票」に情報を記入した上で、患者・家族に「患者家族用調査票」を渡して必要事項を記入してもらい、結果を患者・家族から回収して医師用調査票に残りの部分を記載し、研究班に報告しました。

【曝露内容の測定:担当医師が記録】
 タミフルを使用したかどうかは担当医師が調査票に記入しており、実態と大きく異なってはいないと思われます。

【アウトカムの測定:患者による記録】
 痙攣、意識障害、異常行動などの重い症状は、家族が記入しました。そのため、記憶違いや勘違いなどが、ある程度は起こっているものと考えられます。実際、タミフルの服用と異常行動の時間的前後関係が不明のケースもありました。


【交絡因子:性、年齢、予防接種の有無などについても調査】
 タミフル服用の有無と同時に、性、年齢、予防接種の有無、アセトアミノフェンの服用の有無、異常行動の既往、最高体温などについても調べていました。解析の際は、こうした要因が結果に影響を与える可能性があることを考慮して調整しました。

【追跡率:不明】
 1万1661人分の調査票が回収されました。単純に計算すると、1施設当たり約17人です。最終的に、18歳以上を除外した上で、タミフルの服薬(使用/記載なし)および異常行動の有無が判明している1万17人が、今回の解析の対象となりました。総数が分からないため、追跡率は不明です。

【結果:タミフル服用者で異常行動が少ない?多い?】
 解析対象となった1万17人のうち、タミフル使用者は7813人、非使用者は2204人でした。うち、異常行動があったのは、タミフル使用者では(1)1215人(1215/7813=0.156[15.6%])、タミフル非使用者では(2)262人(262/2204=0.119[11.9%])でした。

この段階で単純に相対リスクを計算すると、15.6/11.9=1.31となり、 タミフル使用者の方が異常行動を起こすリスクが約3割高い ということになります。これが第1段階です。

 ただし、タミフル使用者で異常行動ありの(1)1215人の内訳は、(1)a:異常行動発現後に服薬280人、(1)b:服薬後に異常行動発現720人、(1)c:時間的前後関係不明215人でした。さらに、(1)aのうち、受診前に異常行動が発現していた人((1)a-before)が181人、(1)bと(1)cの合計(720+215=935)のうち、受診前に異常行動が既に発現していた人((1)b&c-before)が46人いました。

 一方、タミフル非使用者で異常行動ありの(2)262人のうち、受診前に異常行動が既に発現していた人((2)before)が75人いました。

 一般に、コホート研究では、 対象者が登録時点で既にアウトカムを発生してしまっている場合、解析から除外されます。今回の研究の場合、受診前に異常行動が既に起こっていたケースがそれに当たります。 そのため廣田班でも、こうした人を解析から除きました。すなわち、(1)aは280-181=99人((1)a')、(1)b&cは935-46=889人((1)b&c')となります。そして、タミフル使用者全体も、7813-(181+46)=7586人となります。(2)は262-75=187人((2)')、タミフル非使用者全体も2204-75=2129人となります。

この段階で、異常行動を起こす割合を再度計算すると、タミフル使用者(99+889)/7586=0.130(13.0%)、タミフル非使用者187/2129=0.088(8.8%)となり、相対リスクは13.0/8.8=1.48で、 タミフル使用者では異常行動を起こすリスクが5割近くも高いということになります。 これが第2段階です。

 NPO法人医薬ビジランスセンターの浜六郎氏はこの数字を基に、ARI(絶対リスク増加):13.0-8.8=4.2%、NNH(害必要数、ARIの逆数で求められる):1/0.042=23.8、つまり24人がタミフルを服用すると異常行動を起こす人が1人増えると指摘しています

しかし、廣田班はそうは考えませんでした。(1)a'は、異常行動の発現後にタミフルを服薬したとのことなので、この(1)a'の99人を、タミフルを飲んでいないのに異常行動を起こしたと解釈し、タミフル非使用者に移し変えました。その結果、タミフル使用者全体は、7586-99=7487人、うち異常行動ありは889人(第2段階と変化なし)となり、一方、タミフル非使用者全体は2129+99=2228人、うち異常行動ありは187+99=286人となります。

こうすると、異常行動を起こす割合は、タミフル使用者889/7487=0.119(11.9%)、タミフル非使用者286/2228=0.128(12.8%)となり、相対リスクは11.9/12.8=0.93で、タミフル使用者の方が異常行動を起こすリスクがむしろ少ないというように数字が逆転します。これが第3段階です。 新聞などで報道されたのはこの数字です(例: 2008年7月10日付け朝日新聞 )。

 廣田班ではさらに、異常行動をA(事故につながったり、他人に危害を与えたりする可能性がある異常な行動)と、A以外(BからEの4種類の合計)に分け、さらに前述したように各種因子で調整した上でオッズ比を求めたところ、調整オッズ比は、A:1.24(95%信頼区間0.37~4.20)、全体:0.66(同0.54~0.81)で、問題となるAに関して有意差は認められませんでした。

 廣田班は、「タミフル使用と異常行動発現の間に正の関連を検出するには至らなかった」と結論しつつも、「受診後に異常行動Aを発現した患者を対照とした症例対照研究を実施することが望ましい」としていました。今回のデータ収集およびデータ解析の限界を踏まえたものと思われます。

【結果の信頼性:いまだ決定的なことは言えない?】
 廣田班は、(1)a'の99人を、タミフル非使用者に移し変えましたが、この99人はそもそもタミフル使用者なのですから、移し変えることには疑問が残ります。

 そこで仮に、(1)a'の99人をデータ不十分として、異常行動ありにカウントしないことにします。そうすると、タミフル使用者は7586人、うち異常行動ありは889人、タミフル非使用者は2129人、うち異常行動ありは187人(第2段階と同じ)ということになります。

 従って、異常行動を起こす割合は、タミフル使用者889/7586=0.117(11.7%)、タミフル非使用者187/2129=0.088(8.8%)となり、相対リスクは11.7/8.8=1.33、第2段階よりは相対リスクは下がるものの、やはり、 タミフル使用者の方が異常行動を起こすリスクが高いという計算になりました。タミフル非使用者でも10%内外で異常行動を起こすということにも要注意です。

ここまでの検討と、そもそもの研究デザインやデータの不完全さも考え合わせると、タミフルの使用により異常行動を起こすリスクが増えるのか減るのか、いまだ決定的なことはいえないのではないかと思います。

 また、コホート研究では一般に、時間の要素を加味することが重要です。たとえ4日間の短い追跡期間であっても、ここまでの計算のように、単純に「A人中B人にアウトカムが起こった」(incidence、B/A)で比較するのではなく、時間の要素を加えて、「A人をB時間追跡したらC人にアウトカムが起こった」(rate、C/A×B)で検討するのが望ましいと思われます。実際にスライドでは、計画段階ではCox比例ハザードモデルを使用すると書いてありました(スライドNo.4)。しかし、解析段階ではロジスティック解析を用い、比例ハザードモデルを使用していませんでした(スライドNo.28)。

【著者の利益相反:なし?】
 利益相反について、スライドには記載されていませんでした。この研究班に関しては、前の主任研究者が企業から寄付金をもらっていることが判明した後に外れた経緯があります(日経メディカル)。

(転載終了)

タミフルを擁護する論文の問題点が浮き彫りになっています。

統計はこのように少し母集団の処理を変えることで、数字を都合よく見せることができるのですから、よほど研究の全体像が見えて、統計の数字が読める(欺瞞を暴くことができる)人でないと、大本営発表にはすぐに洗脳されてしまいますね。

タミフルに関しては、そもそもなぜこのような薬が必要なのかが全く理解できません。

もっと命にかかわるような医薬品の議論であれば、私も敬意を払ってじっくり調べるのですが、ことこのタミフルに関しては大騒ぎする意義が分かりません。

インフルエンザは数日寝ていると自然治癒する疾患ですから、それをたった1日半くらい早く治せるという触れ込みの薬の重要性が感じられません。ですから、統計の数字どうのこうのより政治的においを感じるのです。

ラムズフェルドなど財閥が株を持っている医薬品会社のヒット商品なので、生理的にも嫌ですね。

とはいっても、感情では始まりませんので、世の中の欺瞞には、このように論理的におかしいところを突いていくしかないでしょう。

環境問題も欺瞞(エコファシズム:銭儲けの対象)だらけで嫌になりますね・・・・






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Last updated  July 18, 2008 01:18:55 PM
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