PR
Keyword Search
Calendar
Comments
Freepage List
【送料無料】ベイジン(上)
私:
この本を図書館から借りた動機は、 文藝春秋
で 真山仁
氏が今度の 福島第1原発事故
について感想を述べていたことからだね。
A氏
: 真山
氏のコメントは君のブログの「 原発を直視する勇気を
」でふれているね。
この小説は 原子炉のトラブル
を扱っているんだが、最初、 日本の原子炉を舞台
にしようとしたが、日本の専門家に「 日本の原子炉は絶対安全だ
」と言われ、 中国に舞台
を移したという経緯がある。
私
: 上巻
は、 大連近くの最新鋭原子炉
が 北京オリンピックの開会
に間に合わせようと進むまでだね。
主人公
は日本人の原子炉の技術者で、 顧問
としてこの中国の原子炉に乗り込む。
背景に、 中国の共産党独裁
と 幹部の汚職
が描かれている。
日本を舞台にしていたら、「 原子力村
」の姿が描かれていただろうね。
そして、 原発の危機
を叫んだ人が「 村八分
」にされている姿もね。
A氏 :小説ではどういうトラブルが発生したのかね。
私 :上巻ではまだ、大きなトラブルはないが、 兆候 は出ているね。
今度の 福島第1原発
のトラブルは「 想定外
」で逃げているが、それは「 想定外」
でなく、 当事者
の「 想像力
」の欠乏からくる「 想定外
」だね。
「 原子力村
」の人びとにせめて 真山
氏くらいの 謙虚な「 想像力
」
があったら、今度の事故対応は大きく変わり、逆に 日本の原子力技術
を世界に宣伝できただろうにね。
「 想像力
」欠如の「 傲慢
」というのは怖いね。
真山仁
氏は「 全電源喪失
」をすでに「 想定
」してこの小説を書いているね。
これが下巻のメインテーマだろうね。
著者の「 想像力
」に期待したい。