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2011/12/15
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カテゴリ: DIALY
ちょっと今日は分析の話を。


Bonsoir.

Ryutaです。


やけに惹かれる進行があったんですよ。

で、何がそんなに惹きつけるのかなと軽く分析してみました。


それがタイトルに書いてあること。

なんかカタカナにすると逆に堅苦しくなるけど、

実際すごく単純なんですよね。

衒っているわけでも中2的なあれであるわけでもなく(笑)


きっかけはこの曲。





60年代の『Johnny remember me』。

かっこいい!!


で、このサビなんですが、

c mollのI→V→Iと進行しているんですが、

♪Johnny remember me(ドーソーシ♭ーラソー)の

c mollで本来フラットされているはずのラがナチュラルになるんですね。


これは一瞬だけ属調g moll(ラにフラットがない)に転調して

Iを借用しているのかもしれませんが、

流れとしてドリア旋法をとっていると考えます。

ドリアになればド均としてドレミ♭ファソラシ♭ドとなるわけなので、

このスケールひとつでサビが完結して、

より自然な流れになると思います。


で、


この曲だけじゃなく、

以前からずっと惹かれている曲がありました。





俺の大好きな「楽しいムーミン一家」の

初期エンディングテーマw

『遠いあこがれ』という曲です。


ああああああもう癒される!!!


この曲は素晴らしすぎてもう最初から分析したいのですが、

今回の事例と合わせてサビです。


サビは主調G durの平行調e mollで

(ここで平行調に反転させるのもすごく惹かれる)、

ここでもやはりI→V→Iの進行になっています。


♪みずはかがやき(ミーソーラーシレド#シー)


ですが、やはりこれも本来原音のはずのドがシャープされていて、

ミ均のドリア旋法で表すと、

ミファ#ソラシド#レミとして一致します。


以前から何かこの『遠いあこがれ』が引っかかっていて、

サビの割りと単純な進行で、

何がこんなに心を揺さぶるのだろうと思っていたのですが、

最近聴いた『Johnny remember me』で謎が解けました。

しかし、何故ドリアが俺の心を揺さぶるかという答えにはなってないですね。


これは面白いもので、これも『Johnny remember me』が

曲の中で実現させてくれているのですが、

例えば通常のイオニア旋法(ドレミファソラシドの音列に同じ)で考えると、


♪Johnny remember me(ドーソーシ♭ーラ♭ソー)


先ほどナチュラルだったラにフラットがつきます。

そうすると妙な閉鎖感が生まれるんですね。

これはこれで俺は好きなんですが(おい)、

古代のギリシア音階で考えたときにこの音は導音になります。


というのは、ギリシア音階というのはドレミファソラシドではなく、

ドシラソファミレド、と上から下がってくるものなんです。

だから、そう考えたときにこの配列はソをフィナリス(主音のようなもの)とする

ギリシア音階的なフリギア旋法(ソファミ♭レドシ♭ラ♭ソ)であると俺は考えます。


ですから、普通にイオニアの配列でこの2つの曲を演奏したときに、

音の流れをそのままいくと必然的にフリギアの響きになってしまって、

広がりがなくなってしまうんですね。

Vに移ったときにそのギリシア音階的な導音を半音上げて長2度にしておけば、

それがそのままドリア旋法の音列になって、柔らかくしてくれるわけです。


『Johnny remember me』はドリア的な響きの箇所と、

フリギア的な響きの箇所を両方盛り込んでいます。


サビではドリア旋法でシ♭ーラソー

となっているのに対して、

2分24秒辺りからシ♭ーラ♭ソーの

フリギア的な響きに変わっています。


この陰影が非常に素晴らしいと思います。

女性と男性がそれぞれの役割を担っているようにも思えて、

うまい曲想を作り上げているなぁと感じます。


もし、『遠いあこがれ』がレド#シーではなくレドシーだったら、

ここまで惹かれなかったでしょうね。

今だからこそフリギアは好きですが、

子供の頃だったらトラウマものかもしれませんw

ポケモンのシオンタウンのようなww

次の分析は決まりかな←


ドリアとフリギアって、フィナリスが鍵盤だと密接しているのに、

対極にあるような音階じゃないかと感じます。

どちらとも短旋法の枠組みにありながらも、

ドリアではVIをシャープさせ、フリギアはIIをフラットさせる。

これが前者に開放感を与え、後者に閉鎖感を与える理由だと思います。


しかしどちらとも、それが普遍化されてしまったエオリア

(ラシドレミファソラ=短調)を基準にしているから、

こう考えるのは現代人ならではの感覚なんだろうなぁと同時に思ったりもします。

それが良いのか、悪いのか、俺が音楽を創っていく上でしかわからないですね。


ほとんど論点が旋法中心の話になってしまったけど、

それに伴うI→Vも俺にとっては今回の収穫。


俺がドリア旋法を使うときって何故かしらI→IVが多い。

『砂丘の月』とか『衒学イディオット』とか…。

そうするとサブドミナントだから発展しやすいのだけど、

逆に言えば収拾するのに少し時間がかかる(笑)


ドミナントにすればより簡潔だから、

すっと入ってくるし、より耳に残りやすいのでしょうね。

ポップスってのは、あるものを凝縮した上で、

拡大して見たときに、その良さが出てくると、最近よく考えます。

って、長くなりそうなんで辞めます(笑)


長年の謎が解けたので、

嬉しくてつい書いてしまいました。

最後まで読んでくださった方はありがとうございます!

子供の頃に聞いた良い音楽が、本当に自分の指標になります。


本当は昨日のライブの様子とか書こうと思ったのですが、

明日のニコニコ生放送と合わせて書きますw

明日も17時過ぎくらいからを予定しています。

http://com.nicovideo.jp/community/co1139039


皆様のご来場をお待ちしております!


adieu!





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Last updated  2011/12/16 12:39:36 AM
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