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Ryu-chan6708

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2007.04.29
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カテゴリ: カテゴリ未分類


:久しぶりに アメリカン・ミスティリー を読んだね。
 ブログを振り返ると、この数ヶ月、 格差問題 明治維新 など、硬い 政治・経済中心の街道 を走ってきたようだね。

A氏 :しかし、今度は レイモンド・チャンドラー ではないね。

:何かで、 短編ミステリー集の「10ドルだって大金だ」がべた褒めされている 書評をみた。
 それでミスティリーファンとして知的興味をそそられた。
 作家は ジャック・リッチー という人だが、日本ではまだ、あまり有名でないね。
 俺も初めてだ。
 早速、図書館に予約したら、 予約待ちがずらり だね。

A氏: いつ、予約したの?

:2月始めに予約して、まだ、順番が来ない。
 5月中には順番が来るだろうね。
 そのうちに考えた。
 ジャック・リッチーで図書館を索引してみたらとね。
 その結果、「 クライム・マシン 」が検索された。
 しかも 予約ゼロ

 しかも 、「クライム・マシン」は2006年の「このミステリーがすごい!」海外編第1位 だということがわかった。 それに「 10ドルだって大金だ 」はその続編だ。

A氏 :やったね。スマイル ところで、 ジャック・リッチー というのは、どういう作家?

:短編ミステリー専門の作家で、 生涯で350くらいの短編 を書いているという。
 サスペンス映画の ヒッチコック のお気に入りだそうだ。
 だから、人生とか、生き方なんていうテーマはないね。

A氏 :チャンドラーのほうは長編中心だね。

:チャンドラーの二十数年後の人だね。
 1983年、61才でなくなっている。

A氏 :チャンドラーは1959年、71才でなくなっているね。

リッチーの文体は簡潔きわまるもので、同業者を魅了したという。

訳者の解説で、「 リッチーが書いた最も短い物語 」があるという。
 それは、下記の2つの文だけだ。

 「 すべてが終わったとき、地球上には二人の人間が残った。
 二十年後、年上の男が死んだ

 リッチーは、まだ、もう少し削れると言ったという。
 それで、 英文に知的興味 が湧いて、ペイパーブックでないかと探した。
 しかし、短編作家だから、リッチーだけの短編集というのはないようだ。
 他の作家と一緒の本ならあるようだがね。

 この和訳の「 クライム・マシン 」は リッチーの17の短編 からなっている。
 この中の「 エミリーはいない 」は エドガー短編賞 を受賞しているという。

 いずれも、 最後のどんでん返しが奇抜 だね。
 よくこれだけ、考えたものだね。
 しかし、 文体が簡潔だから、気が抜けないね
最後のどんでん返しが、落語の「落ち」のようにさらりとくるね

A氏 :テレビの ヒッチコック劇場 はよく見た記憶があるが、そういえば「 落ち 」がよかったね。

:落語の「落ち」はさりげなく言う場合があるから、 聞き逃がすと大変だね
 同様に、そういう 緊張感 がこれらの短編にあるね。
 しかし、それでさらりと終わりというのもリッチーの短編のいいところかね。
 落語のようにさっぱりした気分転換だけで後に何も残らない。
エンターテイメント の真髄かもしれない。






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Last updated  2007.04.29 07:17:38
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