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私
:この本の「 報道
」のところで、 森達也
氏が、「 メディア・リテラシー
」という言葉をとりあげている。
メディアを視聴する側
が「 メディアの真実を見抜く目
」という意味で使っているようだね。
A氏
:最近、 口蹄病
問題で、外遊していた 赤松農相
が 外遊先でゴルフ
をいていたという報道があったが、後で、事実でないとわかり、裏をとっていなかったとTVでアナウンサーが謝っていたね。
例の 冷凍餃子
問題も、日本では 注射器の後
が無いと言っていた。
それが、中国では、 犯人が注射器で農薬を注入
したと言っていたんで、また、中国のでっち上げた言い訳かと思ったら、日本の警察で 再検査
したら、 注射器の針らしい穴
があったというニュースがあったね。
日本警察の失態だね。
私:
ところで、マスメディアで問題になるのは、 ラジオ
と 映画
、最近では テレビ
や インターネット
だね。
それ以前は、 文字を書類で読む時代
だから、「 識字能力
」がありこれを読む人は限られていて、 圧倒的な少数派
だったね。
ところが、 1920年から30年代、
ラジオや映画などの 「識字能力」が不要なメディア
が生まれた。
そして、これによって、多くの人が殺された。
A氏 : ファシズムの誕生 のことかね。
私
: 森
氏は、 ファシズム
という 政治形態
が、 日本、ドイツ、イタリアなどで同時多発的に歴史上に登場
するのは、 1920年から30年代
で、 この時代以前に、ファシズムは歴史に登場
していないという。
ファシズムとマスメディアは車の両輪
だ。
ドイツ
では、国民の多くは ナチスとヒトラーに熱狂
し、 ファシズム体制を選択した。
この裏には、 選挙制度の定着
があるね。
A氏 :その後、マスメディア側も自制するようになったのではないの?
私 : 森 氏は、 1994年 の ルワンダの大虐殺 の原因として、 扇動ラジオの存在 を指摘しているように、依然としてメディアの恐怖は存在するという。
アメリカのジャーナリストが初めて日本に来て、テレビや新聞などの報道に接したとき「 日本は治安が良いと聞いていたのに、いつの間にか治安が悪くなったのか
」と聞いたという。
事実は今、 現在の日本の治安は戦後においてもっとも良好な時代
だ。
彼はそれに気がつき、日本の マスコミの取り上げ方を問題
にしていたという。
A氏
:前に、 教科書問題
で、 沖縄県民11万人
があったね。
今度の 牛の口蹄病
の取り上げ方もなんかおかしいね。
私
: 森
氏は、メディアは「 仮想敵
」を作るという。
今度の 口蹄病
の「 仮想敵
」は誰かね。
赤松大臣がなりそうになった。
「 仮想敵
」は誰かをイケニエででっち上げる。
今の時代こそ、マスメディアに騙されない「 メディア・リテラシー
」が必要なときはないという。
それが不首尾に終わるなら、近い将来に人類は、氷河期や宇宙人の襲撃や隕石の衝突などの理由でなく、 メディアによって滅ぶだろう
と 森
氏は最後に締めくくっている。
今の環境ブーム、エコブームも何かおかしいね。 これもマスメディアによるファシズムではないの?
明日は、その エコブームに警鐘を鳴らしてきた 武田邦彦 氏の話題に移ろう。