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3月のこと。胃腸カゼというものにかかった。夜に食べた玄米が翌日になっても胃にもたれている。胃腸がストを起こしたようだった。数日は水分だけ、全がゆを10日間、ふつうの食事がとれるようになるまで2週間かかった。原発事故以降は旅行のような時以外、外食は控えてきた。それ以前も、自分で作る料理は最も自分の好みに近い味にできるから、熱すぎ、甘すぎ、塩辛いケースがほとんどの外食には消極的だった。白米のいちばんおいしい食べ方はお冷やご飯だと思うが外食では食べられない。ジャポニカ米のカレーや丼ものをよろこんで食べる人たちは、わたしにとって異邦人だ。しかし、この2週間の反動で、家で調理をするのがイヤになった。せっかく治ったのだから、かなり節を曲げてできるだけ外食を楽しむことにした。昨年3月、ホテルに泊まると利益が出るという経験をした。今年も同じうまい話があるかと思って検索をかけていたら、ホテルはないが食事券を見つけた。どうせ買えないだろうといくつかオーダーを出していたら、5月末まで有効の1000円食事券を190枚も買ってしまった。1000円×100口、つまり10万円分の商品券もおまけについてきた。この食事券は全国数千店、札幌でも数百店で使うことができる。とはいえ、60日ほどの有効期間内にすべてを使い切るのは不可能に思えたので20枚ほどはふだん世話になっている知人にあげた。学生との飲み会に10数枚使った。試しにとオークションに出してみたら6枚ほど売れた。150枚、15万円分は自分で使い切った。安い食事券だけに一度に1000円分しか使えない、ランチは使用不可、要予約など条件があり、それも店によって運用がバラバラでとまどうことも多かった。しかしほぼ毎日のようにあちこち食べ歩いているうちに、行く店は決まってきた。ランチの時間が長く一度に複数枚使える店、ひとりで入りやすく分煙が徹底している店、WIFIの電波が届く路面店といった条件のほかに、駐輪や駐車がしやすい、従業員の感じがいい、定休日がないか少ないといった店を無意識のうちに選ぶようになっていた。食事の内容としては居酒屋のランチがいいが禁煙や分煙が徹底していないケースが多く、禁煙でも前日のタバコの匂いが残っていたりするので敬遠するようになった。居酒屋ブームのころに青春期だった人間としては残念だが、この業態の未来はあまり明るくないように思えた。天気のいい日の安めのイタリアンは要注意だ。かなりの確率で就学前の子どもを連れたママ友グループに遭遇して不快な思いをする。同じチェーン店でも店によってかなりちがいがあるのには驚いた。高級住宅街にある店はブロンクスな地域よりも料理の味がいいし盛りつけなども(同じメニューなのに)凝っている。一方、ブロンクスな地域の店は同じメニューでも量が多かったりする。個人経営の店は、それなりに凝っているのだが、調理に時間がかかるケースが多く、若い店主の店ほど塩味が強いのでやはり足が遠のいた。結局、昼食は都心で鮨かイタリアン、夜は近くの中華料理屋で酒とサラダや点心というパターンに落ち着いた。それにしても、雨にもマケズ風にもマケズ毎日外食に歩くのは、ときとして苦行だった。ランチはかなり量が多いので、夜は軽くて済む。おかげで一ヶ月に500グラムずつ体重が減ってきている。思わぬ副産物だった。もうひとつの副産物はあらゆる出費の減少。冷蔵庫をほとんど使わなくなったせいか電力使用量が前年同月比で30%減った。食品の買い物は80%減ったしゴミもほとんど出なくなった。19万円分の食事(と10万円の商品券)のコストは33713円でこれが2ヶ月分。6月分は5万円分を6956円で手に入れることができたが7月分は3万円分を7240円と少しコストが上昇してきている。商品券では海苔や珈琲や乾麺のような食品と、SDカードやLEDライトといった雑貨を大量に手に入れ、一部は換金したのでこれを勘定に入れると家計の減少分を除いても実質無料で食事ができたことになる。苦行に耐えた甲斐があったというものだ。週末にしか料理をしなくなると、新しい料理に挑戦しようという気になる。かえって料理のレパートリーが増えた。外食ではどうしても生野菜や果物が不足するので、以前よりもたくさんそれらをとるようになった。実質タダで手に入れた商品券では、山谷やりべるたんにお茶やジュースなどのカンパをした。もらった方はその量に驚いていることだろう。こんなうまい話は去年のホテルの件同様、長く続くとは思えない。思えないが、できるうちはとことん利用するつもりだ。この調子で行けば、山谷の夏祭りにはそうめんを、越冬闘争にはうどんをそれぞれ200食分くらいは送ることができそうだ。一言で言うと笑いが止まらないが、ほんの少し好奇心と冒険心を発揮するだけで誰でも同じメリットを得られるのに、定価神話を信じる日本人には理解できない案件のようだ。
May 30, 2014
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11月の九州行きでは、いろいろと不便が多かった。現在、最も割安なモバイル通信はソフトバンクのプリペイド携帯とWIMAXの組み合わせである。次がウィルコムのPHSとWIMAX。わたしは後者にしている。札幌や東京など大都市にいる限り、この組み合わせで不便を感じることはない。しかし九州ではほとんど使いものにならなかった。少し幹線道路を離れるとどちらも圏外になってしまう。「ウィルコムって何?」という人も多かった。電話が通じないのはまあいい。しかしインターネットが何日もできないのは困る。WIFIスポットの少ない日本では、やはりSIMカードが使えるタブロイドが必要。そう考え、まず比較的手に入りやすかった旧型のiPad miniを買った。SIMフリー、64GBの新品をヤフオクで51000円。そうしてiPad miniを使ってみて感じたのは、旧来のiPadとiPad airは別物ではないかということ。何せアクセスがはやい。そして軽い。旧型のiPadの重さは小型ノートパソコンとさほど変わらないが、miniやairはバックパッカーにさえ受け入れられる軽さだ。miniは携帯用に、airは日常、パソコンのように使うことにした。軽いから、いざとなればairを持ち出してもいいと考えた。できればairもSIMフリーモデルを買いたかったが、出たばかりなので値が張る。そこで国内ではSIMが使えない新品だが判定×モデルをヤフオクで69000円、BLUETOOTHキーボードを6500円で手に入れた。カードリーダーなどはまだ手に入れていないので写真を読み込んだりはできないが、デスクトップパソコンが使える間はicloudを使ってしのぐことにした。まだ完全に理解しているわけではないが、icloudを使うと複数のタブレットやパソコンをそのままコピーできるというか、知らず知らずのうちにクローンができる。買い換えるたびにソフトをインストールし直したり、ブックマークを登録したりする手間がなくなる。写真などのデータも自動的に読み込む。サイズがちがうだけの二台のタブレットを同じものとして使うことができるメリットは大きい。パソコンを使う機会はますます減ってきた。トレードと、ディスクを使ったり作ったりするときだけになってきた。SDカードの価格が単位容量あたりでいまの10分の1くらいになり、ソフトが対応するようになれば、デスクトップパソコンは消えていく可能性が高い。iPadで楽譜を表示して演奏しているコンサートに遭遇したことがある。100人のオーケストラがタブレットやパソコンを見ながら演奏するようになる、そんな時代も近いのかもしれない。
December 26, 2013
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珈琲豆の自家焙煎を始めて1年が過ぎた。当初は月1キロくらいだった焙煎量が、いまは自家消費分だけで3キロ。手網焙煎では追いつかなくなってきたし、手首を痛めてからでは遅いので熱風式の焙煎機を買うことにした。韓国製。6万3千円。この機種を選んだ理由は、一度に200グラム焙煎できる機械がほかになかったことに尽きる。200グラムというと数日で消費する量。週に2回くらい焙煎すればいいなら楽だし、チャフが飛び散らないのもいい。温度や焙煎時間が自在にコントロールできるのも決め手になった。焙煎そのものは簡単だ。200度前後の熱を20分弱加える、というのが珈琲焙煎の基本。豆のスクリーンの大きさや水分量、仕上がりの状態をどうするかで多少変わってくるだけのことで、それは経験値があがれば何となくわかってくるものだ。焙煎開始から10分ほどはほかのことをしていられる。10分をすぎ、17分くらいからは目を離せなくなる。少しでも油が浮いてきたらすぐクールダウンする。冷風でさましてくれるのは楽だが、ゆっくりすぎるような気がするので、熱い豆をすぐザルにあけてさましたりしている。いまのところ一度も失敗はなく、手網焙煎に比べると均一で安定した焼き上がりになるので満足している。どちらがいいということではなく、どちらにもそれぞれのよさがある。一度使ったら12時間以上は間隔をあけるようにとのことなので、最大でも月に6キロから12キロ以上は焙煎できない。家庭用としては十分だが、業務用には使えないし、贈答用にたくさん焙煎しようと思ってもできない。必要なときはコツコツと焙煎しておく必要がある。手網(ざる)焙煎なら、集中力さえ持続できれば1日に1キロ焙煎するこも可能だ。こういうニッチな製品を、なぜか日本のメーカーは作っていない。いずれ、ほとんどの電化製品は韓国の会社のものになっていくにちがいない。回転数の少ないジューサーやふとん専用掃除機のようなものはすでにそうなっているが、ますますこの傾向は強まっていくことだろう。大きくなりすぎたものはマンモスのように滅びるしかないのだ。バカが高い賃金を得ている日本型大企業などさっさと滅びることだ。そうすれば高機能家電をより安く買えるようになるだろう。いろいろな国のいろいろな銘柄を焙煎して、理想的ともいえる豆を見つけた。エクアドルのグレートマウンテンという豆で、1キロたったの1000円強。欠陥豆も少なく、3~5%程度。ブルーマウンテンの4分の1程度の値段なのに、むしろブルマンよりおいしい。運よく、コピルアックを手に入れた。東京のホテルだと一杯5000円、良心的な喫茶店でも1000円以上する稀少な豆である。5キロ6万円で手に入れることができた。欠陥豆はゼロなので、およそ400杯分が6万円、一杯あたり150円ということだ。普通の豆の10倍以上のコストではあるが、今後3ヶ月は毎日3~4杯のコピルアックを楽しむことにする。自家焙煎をするのでなければ巡り会えない幸福の極北である。
July 21, 2013
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寝袋をかついで全国の闘争現場をまわっている人を見るうちに、登山用品を見直そうという気になった。1987年に買いそろえた登山用品は、非常に軽量になっていておどろいた。25年たってどうなったか調べてみると、さらに軽量化がすすんでいる。バックパッカーなどを見ていても西洋人は荷物の重さに無頓着な人が多いが、荷物が軽くコンパクトであるにしくはない。26歳で筋膜炎脂肪織炎症候群という難病にかかった大野更紗さんのブログシャバはつらいよを読むとわかるが、登山用に開発されたものは難病ライフとの親和性が非常に高い。軽量化を追求する人のことを「ミニマリスト」と呼んだりするらしいが、この際、将来に備えて装備の軽量化をはかることにした。まず取り組んだのはテント。なぜなら、かつてもっとも重さに苦しめられたのがテントだったから。最も値が張るものでもある。少しでも円高のうちに買っておこうと思った。25年前に買ったテント自体、これ以上の軽量化は不可能と思わせるものだった。しかし調べてみると、同じサイズのもので半分くらいに軽量化されている。こういうものは、いちばん安いものか高いものかのどちらかを買うべきで、中途半端はよくない。値段と重さは反比例するので、結局、いちばん高いものを買うことにした。といってもこのテントを扱っている店は日本にはない。メンテナンスのことがあるからできれば日本の店で買いたかったが、ユタ州にある日本人歓迎のアウトドアショップ(Campsaver.com)から通販で買った。型番はBigAgnesのFlyCreek2Platinum。フットプリントと合計で500.95ドル。初回の購入者は50ドルのディスカウントクーポンが使えたので449.95ドル。決済日のレートで42000円ほどだった。送料は無料だが関税と消費税がかかり、配達のときに2400円を徴収された。おおむね2万円を超える部分に課税されるようで、2万円を超えた分につき10%弱の税金を用意する必要がある。ある海外通販マニアの独り言のようなサイトを参考にして見つけたのがこの店でありこのテント。何とポール込みで992グラムという軽さ。これまで使っていたアライテントのエアライズ2より1キロ軽い。2人用とあるが実際は一人用。登山用テントを買うばあいは、二人で使うなら三人用というぐあいに、ひとり分大きいものを買うのがふつうだ。計算してみると、こうした超軽量のグッズは、軽量タイプに比べると1グラムあたり20円ほどコスト増になるようだ。5キロ削減するには10万円ほど余分にコストがかかる計算になる。あと大きいのはシュラフとスリーピングシート、それにクッカーだろうか。ヘッドライトも超軽量になっている。一方、リュックはさほど軽量化されていないようだ。クッカーはガスを使う人が多いが、あのボンベは飛行機に搭載できない。燃料が入手しやすいアルコールのクッカーがベストではないかと思っている。
March 1, 2013
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1月10日は寒い日だった。外出先から帰ってパソコンを立ち上げようとしたとたん、プチッというイヤな音がして電源が入らなくなった。室温が10度以下のときにパソコンを立ち上げようとすると突然死することが多いらしい。買って4年のVISTAマシーンは、最近、ファンの音が大きくなっていたので買い換え時期かとは思っていた。ハードディスクの寿命は平均4年らしいし、4年もたつと「ムーアの法則」によりCPUもかなり進化する。後継機種の決定にはほとんど迷わなかった。去年、近所のおばあさんにソニーのボードパソコンをオンラインで手配してあげたことがあり、デザインや静音性、タッチパネルなどの良さを知っていたからだ。CPUはCOREi5でがまんすることにして、メモリを最大の8ギガ、ハードディスクを2テラにしてオンラインストアで購入。VPCJ22AJという型番で10万5800円。ただし受注生産なので注文から納品まで3週間以上かかった。ウィンドウズマシンを買うのはサブノートをのぞいて6台目。13年間に6台だから約2年ごとに買い換えていることになる。もっともクラッシュで壊れたのは2回だから、もう少し買い換えの頻度は少なくなりそうだ。この「事故」の被害は甚大だった。データは用心してバックアップしてあったので難を逃れたが、「お気に入り」や「履歴」が失われたのは大きい。これらの「復旧」には数週間かかるだろうし、もしかしたら完全復旧は永遠に不可能かもしれない。それにダウンロードに時間がかかる楽譜は全部失ってしまった。これらはコツコツDLするしかない。これからはすぐ外部メディアに保存することにした。一方で、いろいろなものを「捨てる」きっかけになった。というか、した。有線電話とADSLをやめることにしたのである。そうすると、モデムや無線LANモデム、複合機が全部いらなくなる。パソコンまわりのコード・スパゲッティが解消されすっきりして気分がいいかわりにDTIのWIMAXプランに加入した。手の平サイズのWIFI機器を持ち歩けば、どこでもインターネットができる。2年契約で月々3000円弱のコース。電話+ADSLと比べて月1500円以上のコストダウンになった。気になる接続速度だが、これがめっぽう速い。IPAD2のWIFIを経験した人ならわかると思うが、ほぼ同等。ただ、古いモバイルノートでウィルスソフトをオンにした状態だとかなり遅くなる。これはWIMAXの責任ではなくて、ノートが非力なスペックだからだろう。というわけで、同じソニーのVAIOノートに買い換えたいと思ってしまった。パソコンなどただの道具であってデザインなどどうでもいいと思ってきたが、そんなことはないというのがわかったからだ。「ときめかないものは捨てる」という整理術があるらしいが、とてもいい基準だと思う。使ってみての感想は、やはりタッチパネルがいい。マウスの使いすぎで腱鞘炎になった知人がいるので気をつけていたが、マウスを使う頻度は十分の一くらいにできるようで、テクノストレスがかなり軽減される。量販店の店頭で尋ねたら、タッチパネルは人気がないとのことだったが不思議だ。タッチパネル対応のVAIOノートがあれば即買いしたいほどだ。静音性もまずまず。今までのパソコンも静音性で選んだものだったが、はるかに静か。画面のきれいさも特筆もので、IPAD2と遜色ない。画面サイズの問題はあるが、ブラウン管よりはるかに劣る液晶テレビを観るのが辛くなるかもしれない。何よりいいのはパソコンに触れるのが「楽しい」と感じることだ。MACパソコンに感じる愛着と近いものを感じる。ウィンドウズの設定やアップデート、リカバリーメディアの作成、プリンタなど外部機器接続設定などでだいたい半日。最低限のお気に入りの復旧や「マーケットスピード」の再登録など、あと数日はかかりそうだが、たまにはこういうことにアタマを使うのはいいかもしれない。
February 8, 2012
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買ったというより、蔵書のPDF化サービスをはじめて利用した。俗にいう「自炊」サービスである。蔵書180冊を3枚のDVDに焼いてもらって約2万円だった。原則として本を買わないと決めて20年。それでも雑誌やガイドブックの類は増えていく。「買わない」ことにした単行本も、年に数十冊は買ったりもらったりする。合わせると100冊以上は毎年増えていく。そこで、スチールラックひとつ分以上の本は所有しないことにして、残す本を選別した。この「自炊」サービスは雑誌や漫画や小説や写真集を受けつけていないし、規格外の本もダメ。それらと、比較的薄くて軽い本を残して、分厚い本から「自炊」してもらった。この蔵書PDF化のノウハウは山崎元のブログで知ったが、自分でやるのは抵抗があった。裁断機やらスキャナやらを買い込まなくてはならない。合わせて60000円の費用がかかり、置き場所も必要。もちろん手間もかかる。棚ひとつ分くらい本がたまったらその都度このサービスを利用すればいいと考え、段ボール5つ分の本を直接持ち込み、10日ほどでDVDが届いた。ちょっと不便なのは、著者別、ジャンル別にDVDを作り直さなければならないこと。ファイルすべてをいったんハードディスクにコピーし、別のDVDに記録しなおす。紀行文や旅行ガイド、経済と株式投資、などと好きにジャンル分けしてDVDを作り直すと利便性が格段と増す。裁断された本は悲しいものがあるが、「自炊」しようと思っている人は裁断する手間が省ける。裁断本だけのマーケットが確立すればスキャナだけ買ってもいいだろう。そう考えて裁断済の本はすべてオークションに出品することにした。それにしても50冊以上の本がDVD一枚に収まるのだからすごい。もしBDディスクを使うようになれば250冊とか500冊の本が一枚に収まる。こういうサービスは著作権法に抵触する可能性がある。というか、当局はその気になればいつでも摘発できるだろう。出版社は圧力を強めているらしい。こんなのはとんだ見当ちがいだ。このサービスのおかげで部屋にゆとりができたので、久しぶりに本のまとめ買いをしたし、書店に足を運ぶ回数も増えた。出版社はそんなことに気をつかうくらいなら、たとえば教員養成系大学の学生が読書習慣を持つようになるようなイヴェントを開くとか、読書習慣が広まるようなことに関心を向けた方がいい。斎藤孝によれば、こういう大学の学生でさえ読書習慣があるのは50%だという(ほんとうはもっと低いと思うが)。音楽でも、CDをレンタルしてコピーして聴くようなファンは、テレビやラジオの垂れ流し音楽を聴くだけの人の何十倍もCDを購入しているというデータがある。読み直すほどではないが捨てるのは惜しい本。著作権の切れた著者の本。そういう本をどんどん電子化してしまえば、収納スペースも生まれるし、いま生きて本を書いている著者にお金がまわっていくようになる。本音では、大手出版社などぜんぶつぶれてしまえばいいと思っている。著者が直接ネットで電子本を販売すればいいだけのことだからだ。メールマガジンなどでさわりだけ発信し、著書に誘導すればいい。リアル本は北沢恒彦がやっていた編集工房SUREのような、少人数の編集工房でいくらでも作れるしその方がコストも少なくて済む。2000冊売れないとペイしない本も、200冊でペイするようになれば良貨が悪貨を駆逐していくようなことが起きる。少なくとも、今のようにクズ本を何百万人もが競って読むようなバカなことはなくなりるはずだ。本を電子化するとWEB上にアップロードして友人・知人に読んでもらうようなことができる。メールに添付して送ることもできなくはないが、たいてい容量オーバーになる。本は貸すと返ってこないものだし、遠方の友人・知人にも手間と送料をかけずに読んでもらえる。ファイルホスティングサービスというらしいが、有料・無料いろいろあるようだ。
December 17, 2011
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使っていたシャープの複合機が壊れたのでプリンタを買い換えた。数えてみるとこの20年で4台目。パソコンとプリンタ、携帯電話は最も買い換えの頻度が高い「家電製品」かもしれない。プリンタは事実上、エプソンとキャノンしか選択肢がない。どちらでもよかったが、CDなどのディスク印刷ではキャノンの方が使い勝手がよさそうだったので決めた。新品を20000円ほど。使い始めて驚いたのは操作性のよさ。印刷スピードは格段に速いし、タッチパネルでの操作感はデジタル製品のよう。無線LANを使えるので置き場所が自由なのもすばらしい。プリンタで問題なのは印刷コスト。純正インクを使わないとトラブルを起こすことが多いようなので気をつけなくてはいけないが、ちょうど反原発運動も盛り上がりそうな気配だし、ツイッターやブログだけに頼らず、せっせとアナログに「流言飛語」を製造することにしよう。23年前に反原発運動が爆発的な盛り上がりを見せたとき、反原発シールを電柱に貼って歩いた。ほとんどは剥がされたが、何枚かは今もそのままだ。いまも毎朝、ゴミ出しに行く人たちはそのシールを目にしているはずだが、そんなシールを手作りできるのもすばらしい。
April 1, 2011
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車にべバストヒーターを取り付けて一ヶ月がたった。コストは本体と取付費で19万円ほど。べバストヒーターとは、自動車のエンジンを停止したままでも車内を暖めることのできるヒーター。類似の製品はほかにもあるようだが、ドイツで開発されたこのヒーターが世界シェアトップという。アイドリングをしなくても車内を暖められるので、ガソリン消費量が10分の1程度で済む。トラックなどに搭載する場合は補助金が出るエコ製品。だが、タクシーやバスなどの営業車はもちろん、寒冷地で使用する車にはデフォルトでついているといいと思うのが使ってみての感想。ふつう、車内が暖まるのは走り出して10分後。イスやハンドルなども冷たい。だから出発前にアイドリングするのが普通だが、これが冬季の燃費の悪さの原因のひとつになっている。しかし、このヒーターをつけておけば、まったく寒い思いをしないで済む。別売りでコンビネーションタイマーもあるので、毎日決まった時間に作動させることもできる。買い物などでも、帰りは寒い思いをしていた。それが、いつも暖かい車で運転できるのがこんなに快適だとは想像もしていなかった。車によっては、あまり寒いと暖房力が不足することがあるので、そういう場合にもいいかもしれない。問題は、エンジンを止めた状態で使うので、長時間使うとバッテリーがあがってしまうこと。計算してみると10時間くらいは大丈夫なようだが、キャンピングカーなどで使う人は、サブバッテリーを用意しているようだ。サブバッテリーを積むスペースはないので、ポータブル電源を買って万一に備えておくことにした。ガソリンの量が減ると着火しないという問題もある。ガソリンの量が20リットルを切ってくるとこの問題がときどき起こるようなので、ガソリンをいつも満タンにするクセがついた。気をつけなければいけないのは、大雪の場合などでの排気ガスの車内への逆流。アイドリングに比べればその危険ははるかに小さいとはいえ、ゼロではない。だから、大雪や暴風雪などの悪天時に車中泊で使用するのは控えた方がいいと思う。それにしても思ったのは、自動車というものの断熱の悪さ。ガラスからの放熱と、ドアのすきまからの風で、車内はヒーターを切るとあっという間に冷えてしまう。車中泊をしている人たちは、銀マットなどで工夫したり、断熱には苦心している。車を改造したりはしたくないので、手間いらずの断熱法を編み出してみようと思っている。キャンピングカーや釣り船などに取り付けて使う人が大半のようだが、最低気温がマイナス10度を切るような地域に住んでいる人には必需品ではないだろうか。
December 27, 2010
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走行距離13万キロを超えたクルマの車検が切れた。あちこちガタがきているようだったし燃費も悪化していたので更新せず買い換えることにした。登山などのときに楽に車中泊ができるようなクルマをと調べてみると、ホンダのモビリオスパイクがベストに思えた。しかしこのクルマは製造していないし中古車もあまり流通していない。条件の合う個体は全国でも常時10台前後しかない。佐賀や長崎に条件の合うものがあったが、いくらなんでも遠すぎる。陸送費もバカにならない。条件をゆるめて妥協するしかないか。そう思い始めたところ、偶然、家のすぐ近くの中古車屋に入荷したのを見つけた。修復歴があるので相場より20万円以上安くなっている。聞いてみると大した修復ではない。2006年製、走行距離4万キロの4WD車を137万円で即断した。一ヶ月近くクルマのない生活をしたせいか、初めて自動車を手に入れたときの解放感、大きな自由を手にしたときの感動がよみがえった。乗ってみてわかったのが、燃費計がついていること。これがあると自然に省エネ運転を心がけるようになる。市内だとリッター12キロ、郊外だと15キロは走りそうだ。1500CCクラスのクルマとしてはまあまあというところだろう。後部座席を倒してフルフラットにする、その作業はある程度手間がかかるものと観念していたが、ほとんど手間がかからないのに驚いた。一生に一度くらい新車を買ってみたいと思っていたが、今度もまた中古車になってしまった。4~5年は乗るつもりだが、次ぎに買い換えるころにはハイブリッドカーや電気自動車が液晶テレビのように大衆化していることを期待したい。
May 28, 2010
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音楽家にはオーディオに凝る人とまったく関心のない人がいる。指揮者のエリアフ・インバルは超のつくマニアとして知られているが、楽器別に観察すると、オーディオ・マニアはバイオリニストに比較的多いような気がする。その理由はわかる気がする。人間の声の次に難しいのがバイオリンの音の録音・再生だと思う。楽器や奏者により微妙に音色が変わる。人間の声のように多彩な音色を持っていて、奏者のちょっとした気分や好不調がすぐ音に表れる楽器はほかにない。しかもたくさんの名手が100年前からたくさんの録音を遺している。SPからの復刻とか、録音条件のよくない、しかし名演奏とされる録音がいちばん多いのがバイオリンでもある。わたしのメインシステムに大きな不満はないが、音量を上げたとき、3点ドの前後のバイオリンの音が金属的になることがあるのと、チェロの第4線と第3線の間の音が過剰に響くことがあるのが気になり、何とかしたいと思っていた。松本の蕎麦倶楽部の佐々木さんに相談すると、マッキントッシュかオーラの管球プリアンプを使うといいとのこと。しかしマッキントッシュは大きすぎるし、オーラはもう何年も前になくなっているので、中古が市場に出てくるのを何年も気長に待つしかない。その間、無策というのも芸がない。こう考え、手はじめに、ちょうどオークションに出ている中から最もコストパフォーマンスのよさそうなプリアンプを試すべく買ったのが、フランスのATOLLのプリアンプPR200。定価ベースで14~5万のクラスだろうか。MINTコンディションのものを37500円で買った。正直なところ、劇的な変化はなかった。前述の問題点は、改善はされたがぎりぎり気にならなくなったという程度。初めて聴くCDなら、プリを通しても通さなくてもほとんど聞き分けることはできないと思う。しかし、20年、30年と聞き込んできたものははっきりとちがいがわかる。たとえば、協奏曲ではソリストの音がしっかりと前に出てくる。フルートなどのアタックは柔らかくなる。全体に中低音がしっかり出てくるようになった。美しい音というよりも現実感があるというか、いままで2階席で聞いていたのが、1階席の後方で聞いているかのようにステージに近づく感じがする。こんな安物のプリでこれだけ改善されるなら上級機や管球プリではどうだろうと期待がふくらむ。このシステムはサブに格下げして、MISICAL FIDELITYのプリとパワーをメインに導入してはどうかとか思案している。いずれにしても、どれもこれももう製造されていないので、状態のよい中古に出会う幸運を待つしかない。
January 17, 2010
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新型インフルエンザに罹患してしまったのでサブシステム用のプリメインアンプを物色したりしていた。やはりイギリスのものがいいだろうと、まずCREEKのEVOを入手。オークションで7万円弱。しかしこれは6万円で手に入れた知人のUNISON RESERCHのUNICO P に負けている。また、サブシステムに使うにはオーバースペックかと思いすぐ売却。今度はやはりイギリスのMYRYDのZ140というプリメインを手に入れた。オークションで4万円弱。これは定価で17万円クラスのものだが、同クラスのCREEKより上。音数が多くなるというか情報量が多い。あまりクラスのちがわないMUSICAL FIDELITY A3.2と比べると引き締まった低音が出るし音色はやや暗めで響きもクールかつドライだが、この音を好む人もいるだろう。しかしやはりA3.2の艶のある音色、音ではなく音楽を奏でるサウンドに慣れてしまうと辛いので、MUSICAL FODELITYのアンプが手に入るまでのつなぎに使うことにした。あらためてMUSICAL FIDELITYが奇跡的にすばらしいアンプであることに気づかされた。あれこれオーディオをいじっていて気がついたのは、すべての単品オーディオは、定価が20万円前後を超えるあたりから別の世界に入るということ。それ以下のものとはまったく次元がちがうというか、はっきり言って子どもだまし。特にスピーカーはひどい。小型スピーカーは別にして、店頭価格で一本10万円以下のスピーカーに手を出すのは自殺行為といえる。次の段階は定価60万円。そのあたりからまた世界がちがってくるように思う。そしてオーディオで大事なのは、全体のバランスを揃えることで、一点豪華主義はこの世界にはなじまない。プリメインアンプとCDプレーヤー、スピーカー二つの合計が定価ベースで80万くらいのもので揃えるか、240万くらいで揃えるのが賢明だということだ。2~3年落ちの中古なら半額くらいで買えるので、40万もしくは120万といったところか。わたしのシステムは定価ベースで130万超、実際にかけたお金は42万円だが、先日オーディオショップで試聴してきたDALIのHELLICONとDENONの最上級コンビ、定価ベースで200万弱のシステムよりはるかにいい音がする。いい音、というのは間違っている。いい音を出すシステムは山ほどある。しかし、音楽がきこえてくるシステムというのは、ほとんどと言っていいくらいないものだ。あれこれ試聴して、一つだけすばらしいスピーカーを見つけた。HARBETHのHL COMPACT7-ES3である。LINNの取り澄ました美音やPIEGAの繊細すぎる美音とも違う、どこまでも人間的な温かみのある美音。もし手に入れたら、抱いて寝たくなるようなスピーカーだ。専用台付き2本で20万円なら即決で買い取ります(笑)
January 16, 2010
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9月にHMVで注文したビートルズ・ステレオ・リマスター・ボックス、通称ロングボックスがやっと届いた。ビートルズの13の全アルバム作品とシングル・カットされた曲を収めた2枚組の「PAST MASTERS」、そしてミニドキュメンタリーを集めたDVDがセットになっている。HMVのマルチバイで21000円ほどだった。CDとライナーノートは紙製の、LPと同じオリジナル・デザインジャケットに収められている。紙製なので、取り扱いには気をつかう。強迫神経症患者のように、まず手を洗い、指紋がつかないようにする。それでもついてしまう指紋をとるために、キョンセームを購入した。CDやLPはジャケットとも一体となった「作品」である、というかあるべきである、ということを示したのはビートルズだった。だから、取り扱いに注意を要するとはいえ、まるでLPをミニチュア化したかのようなこうした「復刻」は大歓迎。CDの印刷面には懐かしいアップルなどのロゴが印刷されていて芸が細かい、というか徹底している。よくわからないが、音質は改善していると思う。ベースライン、ギターをはじめとするアコースティック楽器が明瞭にきこえる。30~40年前の録音とは思えないほど鮮度も上がったと思う。ビートルズの音楽はますます若返り、日々新しくなっているような気がする。古典をそういうものと定義するなら、ビートルズは古典であり、「サージェント・ペッパー・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」などは発表された当時からすでにそういうものとして認識されていたと思う。1960年代は多くの人にとってラジオが唯一の音楽媒体だったが、ビートルズやローリング・ストーンズの新曲が次々と発表されていたあの時代は何という音楽の黄金時代だったことか。平原某やサラ・ブライトマンの品のないクラシックカバーが売れる現在の音楽界は午前2時の墓場のように薄気味悪く近寄る気にならない。ビートルズとの出会いは10歳のころ、ソニーの小さなラジオから流れる「愛こそはすべて」だった。歌っているのがジョン・レノンだとは知らなかったが、高貴ささえ感じさせる微妙なビブラートをきかせたその歌い方に魅了されただけはない。フランス国歌のパロディで始まり、奇妙な変拍子(7拍子)の独創的なメロディを持つその曲は、他の単純な「ヒット曲」とあまりに異質だった。バッハのトランペット音型、ブラスやサキソフォーンや弦楽合奏が要所に現れる贅沢なアレンジは斬新かつ革命的であると同時に折衷主義のあいまいさや中途半端さはなく、すべて音楽的必然から生まれたものという気がした。最初に買ったEPはローリング・ストーンズの「ホンキー・トンク・ウィメン」とビートルズの「オブラディ・オブラダ」だった。そのころは制服を着て紳士然と品のいい曲をやるビートルズより、荒々しく「これがロックだ」と言わんばかりの反体制的なイメージがあったストーンズに憧れていた。しかし何度も聴いているうち、ストーンズにはすぐ飽きた。一方、ビートルズは何度聴いても飽きることがない。B面に入っていた「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」など、何百回聴いたかわからない。ちなみに、この曲の中間部にあるエリック・クラプトンの長いギター・ソロは、エレキ・ギターが最もその特質を発揮した音楽史上空前絶後のパッセージだと思う。こうして、音楽で大事なのは飽きないことであるという真理をビートルズは教えてくれた。クラシックや現代音楽を「わからない」と言って敬遠する人は多いが愚かなことだ。わからないのはいいことなのだ。決して飽きないのだから、わからない音楽ほどすばらしいものはない。無人島に持っていくたった一枚のCDは、シェーンベルクの「モーゼとアロン」に決まっている。わたしはビートルズで音楽の勉強をした。ペニーレインでトランペットやチューブラー・ベル、「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」でチェロやコントラバスやシタール、「サージェントペッパー」でホルン、「フール・オン・ザ・ヒル」でフルート、「イエスタディ」で弦楽四重奏、といった具合に、いろいろな楽器の音色やその楽器の最も効果的な使い方をビートルズでおぼえた。「ノルウェーの森」の不思議なメロディを研究して、それが「旋法」というもので作られているのを知った。あれは、たしかエオリア旋法だったと思う。自分でもビートルズを演奏したいと思ってベースギターを手に入れたことがある。しかし、単純に見えるラインは実に演奏が難しく、すぐに放棄した。実際、こうしたことを通してわかるのは、ビートルズはアイドルなどではなく、「4人の音楽家のコラボレーション」だということである。作曲もリードボーカルも分散しているし、楽器だって固定していない。最高度のマルチ音楽家の結集体なのだ。しかしその4人のマルチ音楽家のうち、バス運転手の息子ジョージ・ハリスンを除く3人は手のつけられない不良だった。音楽の神が彼らを選ばなかったら、少なくともハリスン以外の3人はジャンキーにでもなっていただろう。レノンとマッカートニーには共通点がある。つまり、10代で母親を失っている。リンゴも母子家庭の出身であり、ハリスンも含めて、あの時代のイギリス地方都市の典型的な労働者階級の出身といえる。4人の価値観がかなり重なっていたこと、特にレノンとマッカートニーの境遇が似ていたことが、8年以上もビートルズが続いた大きな要因だったと思うが、思春期に母親を亡くしたこと、関係への飢餓感が彼らにとって音楽を必然的なものにした、とは言えないだろうか。きょうはつらい一日だった、あとは犬のように眠るだけと歌う「A Hard Day's Night」は史上最高の「プロレタリア労働歌」だ。セブンスコードの独創的な開始、金属打楽器の明るい陽気なリズムが響くこの曲は、流行作詞家と作曲家が作り出す商業音楽のジャンルからは絶対に生まれない。発売日に売り切れた「モノボックス」が重版されたようなので、アマゾンアメリカに注文した。一週間ほどで発送したという連絡が来たので年内には届く。送料込で245ドル、23000円弱。いつか必ずビートルズを体系的に聴きたいと思っていたが、出会いから42年、もうすぐそれがかなう。
October 30, 2009
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アンプ、スピーカーと替えてきたら、CDプレーヤーが気になり始めた。弱音時がすばらしく美しくなったのに、ヤマハのHD1500は動作音が大きく、せっかくのピアニッシモが台なし。そこでこのHD1500はもっぱらHDレコーダー&プレーヤー&CDコピー機として使うことにして、アンプと同じメーカー、CD3.2という同じ型番のCDプレーヤーを買った。中古で送料込み12万円弱。もう新品は流通していないので、毎日、ネット検索しまくった。イーベイやイーベイUK、AUDIOGONといった外国のオークションサイトも含め毎日数時間は探したと思う。夜中の3時に目が覚めて、何気なく日本語のサイトを検索したら、世田谷の中古屋に入庫していたのを見つけて即ゲットした。ヤマハ・ビューティという言葉があるように、ヤマハのオーディオは繊細な美音で知られる。MARANZのCD34からこの機種に替えたとき、迫力はないがきれいな音に感じたものだった。しかしその世界的大企業ヤマハのCDプレーヤーの音は、イギリスの中小メーカーに過ぎないMUSICAL FIDELITYの敵ではなかった。ヤマハのHD1500のCDプレーヤー部分は5万円程度であり、20万円超のCD3.2と比較するのは酷ではある。むしろ、価格差の割にはよく健闘していると言えるかもしれない。HD1500はピアノの再生は得意なようで、ピアノに限っていえばほぼ互角だ。しかしマリア・カラスでは天と地ほどの差がある。CD3.2で同じCDを再生すると、まるでそこにカラスがいて歌っているようにきこえるのに、HD1500の音は美しくても、あくまで再生音という感じがつきまとう。音色も暗い。別のソフトでは、演奏者の気分がのってきたのがわかるのに、HD1500ではそういう部分がまったく伝わらないので驚いた。オーケストラはさらに勝負にならない。変な言い方だが、CD3.2だと分離しているのに融合してきこえる。いろいろな楽器の音がよく聞こえるのに、それがバラバラにならず、全体として融合した響きになる。一言で言うと音楽的なのだ。HD1500の音は子どもダマシというか、聴き手を子ども扱いしているような気がする。子ども向けの駄菓子やジャンクフードに通じるテイストがある。CD3.2の「おとなのサウンド」とのあまりの差に「バカにしているのか!」と腹が立ったほどだ。今回の一連のオーディオ変更で、数千万円を投下する人が決して珍しくないオーディオファイルの気持ちが少しはわかった気がする。セシル・テイラーやオーネット・コールマンが蘇ってそこに現れるなら、いくらお金を投下しても惜しくはない。そういうことなのだ。わたしも、BYDが100倍になったらLINNの最高級CDプレーヤー(300万)を買おう。
September 28, 2009
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ワイパーが壊れたクルマ、しかもガラスの内側が曇った状態で豪雨もしくは濃霧の中をドライブ・・・たとえて言えば、今までのオーディオの音はこういうものだった。それがどうだろう、アンプをMUSICAL FIDERITYのA3.2に換えただけで、風景が激変した。雲ひとつない青空のようにさえわたり、視界はいかにもクリアになった。音楽ソフトにはこんな細やかな表情まで記録されているのかと唖然とした。音楽はこんなにもすばらしいものだったのかとさえ思った。数年前、オーディオのグレードアップを検討し始めてから、いろいろと試聴を繰り返してきた。秋葉原にSOULNOTEのアンプを聴きにいったこともあったし、最近では総額1000万は超えていると思われるマッキントッシュのフルシステムを入れているカフェで持参したCDを聴かせてもらった。レコーディング・エンジニアの人が使っているプロ仕様のスタジオセットを使ったジャズ・オーディオ鑑賞会にも行った。そうした経験から言えるのは、多くの人は「美しい音」より「汚い音」が好きだということであり、株式投資と同じで、評論家の意見は100%参考にならないということだった。日本人が音色というものにおそろしいほど鈍感だということに最初に気がついたのは、10代のころ、楽器を習いに行っているとき。わたしはその先生の「音色」を盗みたくて行っていたのに、他にそういう人はいなかった。そうして、その楽器の学習者の間では、別の、わたしの耳には汚い音色に聞こえる演奏家の方を高く評価する人が多かったのである。音のよしあしが「わからない」のではない。「汚い」音を好む人が多いのだ。日本のオーケストラや合唱はうまい。しかし、美しいサウンドを響かせる団体はない。日本のオーディオにはこうした日本人の「汚い音色への嗜好」が反映されているのではないか。世界でいちばん美しい音色のオーケストラはアメリカにある。次にイギリス。フランスやイタリアも悪くない。オーディオの序列も同じではないだろうか。アメリカやイギリスの製品が最も美しい音色を奏で、コンチネンタル・ヨーロッパの製品はやや渋めの落ち着いた響きがするのではないか。こう考え、英米、そして似た傾向のデンマークやオランダの「これは」と思うメーカーの製品に何十もの入札を繰り返してきたが、かなり強引に競り落としたのが、イギリスのクラリネット奏者アントニー・マイケルソンが主宰する会社のアンプ。2005年製(たぶん)のものを、定価の半額ほど(約10万円)で手に入れた。この機種にこだわったのには別の理由もある。本格的なオーディオファイルならセパレートじゃないアンプなんて、と鼻で笑うだろうが、狭い部屋に巨大なアンプが二つもあるのはいたたまれない。それならモノアンプ二台にした方がいい(友人がそうやってぼろいアンプから素晴らしく躍動感ある音を出していた)が、床置きにするとするとやはり二台は耐えられない。この機種はデュアルモノで、左右のスピーカーを別々のアンプが駆動する。理屈から言ってもこの構造が最も「いい音」を生むのではないかと考え、試聴もせずに買ったが正解だった。20年以上使い続けたオーディオの刷新計画は、序盤戦で大勝利を収めたといえる。よく、女性にたとえるとスピーカーは外見の容姿を、アンプは内面を表すと言われる。A3.2という、細やかで情に厚く、素直で聡明でほがらかな理想的な内面を持った女性を手に入れたので、あとは外見の美しい女性を手に入れるだけだ。
August 26, 2009
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振動はまだ骨に響くが、やっと自転車に乗ることができるようになったので電動アシスト自転車を買い直した。機種はパナソニックのリチウムViViEX。送料込みで104000円。オークションの最安値を参考にネットで調べ埼玉のサイクルショップから通販で。以前の機種との違いは1回の充電で走行できる距離。前のはニッケル水素電池だったが、今度のはリチウムイオン電池で、エコモードだとカタログ値では144キロ走行できることになっている。実際はその半分程度のようだが、じゅうぶんすぎるくらいだ。ニッケル水素電池と違って、継ぎ足し充電ができるのも便利。新規格の機種なので、アシスト力が増した。強くなったというより、こぎ出しがスムーズになり快適。初日はいきなり40キロほど乗ったが、ほとんど疲れなかった。困るのは、アシストを使うと力をあまり使わないので体が温まらないこと。夏だというのに、夜など薄着で乗っていると寒いくらい。ライトが独立しているのもいい。止まるとライトが消えてしまうのはとてつもなく不便なことだったのだと初めて気がついた。安い買い物だった。
August 24, 2009
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生産中止になり、いずれ市場から消えることになったレーザーディスクプレーヤーを買った。パイオニアの最終機種DVL-919の中古を13000円で。実はもう一機種買ったのだけど、動作音がうるさいので、よりマシと思われたこの機種に買いかえた。DVDとのコンパチブルになっているので、手持ちのDVDレコーダーと接続するとコピー禁止信号の入っていないDVDのダビングができて便利。また、LDは自動で両面再生してくれるので手間がかからない。ためしに何枚かコピーしてみたがうまくできたのが不思議。LDを買おうと思ったきっかけは、DVDになっていないLDがありそれを観てみたかったことと、LDソフトが投げ売りされているから。映画ソフトを30本ばかり買ってみたが、一作あたり平均200円、オペラのソフトも500円から1000円くらいで買える。もうひとつの動機は、新しい映画にあまりいいものがないし、旧作をわざわざ出かけて観るには時間コストが惜しい。夏の間はともかく、冬にでもなればなおさらだ。かといってレンタルは返却期限がストレスになる。店に行くのも面倒。そこで、映画を映画館で観るのは原則としてやめることにして、LDとBSを中心にした「映画生活」を送ることにしたのである。さっそく「南太平洋」「誰がために鐘は鳴る」「戦争と平和」「お熱いのがお好き」「雨に唄えば」など往年の名画を観た。BS放送が始まるまでは、テレビではカットされたぶつ切りの映画を見るしかなかった。しかも、1970年代のはじめまでは白黒テレビだった。白黒だとばかり思いこんでいた1940年代のアメリカ映画がカラーだったのに驚いた。また、自分が生まれた前後くらいの世界がどうだったのかを知るには映画を窓にするのがいいかもしれないと思ったりした。10年前、20年前の映画というのは陳腐に感じられることがある。しかし40年以上前の映画は、まるで違う世界をのぞくような発見があって逆に新鮮だったりする。早起きして映画を毎日一本、というライフスタイルを実践しようと思っている。
August 1, 2009
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テレビは原則としてリアルタイムでは見ないことにしている。CMがわずらわしいし、尻すぼみで終わる番組も多い。だからHD付きDVDレコーダーの登場は快挙だった。しかし買い換えるつもりで手放して以来、この2年ほど記録装置のない状態が続いた。ブルーレイを買おうと思っていたが、金融危機のくせに思ったほど下がらない。それなら、しばらくDVDレコーダーで時間を稼ごうと思った。買ったのは東芝のVARDIA。RD-G503。オークションで38000円弱。選んだ理由は忘れた(笑)が、ハードディスクの容量が500ギガあって色が白なら別にどこの製品でもよかった。「家電芸人」でVARDIAについて熱く語られていたこと、新規格争いに負けた側がいいと思ったのがどこかアタマの片隅にあったのかもしれない。店頭で見て白い色がいいと思ったのもある。パナソニック、日立と使って3台目。値段のせいか、軽い(笑)機能は洗練されている上に、以前よりずっと使いやすい。しかし画質や音質と言った基本性能はというと、やはり値段相応という気がするのは、内蔵チューナーの差なのか、それとも信号を一度別回路を通したりコピーすることで劣化は避けられないのか。まあ、それらすべての問題なのだろう。ところでブルーレイは音質・画質共にすばらしいが、DVDはLDと比べて大差ない。音質は明らかにLDの方がよい。というわけで、ついでに、もう誰も振り向かなくなったLDを買うことにした。オペラ作品を1000枚ほど買い集めたいと思っているが、LDなら100万円以下で済む。ブルーレイなら500万では済まない。100インチとか、そういう大画面だとLDやDVDの画質では観るに耐えないかもしれないが、そうでなければ十分だと思う。それにしても、深夜に放送されることの多い冗長なオペラや映画を眠気をがまんせず観られるという安心感、便利さはやはりすばらしい。
June 21, 2009
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この10年、少しずつモノを減らしてきた。本・楽譜・レコード、CD。本は棚一つと決めて、増えたらその分を処分するようにしてきたし、楽譜とレコードはほぼ全部売り払った。5000枚以上あったCDのコレクションは1000枚を切ってきた。思いがけないことに、最も高く売れたのは楽譜だった。70年代に買い集めたフランスやアメリカの楽譜のほとんどは2~3倍、中には50倍で売れたものもあった。ケガをしてしばらく動けないと悟ったとき、考えたのは、こういう状況にならないとできないことをしよう、災い転じて福となそうということだった。そこで考えたのは、長年の念願だったオペラ全曲をCDやDVDで徹底的に視聴すること、大作曲家のすべての作品を聴く、というような酔狂なことをしてみようということだった。そこで手に入れたのは、今年が没後200年のハイドンの作品を集めたCD150枚のボックスもの、モーツァルト・エディション170枚、マリア・カラスのスタジオ録音完全コレクション70枚、バーンスタインのハイドン(CBSレコーディング)11枚組など合計400枚ほどのCD。ほかにバッハとベートーヴェン、メニューインの全集計400枚も狙ったが落札しそこねた。CDの価格破壊はすさまじい。総費用は38000円だった。
May 19, 2009
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厳冬期だというのに2階の灯油ファンヒーターが壊れた。使って15年、修理しようにも部品もない。同じような機種を買おうと思って行った家電量販店で見つけたのが富士通ゼネラルのホットマン。小さめのボイラーを戸外に置く。温水が室内機に送られ、温風が出るというしくみ。工事費を入れて13万と、ストーブを買う場合の倍くらいかかったが、室内機は増設もできるので、2台以上で使うなら、少し割高という程度。何でも、北海道ではあまり売れていないが、東北地方では売れているものらしい。北海道人は、赤々と炎が燃えているのが見えるストーブを好む。これはもう子どものころから刷り込まれたもので、炎が見えないと暖かい感じがしないと思うほど。だからファンヒーターは人気がないのだろう。しかし、室内で何かが燃えている、という状態は安全ではない。石油ストーブにしても、理論的には排気はすべて室外にされるはずなのに、掃除をしてみると室内にススがついていることがよくある。完全にクリーンとはいえない。しかし、この「ホットマン」はクリーン。石油ストーブ特有の匂いもないし、比べるとファンの音もかなり静か。これはいい買い物をしたと思った。あとは耐用年数がどれくらいかだが、こればかりは長年使ってみないとわからない。冬の本州に行くと、室内の寒さに震えることがある。エアコンしか暖房がない家も多い。しかしこのホットマンなら、エアコンをつけるのと同じ感覚で設置できるし、電気を使って暖房するよりははるかに暖房効率はよくランニングコストはかからないと思う。この商品は1988年に開発されている。もっと早く知っていればよかった。
February 18, 2009
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電動自転車に乗って2週間になる。電動自転車は数年前から購入を検討していたが、使っている自転車が劣化してきたので思い切って買ってみた。ブリジストンのアシスタの型落ちをホームセンターで。54800円。電動自転車がこんなに快適なものだとは知らなかった。走り出すとすぐ、誰かが後ろから押してくれるよう。こいでいる限りその力は働き続ける。向かい風や坂道だけでなく、信号などで止まったあとの動き始めが非常に楽。春の札幌は風が強い。風が強くて自転車を諦めなければならないような日も多いが、そういう日でも自転車を使えるのがうれしい。電動自転車はふつうの自転車より重い。そのため、アシスト機能を使わない場合は逆に力がいる。使い方によってはふつうの自転車よりもカロリーを消費するので運動になる。誤算はバッテリーの消耗。標準モードで27キロという性能のものを買ったが、実際は20キロ程度で空になってしまう。味をしめたので、60キロ以上アシストしてくれる最上機種に買い替えるつもりだ。自転車に乗るようになって42年になるが、自転車に乗るのがこんなに楽しいと感じたのは、自転車に初めて乗れるようになったとき以来だと思う。あまりに楽しくて、ブログをやっているのをすっかり忘れてしまうところだった。
April 7, 2008
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8月に注文したエアコンが、秋風が吹き始めて冷え込んだまさにその日に届いた。東芝の製品にした理由はない。近所にできたヤマダ電機で見て、いちばん安かったから。標準工事費込みで56000円。札幌市の家庭のエアコン普及率はどれくらいだろうか。近所を観察すると10%以下で、ブロンクスな地域で限りなくゼロに近い。高級住宅地やマンションを含めても10%以上20%未満というところではないだろうか。かなりの豪邸でもエアコンの室外機を見かけることは少ない。日当たりがいいので、室温は外の温度より5~6度高くなる。今年の最高気温は32.8度だったから38度を超えた日もあったにちがいない。夜は涼しくなるので寝苦しいことはないが、さすがに室温が30度を超えると何もする気がしなくなってしまう。快適な室温は24~5度。ということは、気温が20度を下回るまでエアコンを使う日はある。10月まで使うことがあるかもしれない。そう考えて、麦わら帽子ではなくエアコンを秋に買ったのだった。それにしても家電量販店が近くにできるとついいろいろと買ってしまう(笑)ヒートアイランド現象のほとんどはエアコンの排気によるものだという。ほんの少しやましい気もするが、背に腹は換えられないといったところ。その分、なるべくクルマはやめて自転車を使うことにしよう。エアコンを使い始めてみると、汗をふきふき過ごしていたあの夏の日々は何だったのかという気がしてくる。「青春を返せ」と叫びたくなる(笑)暑い日でも窓を閉めたまま大音量でオーディオや楽器を鳴らせる自由はすばらしい。
September 12, 2006
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初雪の日に注文したグッスリーの羽毛ふとんが届いた。シベリアンの合掛け、セミダブルタイプ。42980円。900グラムという軽さがいいと思って合掛けにした。北海道の家の中は本州よりずっと暖かいのでこれで充分だと思うし、夏用に兼用もできるような気がする。試しに使ってみたら、あまりの快適さに爆睡。3時間も昼寝をしてしまった。軽いので、ふわっと体の上に乗っている感じ。密着するので首まわりが暖かく快適なのが素晴らしい。こういうふとんに慣れると旅行に行くのがおっくうになるかもしれない、などと思ってしまう。寝具の快適さを売り物のひとつにしたホテルやペンションをやったら当たるかもしれない。ホテル・グッスリーなんて名前はどうか。いかにも安眠できそうだ。で、帰りにはお買い上げいただく(笑)敷き布団と敷きパッド、掛けふとんを最高価格帯のもので揃えても6~8万円。枕やカバー類にどんなに凝っても10万円を超えることはないだろう。「安眠」の価格としてはこの上なくリーズナブルだと思う。そういえば日大全共闘書記長だった故田村正敏は洞爺湖の近くで羊飼いをやっていた。なんでも、羊は育てるのが難しく、産まれた羊がみな育てば「蔵が建つよ」なんて言っていた。北海道には坪50円なんて土地がまだたくさんある。農業は腰が曲がるからイヤだが、羊を飼うのは案外おもしろいかもしれない。10万坪ほどの観光牧場。会員制にして、子羊を買うと会員で、手数料をもらってその羊を育てる。刈った毛で作ったふとんを販売した収入は会員に還元されるか、羊毛ふとんを格安で買えるようにする。ホテル・グッスリーでは宿泊もできアグリツーリズモな体験もできる。結婚式場を作ってもいいかもしれない。もちろんラム料理のレストランもある。名前は「ラムダ」。こういうことをやれば、関西の観光客が行列を作るのではないか(笑)
November 23, 2005
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グッスリーの羊毛敷き布団を使っての感想。素晴らしい。朝まで爆睡できる。夢さえあまり見なくなった。これほど快適な寝具で眠ったことは、カプリ島の4つ星ホテル「アウグストゥス」とアトランタのB&B(名前失念)しかない。何と言っても温かい。温かいのでかけふとんが薄くていい。ケガで入院したとき、ふとんが直接からだにかからないようになっていたのを思い出した。あれは慣れると快適だったが、体に圧迫感がない状態で寝られるのは気持ちがいい。これまでの寝具がどれもよくなかったのか、このふとんが優れているのかはわからない。かけぶとんもグッスリーにしようかと思案中。調べてみると、最高級品でもさほど高くない。同じクラスの西川のと比べると半額以下。真冬でも薄いタイプで充分のような気がする。寝るのが楽しみな日々。きょうは2時間も昼寝をしてしまった。
October 23, 2005
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使っていたマランツのCDレコーダーが壊れた。どうもマランツとは相性が悪い。以前使っていたCDプレーヤーも、2台ともよく故障した。マランツはツマランツ(さぶっ)。そこで何かいいのはないかと調べたら、ヤマハから400GBのハードディスクを搭載できるCDレコーダーが出ているのを知った。オークションに出している楽器店から、オークション外で買った。87400円。400ギガといえばCD600枚分のデータ量。CD600枚といえばスチールラックひとつ分。音質の劣化は免れないだろうが、MP3やMDのようなひどい音にはならないだろう。どうせすぐもっと容量の大きなHDDを搭載できる機種が出るのだろうが、まあ400ギガあれば充分だ。「紙」のデジタルデータ化はあまり意味がない。が、「音」や「映像」のデジタルデータ化はメリットが多い。パソコンにiTUNEで保存した音楽データは、千時間分を優に超えた。
October 18, 2005
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冷蔵庫と電子レンジとガスコンロを買い替えたら、生活がぐんと明るく便利かつ快適になった。そこで着目したのは「ふとん」。かけ布団は安物とはいえ羽毛だが、敷き布団はいまだに重たい綿。そこでいろいろ調べて、羊毛がいいと考えて買ってみた。セミダブルのパッドとふとん。両方で約4万円。寝具を買おうと思って、ハタと困った。寝具店はニトリに駆逐されてしまっている。しかし、いくらわたしでもさすがに寝具をニトリで買おうは思わない。いまさらデパートでもないだろう。ネット検索で調べて、牧畜で有名な士別市にエコロジーを売り物にしている会社を見つけた。経営者(?)がブログを書いていて、誠実さが伝わってくる。こういう会社の製品、北海道の北のはずれでやっている中小企業にウソはないのではないか。そう考えたので、現物を確かめることもなく購入手続きをすることに何の不安もなかった。社名もいい。グッスリーという。こういうユーモアのセンスは好きだし羊の放牧で有名な士別と羊毛ふとんのイメージがぴったり結びついた。きょうからはいい夢が見られるだろうか?
October 13, 2005
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