りゅうちゃんミストラル

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2008.11.04
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テーマ: ニュース(100302)
カテゴリ: 戦争
「日本が侵略国家だったのは濡れ衣」と論文に書き、更迭された田母神空幕長。
この件について書きたい。

田母神・空幕長更迭:前空幕長会見「戦後教育で士気低下」 「反論封殺なら北朝鮮」(毎日新聞)

オブジェ4

この方の論文はこのページで公開されている。

http://www.apa.co.jp/book_report/images/2008jyusyou_saiyuusyu.pdf

右翼系の雑誌から切り貼りしたような内容だ。
こうした考えをした人が日本にはたくさんいるんだろう。

自衛隊員の中には変わった考え方の人がいる。
それはある意味。自然でいいことだ。

しかし、航空自衛隊のトップである幕僚長がそのことを論文に書くのは不適切。
更迭されても仕方ない。

麻生内閣でも村山談話は尊重されている。

「戦後50周年の終戦記念日にあたって」(いわゆる村山談話)

田母神氏はこの考えで、よくぞ幕僚長にまでなれたものだ。
(その前に、この内容で最優秀賞とは。まずそちらのほうが驚き)

当の本人はこの件で3日に会見を開いた。
気になったのは以下の点。

「日本は古い歴史と優れた伝統を持つすばらしい国」

「決して侵略国家ではない」


「すばらしい国」と「侵略国家ではない」がどうつながるのか。
意味不明だ。
「歴史と伝統」と「侵略国家」は別に考えるべき。

古い歴史と優れた伝統がある国でも侵略国家になることはある。
たとえばドイツ。
古い歴史があって、優れた伝統ももちろんある。
しかしホロコーストは起きた。他国を侵略したこともある。

しかし、かの ワイツゼッカー ドイツ大統領は1985年にこう言った。

「過去に眼を閉ざす者は、未来に対してもやはり盲目となる」

日本とドイツ、同じ敗戦国でも違うことを言うものだ。
(もちろんドイツにも歴史を忘れたい人たちがいることは確か)

人には忘れたい歴史がある。
そして人は忘れるように出来ている。
だが、忘れてはならないこともある。

件の田母神氏は会見でこうも言っている。

「政府見解に一言も反論できないなら、北朝鮮と同じ」

もし日本が北朝鮮と同じなら、田母神氏は今頃収容所送りになっている。
しかしここは日本なので、そんなことにはならない。
更迭され、自衛隊員でなくなった田母神氏はこれからも自由に発言できる。
彼は日本に生まれたことを喜ぶべきだ。

しかも懲戒免職にはならず、定年退職。
今後、彼の発言が正しかったかどうか、彼自身が言論で証明したらいい。

追記

田母神空幕長と言えば、前に「そんなの関係ねえ」で話題になった方だ。
今年4月に以下の記事を書いた。

自衛隊違憲判決「そんなの関係ねえ」

前々から言いたいことを言う人だったのだろう。
どうしてそんな人を空幕長に任命したのか?

追記その2

今回の件で防衛相と次官が給与の一部返納などするという。

防衛相ら給与を返納、次官ら減給・戒告 田母神論文問題で(NIKKEI NET)

ライブドアの世論調査では、首相や防衛大臣の責任について訊いている。

田母神前航空幕僚長の「濡れ衣」論文、首相や防衛大臣は責任を取るべき?

***********************
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最終更新日  2008.11.04 19:30:06


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