元銀行員のよもやま話

元銀行員のよもやま話

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2006.07.04
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ご存知のように、紙幣を発行しているのは日本銀行だけですが、他の銀行も(信用創造)という形でお金を作っているのです。
我々が銀行にお金を預けると、(資産)になりますが、銀行にとっては、いつかはお客に返さないお金となり、(負債)となる。
この預金を銀行は金庫にしまっているわけではなく、いくらかの支払い準備金を残して、他人に貸し出すのである。
その時借り手は現金で借り入れをするわけではなく、口座をとうして出金という形をとるのだが、おそらく全額は出金しないでしょう。
この、準備金で貸し出したお金は銀行にとって(資産)となるのです。
例えば100人から100万の預金があれば、1億円になる。
預金者はすぐに全額引き出すことは考えれないとして、その銀行のデータにより、20%程度の(2千万)の支払準備金を残して、差額の8千万を融資という形で貸し出すことで、銀行の資産は増えるのである。
融資した8千万も用途に応じて、全額引き出しの可能性はないので、この8千万の内、4千万ぐらいをまた別の融資先に貸し出すことにより、資産も増え続けるのである。
ここで、全額引き出されない預金を(派生預金)と呼び、実際に紙幣が増えたわけでもないのに、お金が増えていくわけなのである。
これは、銀行のみに与えられた特権で(信用創造)という。
こうして銀行は、右から左にお金を動かすだけで、次から次へとお金を生み出せるのである。
但し、民間銀行における信用創造の大きさは、民間金融機関=日銀当座預金の合計の範囲と決まっており、無制限に供給できるわけではないのだが、この、(信用創造)という、錬金術をもってして、昨今の銀行はプロパー融資を減らすことで簡単に利益を生み出せる構造になっているわけなのである。
預金と融資の利ざやの多寡ではなく、銀行は財務省お墨付きの特権階級会社である!
製造業のたゆまぬコストダウンに比べて、銀行は固定費の削減という簡単な構造で人さえ減らせば、利益が上がるシステムになっているのである。






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最終更新日  2006.07.04 11:04:11


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