武蔵野航海記

武蔵野航海記

2005年06月20日
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葬儀会社は、今の段階で建設を強行すれば商店街との溝が時間をかけても埋まらないと判断したのでしょう。

結局反対派も葬儀会社も、法律上の権利義務を盾に争っているのではなく、「お互いの話し合い」による解決を目指しているのです。

反対派の中には、「こんなところに葬儀場を作っても儲からないから、止めたほうが良い」と余計なお世話を言う人もいました。

又、「まだ心の整理がつかない」という人もいました。内心では「葬儀場建設を阻止することはできない」と薄々は思っている様に私は感じました。

葬儀会社のほうも、反対派のあきらめムードを待っている様です。

もしこれがアメリカやヨーロッパなどの法律が現実社会を律している社会であれば、葬儀場の建設は法律で決着させると思います。

私は、「何と日本は優しい社会なのだろう」と思いました。

法律を盾に争うのではなく、相手の納得を得ようと最大限の努力をする社会なのですね。

相手の納得を得ることがルールになっている社会ですから、このルールを無視したら、その反発がものすごいのです。

「一方的だ」として、相手の態度・人格を非難することになります。

日本人の争いを見ていると、最後には本来の争点とは関係のない相手の人格に対する非難の応酬になることが多い様に思います。

アメリカで仕事をしている時、私が「偽日本人」だからというので、周囲のアメリカ人に良く意見を求められました。

私は「人格を非難されることだけは避けた方が良い」と忠告しましたが、彼らは最後まで納得しませんでした。

自分達の権利を主張することがなぜ人格的に問題なのか、理解できないのです。

少しきつい言い方かもしれませんが、「日本の社会は非常にもろい」と私は最近考える様になりました。

まず、「ごね得」に弱い社会です。

相手の納得を得られるまで譲歩しなければならない社会ですから、当然です。

いちいち私が挙げなくても、皆さんの周囲にもたくさんの事例があると思います。

勿論アメリカにも「ごね得」はあります。
「製造物責任」を追及されて、信じられない高額な賠償金の支払いを命じられた大企業もあります。

しかし日本と違うのは、受けた被害が金額に評価したら幾らになるかを、お互いに争っているという点です。論理的に問題を解決しています。

そして、被害者側の弁護士が優秀なため、企業側が負けたということです。

日本の場合には自分が人格的に問題がないことを証明しなければなりません。

「相手の納得を得るという日本のルールを尊重しており、一方的な態度はとりません」といわなければならないのです。

反論するということは、自分が「相手の立場を考えない一方的な態度の人間である」ということを宣言するのと同じです。

従って、相手の人格を非難することで交渉を非常に有利に出来ます。
これに対して反論すると日本では喧嘩に負けます。

最近、チャイナやコリアが日本を散々に非難していますが、これも日本人だけの特異なルールを利用して儲けようとしているだけです。

次回に続きます。





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最終更新日  2005年06月20日 00時05分04秒
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