kunitenマイライフ

PR

×

プロフィール

kuniten.chair

kuniten.chair

カレンダー

バックナンバー

2026.05
2026.04
2026.03
2026.02
2026.01

カテゴリ

カテゴリ未分類

(0)

ファッション

(0)

スニーカー

(0)

カラコン

(0)

ダイエット

(0)

ペット

(0)

話題

(0)

美容

(0)

語学

(0)

家電

(0)

バッグ

(0)

雑貨

(0)

ショート小説

(7)

コメント新着

コメントに書き込みはありません。

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2026.01.25
XML
カテゴリ: ショート小説






午後の光が、リビングの床に四角い窓の形を落としていた。その中央に、木製の椅子が一脚置かれている。背もたれは低く、座面は広い。派手さはないが、触れると指先になじむ滑らかさがあった。


私はその椅子に腰を下ろし、湯気の立つマグカップを両手で包む。外では洗濯物が風に揺れ、遠くで子どもの笑い声がした。椅子は静かに体を受け止め、ぎしりとも言わない。ただ、そこにいることを許すような確かさがある。


この椅子は、引っ越してきた日に近所の家具屋で見つけた。少し迷っていると、店主が「長く座れる椅子ですよ」と言った。その言葉どおり、考え事をするときも、読みかけの本を閉じるときも、私はここに戻ってくる。


夕方になると、光の色が変わり、椅子の影はゆっくり伸びる。何かを成し遂げた日も、何もできなかった日も、椅子は同じ高さで迎えてくれる。座るたび、呼吸が一つ深くなるのを感じる。


やがて立ち上がり、マグカップを流しに置く。振り返ると、椅子は元の場所にあり、次の休息を待っている。明日もきっと、ここに座るだろう。そう思うだけで、胸の奥が少し温かくなった。



あなたもお気に入りの椅子はありますか?





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2026.01.25 19:21:51
[ショート小説] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: