武蔵野航海記

武蔵野航海記

2008年03月20日
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ダーウィンが「種の起源」を出版したのは1859年で、ヨーロッパの主要国は産業革命を経過して産業社会に突入した時でした。

生物は自分たちの種のなかで一番優秀なものの子孫を残そうとして、仲間内で競争をしているというのが進化論です。

同じイヌやみみずや人間でも個体により優劣の差があるということです。

キリスト教は、人間は基本的に同じように作られていると考えます。

それが現実には人の能力に差があるのは教育や育ちのせいだと従来は考えられていました。

この考え方は階級というものを支持する考え方です。

ところが進化論が出てきて、人間の能力の個体差は教育よりも、その個体が本来持っている環境適用能力の違いだということになりました。

つまり生まれつき駄目なものはいくら教育しても駄目なのであって、生まれや家柄を否定する考え方で大衆社会に適合した考え方です。

全ての種は進化していてだんだんに優秀になっているということから、進歩への信仰も生まれてきました。

国家や社会は生物とは違うはずですがそこにも進歩という発想が入り込み、社会は進化しているのだという考えが広まってきました。

産業革命の結果、生活は物質的に豊かになり便利になり、それに伴って社会は安定していきました。

こういう好循環によって国家に対する信頼が高まり、国家主義の傾向が強くなっていったのです。

進化論は人間が猿から、更にその元をたどればアメーバから進化したのだという考え方は、神がそれぞれの種を定めたという聖書の教えに反します。

進化論はキリスト教などの宗教に大きなダメージを与えたのです。

この進化論が社会に与えた衝撃というのは非常に大きく、いまでもその反動が続いています。

アメリカでは毎年のように「マンキー・トライアル」騒動があります。

高校で生徒に進化論を教えるのに反対するキリスト教の活動家が、「人間と猿が親戚だなどとはとんでもない」と高校を裁判所に訴えるのです。

アメリカだけでなく、多くの国で進化論は騒動を引き起こしており、日本のように誰もがこの学説を受け入れているという国は非常に珍しいです。

日本の場合は、人間だけでなく動植物も更には自然物も仏性を備えており、お互いに本質的な差は無いのだという大乗仏教の考えが普及しているからです。

人類みな兄弟、自然も兄弟という日本人が大好きな発想はよその国には通じにくいということを、日本人はもっと自覚すべきです。





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最終更新日  2008年03月20日 04時21分46秒
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