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お見舞いありがとうございました。血圧を下げる薬を飲んだので少し下がりました。血圧を下げる薬を生まれて初めて飲んだのですが、薬剤師に「初めてこれを飲むと頭痛がする」と脅かされました。そして予言どおり頭痛がしました。血圧が高いのが体に良くないのは分かりますが、薬も良くなさそうです。そこで食べる量と塩分を控えめにして、薬の世話にならずに済むようにしようと決意しました。来週引越ししますので、今から体調と相談しながら準備をしていきます。引越し先でインターネットが出来るようになるのは1月半ばになると思います。こういうわけでブログは一ヶ月お休みします。新しい住所は京都の郊外です。武蔵野よりかなり寒そうで、余計に血圧が心配になってきます。こんなことを書いていて、トルストイの小説中の言葉を思い出しました。「年寄りと思われるのを避けるには病気の話をしないこと」ではまた
2007年12月12日
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血圧が危険水準を超えましたので、落ち着くまでブログをしばらくお休みします。
2007年12月05日
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アリストテレスを境目として哲学はガラッと変わりました。世の中がガラッと変わったからです。哲学は永遠の真理を追究しているはずのものですが、実際の哲学の学説はその時代を敏感に反映しています。哲学も使い捨てなのですね。紀元前384年 アリストテレス生まれる 356 マケドニア王国にアレクサンドロス大王生まれる。 家庭教師はアリストテレス 338 アレクサンドロスの父王がギリシャを征服 アレクサンドロス王子はこの戦争に参加 336 アレクサンドロス大王即位 334 東方遠征に出発 8年間でペルシャ・エジプト征服 326 インドに到達 323 アレクサンドロス大王死去 322 アリストテレス死去アレクサンドロス大王がまだ10代で王になっていない時に、マケドニア王国はギリシャ連合軍を打ち破り征服しています。このときからギリシャの各ポリスは独立を失い、マケドニアの版図の一地方になっていきました。更にアレクサンドロス大王が即位してから、マケドニア王国はインド西部まで至る広大な大帝国を作りました。アリストテレスはこの歴史的大変動を直接体験し、弟子のアレクサンドロス王の死も知りながら、「世の中変わった」ということを認識できなかったようです。ギリシャのポリスがそれぞれ独立していた時は、「どうすればそれぞれの人間がポリスの立派な市民になれるか」が哲学の目的でした。プラトンは、知恵を磨いて善のイデアを会得して立派に行動すればその市民も幸せになれるしポリスも栄えると考えたのです。ポリスは市民の数がせいぜい1万人の非常に小さな社会ですから、それぞれの市民の行動が直接ポリスに影響します。それぞれの市民が積極的にポリスの政治に参加することが当然の社会で、戦争ともなれば全員が兵士になって戦いました。ところがマケドニアが大帝国を築くと、一地方になりさがったポリスの市民の意向など全然政治に反映されません。軍隊も職業軍人の世界になり、市民が義務として戦争に行くこともなくなりました。世の中が変わってしまったのです。ところがアリストテレスは相変わらず、独立したポリスの市民はどうしたら良いかを説き続けていました。
2007年12月05日
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プラトンの弟子がアリストテレス(紀元前384年~322年)で二人の年齢差は43歳ぐらいです。アリストテレスは非常に博学で様々な古代の学問を集大成した学者です。その哲学は非常に難解です。私は彼の哲学を一応説明しようとも考えたのですが、書くのも大変だし読むのも大変なので書かないことにしました。後で必要になればその部分を書くことにします。アリストテレスの哲学は、一言で言えばプラトンの哲学を常識と照らし合わせて矛盾しているところを修正したというものです。例えば、プラトンはイデアの世界という理想の世界が存在するとしていましたが、それがなぜ存在するのか説明していません。おそらくイデアの世界はプラトンの思いつきでそれを証明できなかったのでしょう。証明できないから、アリストテレスは永遠の理想世界を認めませんでした。このようにアリストテレスはプラトンの説の説明できないところを修正したのですが、その結果無味乾燥のつまらない学説になってしまいました。しかし、アリストテレスの哲学はプラトンまでの哲学を上手く説明しようとしただけ、玄人好みのものでした。アリストテレスはギリシャの北方マケドニアで生まれ、彼の父はアレクサンドロス大王の父王の侍医でした。そういう経緯で、アリストテレスが学者として有名になったとき、彼はアレクサンドロス大王の家庭教師になったのです。アリストテレスはおそらく一所懸命にアレクサンドロスに学問を教えたのでしょうが、弟子であるアレクサンドロスは真面目に先生の言うことを信じていなかったようです。アリストテレスの哲学は狭いポリスを前提にしたものでしたが、アレクサンドロス大王は狭いポリスを統合した広大な大帝国を築きあげたわけで、両者の発想が全然違うのです。アリストテレスは弟子の大王がポリスを抜け出し、大帝国を築くという前代未聞のことをやっているのにその意味を理解できなかったようです。アリストテレスが現状に対する深い洞察力を持たず、単に過去の学問を切り貼りしただけのつまらない男だと評価する人は多いのです。古代では、アリストテレスはプラトンの影に隠れてあまり目立たなかったのですが、中世の終わりごろになって俄然評価が上がってきました。
2007年12月04日
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プラトンの説では、人間が死ぬと魂はイデアの世界に行き、そこで幸せに過し、様々なものの理想形であるイデアを見ることが出来ます。その後またこの世に生まれてきます。そこでこの世の様々なものを見ますが、それが何であるかはイデアの記憶によって分かります。この世にあるものは全て、イデアのブサイクな模造品であり本物よりはるかに劣るものです。プラトンの哲学はイデアの世界にある理想的な状態を説明しています。しかしそれはこの世で見ることが出来ず、見るのはそのブサイクな模造品だけです。ですから現実の世界がプラトンの説く哲学と違っていて当然なのです。ここにもギリシャ哲学の伝統が受け継がれています。一つの閃きから数学的に演繹した結論が正しく、現実がそれに合わなくてもそれは現実が仮の姿だからという考えです。プラトンの説くイデアの中で最高の位に位置するのは善のイデアです。この「善のイデア」を「神」に置き換えるとそのまま宗教の教義になります。実際にキリスト教の初期の神学者であるアウグスチヌスは、プラトンの善のイデアをヤハウェの神に置き換えました。輪廻転生を否定するなど細かいところは違いますが、全体の構造は同じなのです。このアウグスチヌスのキリスト教神学は、13世紀にトマス・アキナスが新しいキリスト教神学を作るまでカトリック教会の公式な神学でした。プラトンが死んでから1500年以上、彼の哲学はヨーロッパを支配し続けたのです。
2007年12月03日
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プラトンのイデア説を続けます。私たちは美しい景色を見たら美を感じます。絵を見ても美女を見ても美を感じます。景色、絵、女には何の共通点もありません。しかし同じく「美」を感じます。プラトンは「これは美というイデアの記憶が人間の魂にあるからだ」というわけです。同じように真や善のイデアもあるのです。個々の現実の向こうに確実に存在する真理は、抽象化されたもので個々の現象を統合し普遍化したものです。プラトンはイデア説によって、確実に存在する真理を把握しようとしたわけです。イデアには様々なものがありますが、それらには階級があり最高のイデアは善だとプラトンは言います。すべての人間の魂には「善のイデア」の記憶があり、善とは如何なる物か潜在的に知っていると主張するのです。これは、大乗仏教の主張する「仏性」と非常に似ています。「仏性」はすべての人間や動物などあらゆるものに備わっており、心を澄ました人間はそれを感じることが出来ます。哲学的英知を備え「善のイデア」を理解した哲学者が国家を統治するのが一番良いのだというのが、プラトンの主張です。これは精神的な貴族主義とでもいうべき物で、衆愚になる民主制よりはるかに優れたものなのです。プラトンはまた、「善のイデア」によって神話や慣習など狭いポリスでしか通用しない価値観からもっと人類に共通した価値観を求めた哲学の目的にも合致します。すべての人間は同じ「善のイデア」を備えているからです。
2007年12月02日
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プラトンはピタゴラスから続くギリシャ哲学の考え方も受け継ぎました。ピタゴラスの哲学はその源をバッカスの信仰に発するもので、瞑想状態で神秘体験をして世界の真理がわかるというものです。そしてこの閃きから数学的に演繹して哲学の体系を作るというものです。その結果できた哲学の体系がどんなに現実と合わなくてもそれは現実が間違っているからだと考えるのです。こういう考えの背景には、真実は人間の目に見ることが出来ず、この世の現象は理想世界のブサイクな模倣でしかないと考えるからです。これは、この世は仮の姿で本当は存在していないのだという考え方でもあります。また人間の魂は輪廻転生するとも考えました。プラトンは上記のようなピタゴラスの発想をすべて受け継ぎ、「イデア」というものを主張しました。このイデアというのは英語にも入ってきて、「アイデアル」というのは「理想的な」という意味です。「イデアの世界」はいわば天国のようなあの世の理想世界です。そしてここには様々な「イデア」があります。美のイデアもあるし、人間のイデアもあるし、赤い色のイデアも、机のイデアもあります。美、人間、猫、色、道具などもろもろの物の理想形がイデアなのです。すこしややこしいけれども我慢して読んでください。例えば、あなたは大きな猫でも片足の無い猫でも、猫を見たら「これは猫だ」と思います。それぞれの猫は一匹として同じものは無いのに、あなたはそれが猫だと分かります。それはあなたの魂の中に「猫のイデア」の記憶があり、現実の猫を見たらその「猫のイデア」を思い出すから、それが猫だと分かるのです。ではなぜあなたの魂の中に「猫のイデア」があるかというと、それはあなたの魂が輪廻転生しているからです。あなたが死ぬと、あなたの魂は「イデアの世界」に行きます。そして様々なイデアを見たのです。その後あなたはまた人間に生まれて、かつて住んでいた「イデアの世界」の記憶がかすかに残っているのです。西洋哲学にもっとも大きな影響を与えたプラトンの哲学は、平たく言うとこういうことを云っているのです。
2007年12月01日
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